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知的障害キッズへの見える化が意欲を育てる学校準備の時間
「身の回りのことも少しずつ自分でできるようになってほしい」
そう願うママやパパは多いと思います。
たとえば、毎朝の学校の持ち物準備。
最初は一緒にやっていても、いつかは自分でできるようになってくれたら――
そんな気持ちで見守っているのではないでしょうか。
そういっても実際には、「どうやって教えればいいの?」「毎朝声をかけてもなかなか動かない…」と悩む声もよく聞きます。
とくに知的障害のある子どもたちは、物事の順序を整理して理解することや、抽象的な指示をイメージすることが苦手な傾向がある。
たとえば「ランドセルの中を確認して」「持ち物をそろえて」という言葉は、大人には簡単でも、子どもにとっては “何を、どうすればいいか” がぼんやりしていて、実はとても難しい作業なのです。
実はそんな子どもたちにも「やってみたい!」と思わせる工夫がありますよ。
それが、「チェックシート」や「視覚的なツール」を使った “見える化” です。
たとえば、ランドセル、連絡帳、水筒などをイラストで並べたチェック表。
1つ準備できるたびにシールを貼ったり、マグネットを移動させたりすることで、「やることがわかる」「進み具合が見える」「終わりが見える」――
この “見通し” が、子どもの不安を減らし、「できた!」という達成感につながっていきます。
さらに、チェックする動作自体が楽しい仕掛けになっていれば、重度の知的障害がある子どもでも「やってみたい」と思えるきっかけになります。
楽しさと安心が組み合わさることで、意欲は自然と引き出されていくのです。
子どもが前向きに準備できるようになるために――。
ただ「やらせる」よりも、「やりたくなる」仕組みをつくることが、第一歩になりますよ。

継続することで身につく知的障害キッズの生活スキル
「うちの子には難しいかも…」と思ってしまう場面もありますよね。
だけど、重度の知的障害や不器用さがある子どもこそ、小さな「できた」を積み重ねることが将来の自立につながります。
障害が重いほど習慣の定着には時間がかかるからこそ、早いうちから「一緒にやる」「経験させる」ことが大切。
生活の中で、自分でできることを一つひとつ増やしていくことが、自信と力を育てていきます。

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↓画像もしくは下記URLをクリック!
https://www.agentmail.jp/lp/r/18470/156221/
チェック表が知的障害キッズの朝の学校準備を促す最強サポートに
わが家でも、以前は「うちの子には無理」と思って、学校準備はすべて私がやっていたのです。
ですが中学入学をきっかけに、「少しずつでも自分で」と思い、息子がワクワクするようなチェック表を手作りしてみました。
イラスト付きで、楽しいデザインになるように工夫すると、嫌がっていた息子が初めて2週間ほどで一言声をかけるだけで、自分から荷物の前に座るように。
今では一緒に楽しみながら準備ができるようになっています。
知的障害キッズが思わず学校準備を始めたくなる持ち物チェックシートの作り方とママの声かけ術
やることは、たったの2ステップ!
① まずは“持ち物リスト”をつくろう!
難しく考えなくてOK。
ママの手書きで十分です。
お子さんと一緒にお絵描きしながら作ったり、好きなキャラやシールで飾ったりすると、テンションもアップ!
「何をすればいいか」が目で見て分かるようになると、子どもにとっては大きな安心になります。
② 次に、一緒に準備してみよう!
「今から準備しよう」と声をかけ、「どれから入れる?」と選ばせてあげることで、自分で決める楽しさも味わえます。
「〇〇持てたね!」とできたことを具体的に褒めると、「やればできる」という実感が育ちます。
ときにはママが「〇〇入れようか?」と聞いてもOK。
たとえ違う物を選んでも、「それを入れたいんだね」と受け止めることが、子どもの意欲を引き出しますよ。
“見ているだけ” に見えても、親子で「一緒にやってる」体験は、子どもの自信になります。
「できた!うれしい!」という気持ちは、脳の発達や言葉の理解、行動の力を育てる土台になるのです。

小さなチェック表とママの声かけひとつで、朝の準備が “ワクワクする時間” に変わります。
「できるかどうか」よりも、「やりたくなる工夫」が、子どもたちの可能性を引き出す第一歩です。
発達科学コミュニケーション
トレーナー 岩村 萌永(いわむら もな)