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楽しいと動けるは本当?行動が遅い発達障害の子の脳の仕組み
忙しい朝に「お支度しよう」と声をかけても動かないと、イライラしてしまいますよね。
発達障害グレーゾーンの子どもは、やる気がないのではなく、行動を始めるきっかけをつかみにくい特性があります。
・何からやればいいか分からない
・他のことに気を取られやすい
・気持ちの切り替えに時間がかかる
この状態で「早くして」と言われても、余計に動けなくなってしまいます。
ここで大事になるのが、「声かけで動ける状態なのか?」という見方。
そもそも行動のスタートが切れない状態の子にとって、言葉での指示は“きっかけ”にならないことが多いんです。
そこで大切になるのが、子どもが「やってみようかな」と思えるきっかけを大人が作ってあげることです。
子どもが「楽しい!」と感じたとき、脳の中ではドーパミンというやる気のスイッチが入ります。
「やらなきゃ」ではなく「やりたい!」に変えることで、行動がスムーズに始まるようになりますよ。
ただし、ここでよくあるのが、「楽しく声かけすればいい」と考えてしまうことです。
実際は、そのときの声かけだけで、毎日うまく動けるようにするのは難しいです。
なぜかというと、
・その日の子どもの気分で、できたりできなかったりするから
・ママが忙しい日は、声かけがうまくいかないから
・うまくいく日と、いかない日がバラバラだから
つまり、毎回「楽しい!」をうまく作るためには、やり方を決めておくことが大切です。
だからこそ、子どもが自然と動き出せる「お支度ビンゴ」のように、見てすぐ分かって、自分で進められる形を作ることがポイントになります。
行動が遅かった息子が自分から動き出したお支度ビンゴの体験
発達障害グレーゾーンの年中の息子は、朝はいつものんびりしていました。
優しく声をかけてもソファでダラダラ。
やっと動いたと思ったら、おもちゃで遊び始めてしまいます。
時間がない朝に「何してるの?」と強い口調になってしまうこともありました。
朝から怒りたくないのに…
どうやったら息子はスムーズにお支度してくれるんだろう…
悩んでいるときに、脳科学に基づいた「脳を育てる遊び」がまとめられた本があると知り、「これならすぐできそう」と思って手に取った一冊があります。
それが、『ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび77(著:今川ホルン)』です。

困りごとや悩みに合わせて、遊びながら解決していく方法が具体的に書かれていて、「これならできそう」と感じました。
本の中にあったのが、「お支度ビンゴ」で、早速やってみることに。
まずは4マスのビンゴを作り、「全部できたらラムネを2個プレゼントするよ!」と伝えました。
すると「やる~!」とニコニコで動き始め、20分かかっていたお支度が5分で終わったのです。
「お支度ビンゴ」は、数日続けても自分から動く状態が続きました。
楽しいと感じるだけで、ここまで行動が変わることに驚きました。
行動が遅い発達障害の子に怒ってしまう今こそ関わり方を変えるタイミング
行動が遅いわが子に対して、毎日怒ってしまうと
・自分はできないという思い込みが強くなる
・声をかけられても動かない習慣がつく
・朝の時間が親子でストレスになる
という悪循環が続いてしまいます。
怒り声は、子どもの「やってみよう」という気持ちを小さくし、「どうせできない」という自信のなさにつながってしまいます。
そして、自信がない状態では、ソファから立ち上がることや、着替えに向かう一歩すら重くなってしまいます。
だからこそ、関わり方を少し変えるだけで、
・自分はできるという感覚が育つ
・声をかける前に自分から動き出す
・着替えや歯みがきにスムーズに移れる
・イライラが減り、朝の時間に余裕が生まれる
という変化につながりますよ。
行動が遅い子が動き出すお支度ビンゴのやり方
お支度ビンゴはとてもシンプル。
① ビンゴのマスを作る
② 着替えや歯みがきなど、やることを書く
③ できたらシールやスタンプを押す
まずは今日、1マスだけでも大丈夫です。
小さく始めることで、行動につながります。
ポイント③ 最後は必ず言葉で褒める
ご褒美だけで終わらせず、
「自分でお支度できたね」
「早くできたね」
と必ず言葉で伝えます。
褒めの言葉が増えることで、ご褒美がなくても動けるようになっていきます。
「できた!」の回数が増えるほど、行動は変わっていきますよ。
少しずつで大丈夫。
お子さんのペースに合わせて続けてみてくださいね。
ママも楽しみながら関わることで、朝の時間は大きく変わります。
笑顔で過ごせる朝を、少しずつ増やしていきましょう^^
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ






