レンジャー出動ごっこあそびで育つチカラ
会話につながる

突然のセリフ(遅延性エコラリア)は自閉症の特性のひとつですが、脳がことばを「自分のもの」にしようとする大切な練習です。
エコラリアをやりとりに変えることで、子ども自身が無意識にだしたことばに気づきやすくなります。
また、ごっこあそびで想像力を働かせて「会話する脳」を育みます。
たのしくあそぶコツ
ことばにのって一緒にあそぼう
突然のセリフに驚いたり、「また特性だ……」と感じるママもいますが、子どもにとっては大切な表現のひとつです。
エコラリアは、「ことばのまね」を通してコミュニケーションを学ぶプロセスでもあります。
たとえば、子どもが急に「○○レンジャー出動!」と言いだしたら、「どこに出動?」「ママもついていくよ!」と、そのセリフにのって、ごっこあそびを始めてみましょう。
止めるのではなく、ことばがでていること自体をよろこんで受け止めてください。
ことばを伸ばすポイント
視覚的な工夫もプラスすると効果大!
アニメのセリフを突然言うなど、エコラリアが始まったらチャンスです。
「海のなかを泳ぐんだね」
「ママも一緒に行っていい?」
と返しのセリフを足しながら、やりとりに変えていきましょう。
直後に反応がなくても大丈夫。
セリフを繰り返すだけでも、子どもは「言っていいんだ」とわかり、安心感につながります。
さらに、子どもが言ったセリフを絵に描いて見せると、視覚と言葉がつながって会話が広がります。
応用アイディア
お姫様の話だったら「お姫様ごっこ」、犬の話なら「ワンワンごっこ」というように、子どものセリフに合わせてアレンジしてください。
ポイントは、子どもが繰り返す「好きなセリフ」をスタート地点にすること。
大人が役になりきって返すと、自分のことばが「通じた!」という成功体験になります。
その積み重ねが「ことばでやりとりするってたのしい!」という気持ちを育て、自然な会話へとつながっていきます。
成長のきろく

(3歳 こうせいくんのママ・発達科学コミュニケーショントレーナー 萬田真由さん)
「出動!」と叫んでいたのが、「○○レンジャー行きます!」「あっちに怪獣!」とストーリー仕立てで返してくれるように。
最初は反応が薄かったものの、半年ほどでただのセリフの繰り返しが会話になりました。






