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自閉症の子とのお出かけは終わりどきのサインがカギ
こんなことで怒るの?
なんでパニックになってるの?
些細なことで癇癪やパニックを起こされて、せっかく楽しみにしていたお出かけが台無し…なんてこと、ありますよね。
自閉症の子とのお出かけで大切なのは、 崩れる前に終われるようにしておくことです。
自閉症の子は、先が分からないまま続くと不安が大きくなり、気づかないうちにストレスがたまっていきます。
そして、もうこれ以上は無理というところまでくると、急に大きな声を出したり、手が出たりしてしまうことがあるのです。
だからこそ大切なのが、「終わるタイミング」を逃さないこと。
そのタイミングに気づくヒントになるのが、崩れる前にあらわれるサインです。
こうしたサインを見逃さず、無理をする前に終えることができると、パニックや癇癪を防ぎながら過ごせるようになります。
イライラしても崩れなかった!自閉症の息子たちとのお出かけで見えた変化
私には2人の息子がいます。
兄は自閉症と中度知的障害があり、発達障害グレーゾーンの弟は、兄の真似をすることが大好きでした。
以前は、兄弟喧嘩が絶えず、長期休みは「どう乗り切るか」だけを考える毎日。
ですが、発達科学コミュニケーションを学び始めると少しずつ兄弟喧嘩が減り、家の中で穏やかな時間が増えていきました。
その一方で、「このまま家の中だけでいいのかな」という思いが出てきました。
外出したい気持ちはある。
でも、2人同時に崩れてしまったらどうしようという不安がありました。
そこで考えたのは、「できるかどうか」ではなく「崩れる前に終われるようにどうするか」です。
今回は、
・お出かけのゴールは「スカイツリーにのぼる」
・イライラの前兆で関わる
ということを意識して、電車で1時間半かけてスカイツリーへ出かけました。
スカイツリーの待ち時間に兄がイライラする場面もありましたが、すぐにお茶を飲ませながら、「スカイツリー青いね、小田急線の色かな」と声をかけると、ニコニコで電車の話をしてくれました。
イライラの前兆の段階で関わることで大きく崩れなかったのです。
さらに子どもたちは、のぼって1分ほどで少しイライラしながら「もう降りる」と言いました。
以前の私なら「せっかく来たから」と引き止めて、限界まで我慢させていたと思います。
今回は「のぼること」がゴール。
子どもが「もう降りる」と言ったタイミングで無理をせず終えることができ、最後まで穏やかに過ごすことができました。
今回うまくいったのは、子どもが我慢できたからではありません。
崩れる前に終えられるように、最初から形を決めていたからでした。
無理をしなかったこと。
崩れる前に終えられたこと。
その一つひとつが、「楽しかったね」で終われる体験につながっていくと感じました。
自閉症の子の新しい経験は穏やかな休日こそ始めどき
自閉症の子にとって、学校や幼稚園はストレスを感じやすい環境です。
その分、お休みの日は気持ちが安定しやすく、新しい経験にも取り組みやすくなります。
だからこそ、穏やかに過ごせる休日は、
「また行ってみようかな」
と思える経験を増やしていくチャンスです。
安心して終われた経験は、次の「やってみたい」につながっていきます。
自閉症の子と穏やかなお出かけができるようになる2つのポイント
自閉症の子とのお出かけで大切なのは、崩れる前に終われるようにしておくことです。
そのための具体的なポイントを2つお伝えします。
① ゴールを1つにする
ゴールを「全部やる」ではなく「1つできたら終わり」にすることで、あらかじめ“終わるタイミング”を用意することができます。
大切なのは、「わが子が無理なく達成できるゴールかどうか」です。
子どもに合ったゴールにすることで、崩れる前に終えることができるようになります。
② サインを見逃さずに動く
イライラしたり、文句や小言が増えてきたときは、「そろそろ終わりに近づいている」というサインです。
このサインに気づいたら無理に続けるのではなく、お茶を飲んだり、見えているものの話をしたり、場所を変えるなどして、少し気持ちを落ち着かせます。
そして、様子を見ながら終わりに向かって動いていきます。
こうして早めに動くことで、大きく崩れる前に終えることができるようになるのです。
この2つを意識することで、「最後までやりきるお出かけ」ではなく、「崩れずに終えられるお出かけ」に変えて、自閉症の子と笑顔あふれる穏やかな時間をつくっていきましょう!
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ





