おうち療育

自閉症の診断が辛いと感じたときに知ってほしい自分の気持ちとの向き合い方

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わが子に自閉症の診断が出て辛い気持ちを抱えていませんか。診断後の苦しさや不安は自然なことです。この記事では、次男にも自閉症の診断がついた私の体験をもとに、自分の気持ちと向き合い少しずつ前に進む方法をお伝えします。

自分の気持ちを整理すると今できることを考えられるようになる


わが子に自閉症の診断が出たとき、


「辛い」

「苦しい」

「これからどうなるんだろう」


そんな気持ちになったママもいるかと思います。


実は、自閉症の診断を受けたあとに辛いと感じるのは自然なこと。


診断を受けた直後は、頭の中がさまざまな感情でいっぱいになりやすい時期です。


「これからどうなるんだろう」

「将来は大丈夫かな」

「私にできるだろうか」


次から次へと考えが浮かび、気持ちが追いつかなくなってしまうこともあります。


実は、前に進めなくなるのは気持ちが弱いからではありません。


不安や悲しみ、戸惑いが頭の中をいっぱいにしているからです。


頭の中が感情で埋め尽くされている状態では、目の前のことを考える余裕がなくなってしまいます。


しかし、自分の気持ちを整理していくと少しずつ頭の中に余裕が生まれるのです。


頭の中だけで考えていると、不安や悲しみは同じところをぐるぐる回り続けてしまいます。


一方で、自分の気持ちを言葉にして書き出してみると、

「私は今こんなことが不安なんだ」

「本当はこんな気持ちだったんだ」


と、自分の気持ちを客観的に見つめられるようになります。


その積み重ねが、少しずつ気持ちの整理につながっていくのです。


すると、

「今の私は何が辛いんだろう」

「今できることは何だろう」

と考えられるようになります。


わが子の診断後に少しずつ前に進むためには、無理に前向きになろうとするよりも、まずは自分の気持ちと向き合うことが大切なのです。


次男の自閉症の診断後に本音と向き合ったら辛いと思ってもいいと気づけた


私には2人の息子がいます。


長男は2歳半のときに自閉症と知的障害の診断を受けました。


長男の診断が出た頃、次男を授かり、再び赤ちゃん育児が始まりました。


次男は目が合うと笑ってくれる。


手をつないで歩いてくれる。


今思うと、長男の子育てでは経験できなかった楽しさや嬉しさをたくさん感じていました。


「子どもってかわいいな」


そう思える瞬間がたくさんあったのです。


しかし、1歳を過ぎた頃から少しずつ気になることが増えてきました。


プラレールを寝転がって動かしながら、ずっと車輪を見ている。


言葉は出ているけれど、同年代の子に比べるとゆっくり。


食べ物の好き嫌いが激しく、お友達への関心もあまりありませんでした。


1歳半健診などで相談しても、

「様子を見てみましょう」

と言われることがほとんどでした。


その後、満3歳児クラスから幼稚園へ入園すると激しい行き渋りが始まりました。


3歳児健診をきっかけに療育につながり、年長の春にようやく発達検査と診察を受けることができました。


最初に「あれ?」と感じてから4年。


次男にも自閉症の診断がつきました。


正直に言うと、驚きはありませんでした。


「きっと診断がつくだろう」


そう思っていたからです。


長男の子育てを通して発達障害についても学んできました。


だから大丈夫。


そう思っていました。


でも、本当は違ったのです。


診断後、私は今川ホルン先生に結果を報告しました。


すると、こんな言葉をいただきました。


「今の気持ちは大事にしていいし、浸っていいし、向き合っていいと思うんです。


紙に30分までと決めて毎日思うまま書き出すといいと思います。


フタにしまい込むこともないし、明るくしようとしなくて、全然いいと思います。」


私はずっと、

「長男のときも乗り越えてきたから大丈夫」

「前向きでいなければいけない」

そんな気持ちでいたのかもしれません。


だからこそ、

「向き合っていい」

という言葉が心に残りました。


そこで私は、「ジャーナリング」という、自分の気持ちを紙に書き出す方法を始めてみました。 


すると、今まで見ないようにしていた気持ちが少しずつ出てきたのです。

「私、苦しいんだな」

「やっぱり辛いんだな」

「辛いって思ってもいいんだな」


私は診断そのものよりも、苦しいと思っている自分を認められていなかったのかもしれません。


自分の本音を知ることができたからこそ、

「今の私はこう感じているんだな」

と受け止められるようになりました。


そして、自分の気持ちを理解できるようになると、不思議と次のことを考えられるようになったのです。


前に進むためには、自分を理解する時間が必要だったのだと今は感じています。


長い自閉症子育てを支えるために今こそ自分の気持ちと向き合う


自閉症の診断を受けると、子どものために動き始めようとしますよね。


療育を探す。


支援制度を調べる。


学校や園との連携を考える。


子どものために必要なことを考える時間が増えていきます。


しかし、その一方で自分の気持ちは後回しになりがちです。


「私がしっかりしなきゃ」

「落ち込んでいる場合じゃない」


そう思って気持ちにフタをしたまま走り続けても、整理されない不安や悲しみはなくなるわけではありません。


心の奥に残り続け、ある日突然苦しさとしてあふれ出すこともあります。


だからこそ、子どもの支援を頑張り始める今、自分の気持ちにも目を向けてほしいのです。


自分の心が整うと、目の前の情報や出来事に振り回されにくくなります。


子どものために頑張ることと、自分の気持ちを大切にすることは別々ではありません。


むしろ、自分の心を整えることが、長い自閉症子育てを続けていくための土台になるのです。


自分の気持ちを整理する「ジャーナリング 」


気持ちを整理する方法の一つに、「ジャーナリング」があります。


ジャーナリングに特別な準備は必要ありません。


ノートとペンがあれば始められます。




①頭に浮かんだことをそのまま書く


まずは頭に浮かんだことを、そのまま紙に書いてみましょう。


文章になっていなくても大丈夫です。


まとまっていなくても問題ありません。


「辛い」

「なんでうちだけ」

「これからどうしよう」


そんな言葉でも構いません。


誰かに見せるものではないので、本音をそのまま書き出してみてください。

②どんな気持ちもそのまま受け止める


書いていると、

「こんなこと思ってはいけない」

と感じることがあるかもしれません。


でも、気持ちに正解も不正解もありません。


悲しい気持ちも、不安な気持ちも、悔しい気持ちも自然な感情です。


まずは評価せず、

「私は今こう感じているんだな」

と受け止めることを意識してみてください。

③時間を決めて続ける


最初から長時間書こうとしなくても大丈夫です。


例えば、

  • タイマーを「5分」だけセットする
  • 「ノート1ページだけ」書く


など、終わりを決めて取り組むことで続けやすくなります。


書き終えたら、一度ノートを閉じましょう。


大切なのは、頭の中だけで考え続けるのではなく、気持ちを紙の上に出してあげることです。


見返す必要はありません。


「書いて終わり」でも十分です。


もし後から読み返したくなったら、そのときの自分のタイミングで読み返してみてください。


最初から上手に書こうとしなくて大丈夫です。


頭の中にある思いを書き出してみると、自分でも気づいていなかった本音が見えてくることがあります。


気持ちを整理したいと感じたときは、ぜひ試してみてください。

※ジャーナリングによって、不安や苦しさが強くなる場合があります。
精神科や心療内科に通院中の方や、不安や気分の落ち込みが強い方は、主治医に相談しながら無理のない範囲で取り組んでください。 

発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ

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