ESDMって聞いたことありますか?
1歳という超早期から始められる療育プログラムがESDMです。
アメリカで開発されました。
以前に開発されたDM(デンバーモデル)とPRT(基軸行動発達支援法)を組み合わせ、
ABA(応用行動分析)に基づいて作られました。
「人とやりとりする力」を形成することがポイント
ESDMは、子ども主導で遊びや日常生活に組み込むことができるプログラムです。
発達障害のなかでも、自閉スペクトラム症のある子どもの発達を促すことに有効とされ、
特に、認知や社会性、情動、ことばの発達を加速させることができるといわれています。
無理なトレーニングをするのではなく子どもが好きな活動をするなかで
自然にかかわりを求めてくるように積極的に子どもにはたらきかけ
「人とやりとりする力」を形成することがポイントです。
実践方法
専門家が1週間に20時間以上集中的におこなう方法と
専門家の指導のもとに親による実践を効果的に組み込んだ方法との
2つの方法が有効だと報告されています。
ただし誰もがこの療育を受けられるわけではありません。
本来ESDMを実施するためには、
多方面の専門家チームとトレーニングを受けたセラピストが必要です。
日本ではまだまだ普及していない状況
ESDMを健診後の支援プログラムとして
組み込みことができたらすばらしいのですが、
実現までには多くの課題があります。
支援の充実を待っている間にも、子どもは成長していきます。
日本でも1歳半健診で気になる点を指摘されたら
こんなプログラムをすぐにスタートできるような環境が整うことを願っています。
参考文献:「発達が気になる赤ちゃんにやってあげたいこと」 黒澤礼子著
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