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感覚過敏は脳が刺激を適切に処理できていないだけ
知的障害や自閉症の子どもが「感覚過敏」で悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。
感覚過敏には、さまざまな種類があり、複数の感覚にわたって同時に起こる人もいます。
下記以外にも痛覚(痛みを極端に嫌がったり、感じなかったり)や体の感覚(動きやバランス)の過敏性というものもあります。
・聴覚過敏
・視覚過敏
・味覚過敏
・嗅覚過敏
・触覚過敏
知的障害や自閉症をもつ子どもの脳は、刺激を適切に処理する機能がゆっくり発達します。
そのため、発達しきれていないから感覚が過敏に反応してしまうのです。
だからこそ、感覚過敏への対応方法としては、子どもが嫌がる感覚刺激は避け、心地よい感覚だけを経験させてあげましょう。
子どもが嫌がる感覚刺激を避けて、心地よい感覚だけを経験している間に脳が発達していき、いつの間にか嫌がっていた刺激も適切に処理できるようになるのです。
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触覚過敏の娘の脳が育ったらできることがぐーんと増えた
わが家の知的障害のある自閉っ子の長女(現在:6歳・年長)は、感覚過敏のなかでも触覚過敏が強く、4〜5歳頃までは、
・手足を触られることを嫌がる
・爪を切らせてくれない
・砂場あそびを嫌がる
など、たくさんの困り事がありました。
無理に誘ったり、やろうとすると癇癪を起こし、泣きわめくことがありました。
そこで、「感覚過敏への対応方法としては、子どもが嫌がる感覚刺激は避け、心地よい感覚だけを経験させてあげる」ということを徹底しました。
すると、いまでは手足を触られることも、爪を切ることも、砂場遊びもできるようになったのです。
無理やりやらせる必要なんて全くなかったんだなぁと実感しました。
少しでも早く子どもの困りごとを減らしたい
感覚過敏の状態は本人にしかわからないため、周りからは理解されにくいことが多いです。
ことばが遅い知的障害や自閉症のある子どもは、どのように嫌なのか、何が心地よいのかを伝えられないことがありますよね。
感覚過敏がある本人が一番苦しいため、少しでも早く脳を発達させて、刺激を適切に処理できるようにしてあげたいですよね。
ママが子どもの気持ちを代弁することこそ最強のサポート
わが家で実践した触覚過敏への対応方法をご紹介します。
① 子どもが嫌がる感覚刺激は徹底的に避ける
わが家では、
・爪を切るのは娘が寝静まってから行う
・手が汚れて嫌がるならすぐに拭いてあげたり、汚れないように配慮する
・砂場など手のひらに何かがまとわりつく遊びは避ける
ということをしました。
上記のことを避けていても、日常生活では特に困ることもなかったので、子どもが嫌がる間は完全にスルーしました。
② 心地よい感覚だけを経験させてあげる
☆ スキンシップを増やす
娘は、ハグや抱っこが大好きでした。だから、ハグや抱っこが心地よい感覚なのです。
そこで、
・ハグや抱っこの回数を増やす
・お風呂の中でもハグをする
・ハグや抱っこの時に背中をさする
ということをして、ただハグをするのではなく、皮膚に伝わる刺激に慣れされることを意識しました。
そして、スキンシップの延長線上として手足のマッサージなども嫌がらない範囲で遊びながら取り入れていきました。
この方法は、娘には効果的でしたが、触覚過敏のあるすべてのお子さんに合うとは限らないため、お子さんが嫌がるようでしたら中止してくださいね。
子どもの脳が発達すると、いつの間にか苦手だった刺激も適切に処理できるようになっていきますよ。
どうか、お子さんの感覚を処理する脳が育つまでは、嫌な感覚は避けて、心地よい感覚をたくさん経験させていただけると嬉しいです^^