「0地点を低くする。」
よく子育てのストレスを溜めない考え方として言われています。
例えば、「子供は飲み物をこぼすもの。」
と思っていれば、こぼしてしまって当たり前。
こぼさないでコップにつげたら「すごいね!」となります。
でも「飲み物はこぼさない。」が当たり前になっていますと、
「あーー!」と不機嫌なリアクションをしてしまったり、「仕事増やさないで!」とイライラしてみたり、「自分でやらないで!」なんて言葉かけになってしまいます。
お互いバツが悪くなってみたり、せっかくの子供が自分でやろうとする気持ちの芽を摘むことにもなっては悲しいです。
0地点(ニュートラル・当たり前)が高いと、子供のすること言うことにストレスを感じやすくなりやすくなります。
語弊を恐れずに言うならば、究極「生きていればOK!」というのを基本にしています。
発達障害児含めて3人の子育てなんて、びっくりすることばかり。
「パンツ履かない!!て泣いてノーパンで寝ちゃってもとりあえず生きていればOK!」
「やたらキムチを水で洗って食べてるけど、まあ生きていればOK!」
「70サイズの服7歳が着られるんだ!OK!OK!」
できるだけ0地点を低くしておく意識を持ちたいと思ってはいます。
今朝改めて0地点を低くできていたからこそ、幸せになったことがあるので書きます。
去年の今頃は第三子の妊娠が発覚した後でつわりも始まっており、毎朝の登校班の付き添い(小学校まで往復2.7km歩く)がなんとまぁ辛かったです。
少しでも楽できないか、人に頼めないかと思っていたのが正直なところでした。
当時1年生の眉子(小2:自閉症スペクトラム障害)とはまだペースも探り探りの時期でした。
週4日私。週1日は主人が仕事に遅刻して付き添っていました。
ある日主人の当番の日に眉子がいざ出かける時間になり「ママがいい!!」と泣き出しました。
主人はすぐに「じゃあ、ママと行って!」なんて売りことばに買いことばで家に入ってきてしまいました。
私は、主人に行ってもらえるのでほとんど支度をしていませんでした。
眉子(小2:自閉症スペクトラム障害)を学校に送り届けたら猛ダッシュで職場に行かなくてはいけなかったので、7:15までに家事も仕事の用意もしなくてはいけませんでした。
「ママがいい!」と言われてすぐに諦め、子供に怒った口調をする主人に怒りの気持ちが沸き起こりました。
怒りの気持ちを主人に嫌味をぶつけながら飛び出していきました。
その後はお互い気持ちが冷めずメールで喧嘩になってしまいましたが、主人の言い分もわかってきました。
「やってあげたいのに、ママとこだわって出る隙がない。」
「ママがいい!って言われて自分じゃダメだめなんだと思って感情的になってしまった。」
主人と眉子(小2:自閉症スペクトラム障害)について話し、「そっか。本人パパが嫌とかではなく毎日同じにこだわりたかったんだね。」と夫婦で結論が出て、ならば‘パパも今日行けるけどどうする?と、本人に選んでもらおう。’と決めました。
以前の私の0地点は、
「身重だし付き添い(往復2.7km歩く)をできる限りお願いできるのは当たり前。」
今の0地点は、
「決めるのは眉子ちゃん。基本毎日私が行く。育休だし当たり前か。」
働いているか育児休暇中かは大きな違いですが、仕事復帰してもこのスタンスでいくことで本人の混乱も減り、夫婦のわだかまりも減ると思います。
そして、今日なんと眉子から「パパと行く〜♪」
「えっ!?」そうなん??
本当にニコニコとパパと歩いていきました。
今の0地点が「毎日行く。」なので、「いいのーーー!?ラッキー!パパありがとう!」とほっこりした気持ちになりました。
以前だったら、「そうよ、パパが行って当たり前よ!」と感謝も生まれなかったでしょう。
そして幸せな気持ちには眉子(小2:自閉症スペクトラム障害)の成長を感じたからも大きかったです。
今日はママが旗当番と知って「ママがんばれ。パパと行くね!」と言ってくれました。
去年よりも少しだけ私も成長したかなと思えた朝でした。
幸せってやっぱり思考のコツと修行がいりますなぁ。
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