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知的障害児はことばを話せなくてもいい!非言語コミュニケーションで理解力が伸びるからペット療育になる!
「動物が好きな知的障害児の発達を加速させたい」
「療育施設は利用しているけれどおうちでできることはないだろうか」
こんなお悩みありませんか?
実は、ペットを飼うと、ことばによらないコミュニケーション、すなわち非言語コミュニケーションをすることになり、ことばを話せなくても理解力が伸びやすくなるのでおうち療育になるといえます。
ことばを話すことが難しい知的障害児は
①気持ちをことばにすることが難しかったり
②気持ちを表現する方法がわからなかったり
③話せないのではなく話さない、思ってることも表現する方法も知っているけれど伝えることの意味を見出せなかったりします。
そこで、非言語コミュニケーションは視覚や身振り手振りを使ったり実際の体験を通して学びを深めることができるので、ことばを話すことが難しい知的障害児や理解がゆっくりなお子さんには効果抜群です!
なでて嬉しそうにしているペットやご飯を出したら食べるペットの様子を実際に見て体験することで相手の感情を理解しやすくなり、コミュニケーションがとれる成功体験から自信が持てるようになります。
だから、ペットを通して他人に興味が持てるようになるのです!
おうちでできる療育のひとつに、ペットを飼育することも検討してみてくださいね!
わが家の知的障害児がペット療育で他人に興味を持てるようになった
わが家の知的障害のある太陽くんは、支援学校1年生ですがまだことばがでていません。
想いを人に伝えること、人の気持ちを汲み取ることが苦手です。
太陽くんには弟が2人いますが、きょうだいやお友達など、他人との関わりはほとんどありませんでした。
ペットを飼育したことがなかった私たち夫婦は、太陽くんの発達を促せるかもしれないと思ってペットの飼育に挑戦し、太陽くんが5歳の時に猫を2匹迎えました。
はじめのうちは太陽くんが猫を踏もうとしてしまうことがあったり、じっと見ているだけだったり、どう接したらいいのかわからないような印象でした。
しかし、私やきょうだいがなでなでしているところを見ていく中で、太陽くんが猫になでたりツンツンするようになったり、きょうだいが猫を抱っこしているところを近くまで見に行ったりするようになったのです。
いまでは、猫にツンツンするみたいに自分からきょうだいにツンツンしてニコッとしたり、逆立ちが好きなきょうだいのマネをして逆立ちをしてみたり、他人に興味を持つようになりました!
知的障害児が毎日ペットと触れ合えるからおうち療育になる!
家で飼育するから発達はより加速するんです!
小動物はペットショップや動物園のふれあい広場にも居ますが、ペットがおうちに居ると朝起きてから夜寝るまで、非言語コミュニケーションを毎日することができるので理解力はぐんぐん深まります。
理解がゆっくりな知的障害児だからこそ、安心できる環境で、反復かつ継続的に過ごしていくことで学びが定着して理解力が深まるのです。
ちなみに、小動物ではなく植物を育てることも発達を促す効果はあります!
ぜひ、お子さんと一緒になにか育ててみてくださいね!
知的障害児が他人に興味を持てるようになる療育法と飼育する際の注意点
◆療育法のポイントはママが状況をことばにすること!
ことばがでない子どもは
①ことばそのものの意味がわからない
②ことばはわかるけれど表現の仕方がわからない
があります。
ママが見たものをことばにすることで、ことばに意味をつけることができます。
「なにをしているのか」は状況の理解につながりますし、目には見えない感情、つまり「相手がどう思うのか」というところにおいても、気持ちを読み取る力が身につきます。
例えば、
「猫になでなでできたね!」
「猫、嬉しいね!」
「猫、お水飲んでいるね」
「猫、お腹空いているのかな?」
「猫、お腹いっぱいなったね」
「猫、トイレをしているね」
「猫と一緒に遊んだね」
「楽しかったね」
と行動に声かけを添えることで理解力はぐんぐん伸びます。
ママが状況をことばにして、感情を想像する、その感情には「嬉しい」などのことばがついていることを教えてあげられる機会にもなります♩
◆注意点は、世話の負担、アレルギーや安全面のリスク、飼育の費用が発生すること。
まず、知的障害児が適切に世話をするためには、大人のサポートが不可欠です。
家族全体で日々のタスクを共有するよう心がけましょう。
そして、ペットによっては、アレルギーの問題が発生することや、怪我をするなど安全面での心配もあります。
それから、ペットと暮らすことを考える際には、初期費用や日々の維持費用もしっかりと理解しておくことも重要です。
一般的に、最初の費用は数万円程度、月々の費用は1万円から2万円ほどを見込んでおくと良いでしょう。
ペットとの暮らしは、子どもの発達を促すうえに、家族全体にとっても大きな癒しや喜びをもたらしますが、同時に責任を伴うものでもあります。
療育のひとつとしてペットを飼育する際は、十分な生活基盤と愛情を持って、ペットとの生活を楽しんでください♩
発達科学コミュニケーション
トレーナー ひがしひかる