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知的障害キッズの学校選びは “笑顔で通えるかどうか?” が一番の基準!!
「うちの子の就学先、どうやって決めたらいいんだろう…」
そんなふうに迷うママは、実はとても多いんです。
しかも、「支援学校・支援級・通常級」「知的障害、肢体不自由、盲学校、聾学校」「医療的ケアの有無」など、選択肢は本当に多岐にわたります。
どれが正解かは子どもによってまったく違うし、「判断を間違えたらどうしよう…」と不安になってしまうのも当然のこと。
私も、息子の就学先を選ぶときにたくさん悩みました。
だけどその中で「迷ったときに見えてくるポイント」があることに気づいたんです。

就学前の1年が “伸びる” 子どもを見つけるチャンスになる
年長の1年は、まさに “ぐんっ” と伸びる時期。
昨日までできなかったことが、突然できるようになったり、泣いていた場面で笑えるようになったり…。
だからこそ、「今できるかどうか」だけで就学先を決めないでほしいんです。
子どもの “これから” の姿を信じて、少し先を見ながら考えてみてください。
1年で子どもは大きく変わります。

知的障害のある息子が “自分らしく通える” 就学先を選べた理由
私の息子には、身体障害と最重度の知的障害があります。
歩けるけれど長くは歩けない。
どこに就学させるべきかまったく答えが出ないまま、支援学校の「知的障害の子が通う学校」と「肢体不自由の子が通う学校」の両方で体験をさせてもらいました。
どちらの学校の先生方もとても温かく、魅力的。
だからこそ迷いました。
それでも体験を重ねる中で、「息子にどんな学校生活を送ってほしいのか」を夫婦で話し合い、私たちには3つの大切な軸が見えてきました。
① 自発的に歩く環境に身を置いてほしい
② 多くのお友達と積極的に関わってほしい
③ 教科としての学びの機会を得てほしい
この3つを大切にしたいという思いから、私たちは「知的障害の子が通う支援学校」を希望しました。
実際の判定は「肢体不自由の子が通う支援学校」でしたが、体験のときの子どもの笑顔と、3つの軸があったからこそ、私たちの意志は変わりませんでした。
そして学校側もその思いを汲んでくださり、知的障害の子が通う支援学校への就学が叶ったのです。
入学当初は本当にやっていけるのか心配もありましたが、先生方のサポートとお友達の支えの中で、毎日笑顔で通っています。
体験が就学先のヒントをくれる “見極めのステップ”
私の経験からママたちにおすすめしたい「就学先を見極めるためのヒント」はこちらです。
・候補の学校はパパ・ママ・本人で一緒に見学
→ 体験会があるなら、できる限り全部の回に参加。
回ごとに内容が違うことも多いので比較しやすくなります。
・体験で「子どもが一番楽しそうだった瞬間」を見逃さない
→ どこで笑っていたか?集中していたか?子どもの反応がヒントになります。

・「なぜその学校にしたいのか?」の “軸” を言語化する
→ 子どもの願いや親の思いを整理しておくと、教育委員会への説明にも役立ちます。
・パパとママの考えを一致させることも大切
→ 「どちらかだけが納得していない」状態は後々の不安につながります。
・見えなくても焦らず、第三者の力も借りてOK
→ 夏休みを過ぎても決められないときは、療育の先生や主治医、園の先生などに相談するのもおすすめです。
・教育委員会の判定が納得できないときは、サインや捺印を急がない
→ 判定を覆すのは難しいと言われますが学校が受け入れてくれることもあります。
私たちもそうでした。
就学先を決めるというのは大きな決断ですが、それを決められるのは誰よりもお子さんを見てきたママとパパです。
専門家の意見を受け止めつつ、「こうなってほしい」という親の願いも大切にしてください。
お子さんが笑顔で学校に通える春を迎えられるよう、心から応援しています。
発達科学コミュニケーション
トレーナー 岩村 萌永(いわむら もな)






