自閉症の子の癇癪を減らすカギは脳のブレーキ
自閉症の子が癇癪を起こすと、
「どうしてこんなに怒るの?」
「何をしても落ち着かない」
と悩むことはありませんか。
実は、癇癪はわざと起こしているわけではありません。
脳の中で興奮が高まりすぎて、自分でも止められなくなっている状態なのです。
脳には、気持ちを動かす「アクセル」と、興奮を落ち着かせる「ブレーキ」の働きがあります。
癇癪を起こしている時は、アクセルが強く踏まれた状態です。
一方で、子どもの脳のブレーキはまだ発達途中。
そのため、自分の力だけでは気持ちを落ち着かせることが難しく、癇癪が長引いてしまうことがあります。
そこでおすすめしたいのが、スキンシップ遊び。
スキンシップ遊びをすると、脳は「楽しい!」と感じます。
すると、脳は興奮しすぎないように、自動でバランスを取ろうとします。
そのため、楽しく遊んで気持ちが動くと、興奮しすぎないように脳のブレーキも働き始めるのです。
脳のブレーキは、一度使って終わりではありません。
脳には「よく使う部分ほど育つ」という特徴があります。
そのため、何度も使うことで、少しずつ働きやすくなっていきます。
だから、スキンシップ遊びを繰り返すことで、脳のブレーキを使う機会が増え、少しずつブレーキの力が育っていくのです。
すると、怒りやイライラで気持ちが大きく動いた時も、自分でブレーキをかけられるようになり、癇癪が起こりにくくなっていきます。
こちょこちょ遊びで自閉症の息子の癇癪が少しずつ減っていった
私には5歳の自閉症の息子がいます。
感情のコントロールが苦手で、気に入らないことがあったり、思い通りにいかなかったりすると、すぐに大声で怒っていました。
私が「こうした方がいいと思うよ」と伝えたり、「お着替えしよう」と提案したりするだけで怒ることも。
ちょっとしたことで癇癪を起こすため、「怒らせないようにしなきゃ」と私が先回りをして気を張る毎日でした。
息子の機嫌を気にしながら過ごす生活に、
「癇癪をどうにか減らしたい」
と悩んでいたのです。
そんな時、発達科学コミュニケーションで、感情コントロールにはスキンシップ遊びが効果的だと学びました。
中でも、こちょこちょ遊びが脳のブレーキを育てると知り、毎日の遊びの中に取り入れてみることに。
すると、以前なら怒っていたような場面でも、文句を言わずに「は〜い」と返事をして動いてくれることが増えたのです。 
特に驚いたのは、お風呂。
以前は「お風呂に入ろう」と声をかけると怒ることが多く、スムーズに入れないことがよくありました。
ところが、こちょこちょ遊びを続けるうちに、気づけば怒らずにお風呂へ向かえる日が増えていったのです。
私が提案をしただけで怒っていた息子が、穏やかに話を聞いてくれるようになった姿を見て、とても驚いたのを覚えています。
小さなことでも怒っていた息子が、自分の気持ちを少しずつ切り替えられるようになり、癇癪も減っていきました。
息子の穏やかな笑顔が増えていったことが、とても嬉しかったです。
自閉症の子の癇癪は脳が育つ今がチャンス
自閉症の子の癇癪は、
「成長したら落ち着くかもしれない」
と思って様子を見たくなることもありますよね。
ですが、子どもの脳は今まさに成長している途中です。
脳には「よく使う部分ほど育つ」という特徴があります。
だからこそ、脳が育ちやすい子どものうちに、落ち着く力を育てる経験を重ねることが大切です。
「もう少し大きくなってから」で始めるよりも、「今」始める方が、毎日の遊びが将来の感情コントロールの土台になっていきます。
癇癪が起きてから対応するだけではなく、普段から落ち着く力を育てていきましょう。
自閉症の子の癇癪を減らすスキンシップ遊びのポイント
まずは、親子でスキンシップ遊びをしてみましょう。
おすすめは、こちょこちょ遊びです。
「こちょこちょさんがきた~!」
「逃げて、逃げて!」
と声をかけながら追いかけ、捕まえたら脇やお腹、足の裏などを優しくこちょこちょします。
逃げたり、捕まったりを繰り返しながら、親子でたくさん笑って楽しんでください。
こちょこちょ遊びが苦手なお子さんは、ぎゅっと抱きしめたり、たかいたかいをしたりするなど、お子さんが笑顔になれるスキンシップ遊びでも大丈夫です。
大切なのは、「楽しい!」と感じながら親子で触れ合う時間を作ることです。
スキンシップ遊びは、毎日少しずつ続けることが大切です。
続けるためのポイントは2つあります。
①「もっと遊びたい!」と言うところで終わりにする
スキンシップ遊びは、「もっと遊びたい!」と言うところで終わるのがポイントです。
長く遊びすぎると疲れたり、「もうやりたくない」と感じてしまうことがあります。
お子さんが笑顔で「もう一回!」と言っているうちに終えると、「また遊びたい」という気持ちにつながります。
毎日楽しみにできるよう、笑顔で終わることを意識してみてください。
②毎日5分だけ続けてみる
朝の支度の前や、お風呂に入る前、寝る前など、生活の中で取り入れやすい時間がおすすめです。
「毎日5分」と決めておくと、無理なく続けやすくなります。
忙しい日は1〜2分でも構いません。
完璧に続けようとしなくても大丈夫。
まずは今日の5分から始めてみてください。
親子で笑い合う時間を少しずつ積み重ねて、自閉症の子の癇癪を少しずつ減らしていきましょう^^
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ






