おうち療育

自閉症の診断で感じた悲しみは実は未来に進むサイン

2025年10月10日

自閉症と知的障害の診断に直面した母親が、深い悲しみを受け入れることで前を向けた体験を通し、悲しみは未来への一歩を踏み出すための大切な感情であることをお伝えします。

子どもが自閉症(ASD)や知的障害の診断を受けたとき、心に押し寄せるのは大きなショック戸惑いだけでなく言葉にできないような深い悲しみではないでしょうか。


「うちの子が、どうして…」「こんなはずじゃなかったのに」そんなふうに思ってしまう自分に罪悪感さえ持ってしまいますよね。


けれど、実はその悲しみには、大切な役割があります。


悲しみは、「つらい現実を、心がちゃんと受けとめようとしているサイン」なのです。


心が痛むのは、それだけ自分が「こうありたかった」と願っていた証でもあります。


人は何かを失ったとき、すぐに前を向くことはできません。


けれど、悲しみを無理に打ち消そうとせず、ちゃんと感じてあげることで、少しずつ「今ここにある現実」と折り合いをつけていけます。


悲しみを感じることを許したとき、ようやく少しずつ「今のわが子」と向き合う準備ができていくのです。


「この子と、今ここでできることを見つけていこう」そう思えたとき、ママ自身の行動が変わっていくのですよ。

私の娘が自閉スペクトラム症と知的障害の疑いがあると医師に診断を受けたのは、2歳のとき。


私自身、診断を聞いてからしばらくの間は、「この先、どう育てたらいいのか」「学校は?将来は?」と不安ばかりに目を向けていました。


けれど、ある日ふと娘の寝顔を見て、「この子が今日も一日元気で過ごしてくれたこと」がとても尊いことのように思えて、自然とがあふれたのです。


その涙には、言葉にできない感情もあったことを覚えています。


ただその時の自分の気持ちを否定せず、我慢せずに出すことにしました。


私の中で一番大きかったのは悲しみの感情。


悲しみを感じきったことで、「過去に描いていた理想」はいったん終わりを迎え、目の前のこの子との未来をもう一度、自分自身の手で描き直そうという気持ちになれたのです。


「今日も元気にここにいてくれてありがとう」その気持ちが、わたしの心を少しずつ変えてくれました。


「この子と歩む未来を、私の手で作っていこう」そう思えたのは、悲しみを我慢せずに感じきったあとのことです。

悲しみを乗りこえるために、今日からできることを3つご紹介します。


ステップ①:感情を言葉にして感じてみる

まずは、あなたの心にある感情をそのまま言葉にしてみましょう。


「なんでうちの子が」
「悔しかった」
「こわい」
「悲しい」


など、どんな言葉でも大丈夫です。


どんな感情もあなたの自然な感情。


そのまま受け入れて感じてください。


そして呼吸と共に感じている気持ちを外に吐き出してみて下さいね。


紙に書いてもいい。


涙が出る場合は泣いていいんです。


気持ちを外に出すイメージで呼吸を繰り返していくと、少しずつ気持ちが落ち着きますよ。


ステップ②:今日、できたことに目を向けてみる

たとえば、

「子どもが笑った」
「ごはんを食べてくれた」
「夜泣きがなかった」

など、できたことを1つ見つけてみましょう。


それだけで、心が「今ここ」に戻ってきます。


ステップ③:「今の子どもと進む未来」を少しだけ思いえがく

「この子と、どんな毎日を過ごしたいかな?」
「今日よりちょっと笑顔がふえる未来って、どんな感じだろう?」


むずかしく考えなくて大丈夫。


ほんの少し先の、あたたかい未来を思い描いてみてください。


・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
ママの声かけでことばの脳が育ちます^^
公認心理師、5歳男女双子のママです。無発語だった重度知的障害・自閉症の娘とことばと心が通い合う感動の毎日を過ごしています。
育たない脳はありません!一緒におうちでお子さんとのことばのコミュニケーションを叶えていきましょう♪


 

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