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自閉症の息子たちと夏の思い出を作りたい!!
私は自閉症と知的障害の診断が出ている長男と、自閉症グレーの次男、二人の息子を育てています。
もうすぐ夏休み。
自閉症の息子たちと夏の思い出を作りたいと考えていました。
どこへ連れて行こうか悩んでいた時、おしゃべり上達メソッドにて「18歳食いっぱぐれないプロジェクト〜自閉っ子のパン作り体験in愛知〜」が、お盆中に開催されるというお知らせが届きました。
おしゃべり上達メソッドでは、「18歳食いっぱぐれないプロジェクト」を通じて、発達障害や知的障害を持つ子どもたちが社会に出るまでに身につけておきたい力を探っています。
今回はパン作りを通して、褒める環境で子どもたちに「できた」という成功体験をたくさん積み重ねることで、”自信”や”自己肯定感”といった将来働き続けられる力をつけようという企画でした。
旅行は楽しいけどついイライラ…褒めの声かけが上手くできないと悩んでいた自閉症育児をする私
私は関東近郊に住んでおり、一度も愛知県に訪れたことはなかったので魅力的な企画ではありました。
また、私と同じようにNicotto講座を受講している方々だけでなく師匠に直接お会いできる機会はあまりありません、
なので、たくさんの仲間にリアルで会ってみたいなという期待もありました。
ですが、こだわりの強い自閉症の息子たちを連れての旅行は本当に大変。
私自身が疲れてしまうからか、おしゃべり上達メソッドで教わった肯定的な声かけが、旅行中は上手くいかないことが多いのも少し気にしていました。
おしゃべり上達メソッドでは、褒め→指示(提案)→褒め の順番で子どもに声かけをしていくことを意識しています。
指示や提案をする前に”褒め”の言葉をかけることで、子どもの脳に次の指示や提案の言葉がスッと入りやすくなります。
また、褒め終わることで自分の行動を肯定してもらえたと子どもが感じ、自信に繋がるのです。
子ども達をいつでも褒めるためには、ママの心の余裕も大切。
ですが、旅行中はいつもと違うことだらけですよね。
息子たちが荒れてしまわないかと気を張ったりして、ママの疲れも溜まりやすいです。
疲れが溜まるほど、私自身の心の余裕もなくなってイライラしがち…。

私の心の余裕がなくなって怒ってしまったら、せっかくの楽しい旅行が台無しになってしまうという不安もありました。
更に、私には「旅行といえば、行った先でしか体験できないことをしたい」という固定概念が、心の奥底にあったのです。
私が旅行を台無しにしてしまったらという不安を抱えたまま、関東近郊から300kmも離れた愛知県で、どこでも体験できるパン作りをする意味は何だろうという考えが、一瞬頭によぎってしまいました。
「子どもの脳にポジティブな記憶を入れることが目的」自閉症の息子たちの脳を育てる旅行にしようと決めた師匠の言葉
今回の18歳食いっぱぐれないプロジェクトに参加するか悩んでいることを夫に相談しました。
すると、「何をするかじゃないよね。きっと行くことに意味があるんじゃないかな」という返事をもらったのです。
夫からの言葉と同時に、師匠であるホルン先生が、いつも18歳食いっぱぐれないプロジェクト開催前におっしゃる言葉を思い出しました。
「できたかどうかが目的ではありません。子どもの脳にポジティブな記憶を入れることが目的です」
確かにパン作りは、きっとどこでもできること。
だけど、どこでパンを作るのではなく、”誰と成功体験を積むのか”が、子どもの脳を育てるのに大切なのだと気づきました。

”どこでどんな特別なことをする旅行にするのか”とばかり考えていた私が、夫そして師匠の言葉で、”子どもの脳を育てるための旅行”にしたいと思えるようになったのです。
更に、”褒め”で溢れる環境で私が刺激を受けることで、おしゃべり上達メソッドで学んだ肯定的な声かけを続けるモチベーションに繋げたいと強く思いました。
こうして今回の18歳食いっぱぐれないプロジェクトに参加することを決めたのです。
自閉症の息子たちを連れた旅行で疲れた私が肯定的な声かけを続けられた!Nicotto講座の皆さんと師匠との出会い
当日の朝、関東近郊の自宅から愛知県まで、大好きな新幹線に乗って大移動!
テンションは上がっていたものの、パン作りの会場に着くと、初めての場所や人で、少し戸惑いを見せていた息子たち。
ですが、初めてパンを作る息子たちは、パン生地やパンを作るための器具に興味津々。
周りもソワソワしたりザワザワする中、息子たちは「早くやりたい!」という気持ちから、席を促しただけでスッと着席することができたのには驚きました。
約1年間おしゃべり上達メソッドを続けたからこそ、”聞いて動く”ことができるようになっているんだな、と成長を感じたのを覚えています。
今回は、ソーセージパンと動物パン、2種類のパン作りを行いました。

自分たちの作りたい動物を選んで、生地をこねたり切ったり伸ばしたり…
各家族のテーブルを回られていた師匠のホルン先生は、一生懸命パンを作る息子たちに対して、「ぞうさん作るの!いいね!」「出来たね!」と、細かく褒めてくださいました。
パンが焼き上がると、とっても嬉しそうにニコニコしながらパンを見つめていた長男がとても印象的でした。
更に、普段ソーセージを食べない超偏食の次男が、なんと美味しそうにパクパク食べていたのです!
自分で作れたことがとても嬉しかったのだと思います。
夫婦揃って、「ソーセージパン食べられたね!すごいじゃん!」とたくさん褒めました。
最後は、パン作りに参加された皆さんとご挨拶することができました。
「次はこんなところで開催してみたいですね!」
「息子くん、とっても上手でしたね!」
ママ同士でも交流を深め、褒め合うことで、「これからもおしゃべり上達メソッドを頑張っていきたい!」と、刺激を受けました。
またNicotto講座の皆さんやホルン先生にお会いしたいし、更に大きく成長した息子たちを見せたい…と強く思ったのです。
パン作りが終わると、近くで行われていた流しそうめん体験をやったり公園で遊んだりしました!
息子たちだけでなく大人もヘトヘトになるほど、たくさん遊んだ1日。
いつもは疲れてしまうと、つい強い口調になってしまったり、おしゃべり上達メソッドで学んだ声かけのやり方を無視して指示を出してしまうことが多かったです。
けれども、今回は違いました。
「私も夫も息子たちも疲れているから、考える脳がうまく働かないんだ。おしゃべり上達メソッドで学んだ、”褒め”から入る声かけだけは忘れないようにしなきゃ」
自分の状況や気持ちを冷静に整理して、子どもたちに対して余裕を持って接することができたのです。
そして、旅行中に肯定的な声かけを常に意識することができた時は、自分で自分を褒めたい!と、初めて思いました。
パン作りはもちろん、色んな体験ができて、色んな人に出会って、多くの刺激を受けることができた今回の18歳食いっぱぐれないプロジェクト。
最初は参加を躊躇っていましたが、いつでもわが子を褒められる自分に変われたことで、息子たちがたくさんの成功体験を積むことができ、参加して本当に良かったと心から感じました。
「自分を変えたいなら、自分と接する人を変えよう」自閉症育児を続けるのに必要なNicotto講座の仲間たち
自閉症の子を育てていると、どこかで感じる「ウチの子、みんなと何か違う…」
そんな自閉症の子育ては、なかなか周りに理解されにくく、”孤育て”になりがちです。
ですが、Nicotto講座の皆さんは同じ自閉症育児をする仲間たち。
同じ境遇の仲間が近くにいるだけで、とても心強いし、私も頑張ろうと思えます。
「自分を変えたいなら、自分と接する人を変えよう」というNicotto講座で学んだ言葉があります。
活力のあるホルン先生、そして笑顔あふれるNicotto講座の皆さんにお会いしたことで、疲れてもわが子を褒められる自分に変われました。
そして、私が肯定的な声かけを続けることができたからこそ、息子たちも笑顔が絶えず、たくさんの成功体験を積むことができたのです。
おしゃべり上達メソッドを通じて多くの仲間に出会えたことに感謝し、これからも褒める育児を続けていくために、たくさんの出会いを大切にしたいと思います。
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ






