しゃべらない子が「ことばって楽しい!」を感じるために育てたい力
「どうしたら、もっとしゃべってくれるんだろう?」
「ことばを教えた方がいいのかな?」
しゃべらない子を育てていると、毎日のように悩みますよね。
何度教えても言わない。
伝えたいことがありそうなのに、ことばが出てこない。
周りの子と比べてしまう。
そんな姿を見ると、
「もっと私が教えなくちゃ」
と焦ってしまうこともあります。
実は、ことばは「言って」と求めるだけで育つものではありません。
ことばの前には、
・人に気づく
・相手を見る
・一緒に楽しむ
・「伝わった!」と感じる
・もっと伝えたいと思う
という、人とのコミュニケーションの土台があります。
子どもが「伝わった!」と感じる経験が増えると、
「ママに伝えてみよう」
「もう一回やってみよう」
という、人と関わる楽しさが育っていきます。
そして、その積み重ねがことばにつながっていきます。
だから、しゃべらない子にまず育てたいのは、
ことばを覚えることだけではありません。
「人と関わるって楽しい!」
「伝わるってうれしい!」
という気持ちです。
この安心があるからこそ、子どもは自分から伝えようとする力を育てていけるのです。

しゃべらない娘のことばを増やしたかった私が気づいたこと
私の次女は、年長になってもことばがゆっくりでした。
1歳半健診でことばの遅れを指摘されてから、診断が出るまでの約4年間、いわゆるグレーゾーンの状態で子育てをしていました。
当時は、
「どう関わればいいの?」
「このまましゃべらなかったらどうしよう」
そんな不安を抱えていました。
療育につながらない。
相談できる場所も少ない。
情報を探しても、わが子に合う関わり方が分からない。
そんな状態が続いていました。
現在は自閉症の診断があり、知的障害の判定も受けています。
だから私は、しゃべらない子を育てるママが抱える不安を身近に感じています。
私自身も、娘のことばを増やしたくて、
「ありがとうは?」
「りんごって言ってみて」
と、ことばを言わせようとしていました。
娘が欲しそうにしているものを見つけると、先回りして
「ジュース欲しいの?」
と代わりに言ってしまうこともありました。
今振り返ると、全部、
「娘にできるようになってほしい」
という思いからしていたことでした。
そんな時に出会ったのが、発達科学コミュニケーションでした。
そこで知ったのは、
ことばを引き出す前に、「伝わった!」という安心を育てること。
この視点を知ってから、娘を見る目が変わりました。
「しゃべらない」だけを見るのではなく、
・私の顔を見る
・近くに来る
・声を出す
・一緒に楽しむ
そんな小さな変化に気づけるようになったのです。
娘の中には、ちゃんと「伝えたい」という気持ちがありました。
私が先に答えを出すのではなく、娘の小さなサインを受け取る。
その積み重ねの中で、親子のコミュニケーションが少しずつ変わっていきました。

自閉症やグレーゾーンで療育につながらない今こそおうち療育を始める理由
「まだ診断がついていない」
「療育につながるまで時間がかかる」
「何をしてあげたらいいのか分からない」
自閉症やグレーゾーンの子を育てていると、そんな不安を抱えることがあります。
1歳半健診で「ことばがゆっくりですね」と言われても、すぐに必要な支援につながるとは限りません。
私自身も、診断が出るまでの約4年間、どう関わればいいのか分からない時間を過ごしました。
そんな時に知ってほしいのが、おうち療育です。
子どもが一番長く過ごす場所は、おうちです。
だからこそ、毎日の生活の中で、
「ママが分かってくれた」
「伝えたら届いた」
「一緒にいると楽しい」
という経験を積み重ねることができます。
特別なことを毎日たくさんする必要はありません。
ママの声かけを少し変える。
子どもの行動をよく見る。
先回りを少し減らす。
そんな小さな変化から始められます。
「しゃべらない」という結果だけを見るのではなく、
今、子どもの中でどんな力が育っているのか。
そこを見ることで、毎日の関わり方は変わります。
だから今こそ、
「ことばを言わせる」から
「伝わるって楽しい」を増やす関わりへ変えていきましょう。

しゃべらない子の「伝わった!」を増やすおうち療育
ここからは、今日からできる具体的な関わり方を1つ紹介します。
ポイントは、
「ことばを言わせる」より先に、「伝わった!」を増やすこと。
です。
先回りして全部言わず、子どものサインを受け取る
子どもが欲しそうにしているものがあると、
「ジュース欲しいの?」
と、ママが先に言ってしまうことがあります。
私もよくやっていました。
ここで少しだけ待ってみましょう。
子どもは、
・ママを見る
・手を伸ばす
・声を出す
・近づいてくる
など、その子なりのサインを出しています。
そのサインを受け取って、
「ジュース欲しかったんだね」
「分かったよ」
と返してあげます。
大切なのは、ことばだけを「伝える方法」にしないことです。
子どもが出したサインをママが受け取ることも、立派なコミュニケーションです。
「伝えたら分かってもらえた!」
この経験が、次の「伝えたい」につながります。

発達科学コミュニケーション トレーナー 吉沢なる





