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「挨拶できない」じゃない!発達障害の子の独自の挨拶スタイルがある
幼稚園の先生やお友だちに会って「おはよう!」って言われてもスルーする我が子を見ると、「なんで挨拶しないの?」とイライラしたり、「お友だちとの関係が悪くなるのではないか…」と不安に思いますよね。
自閉症などの発達障害の子が自分から進んで挨拶できるようになるのは、中学生以降というのも珍しくありません。
けれども、挨拶は社会に出てからも必要なスキル。
できれば我が子にも挨拶ができるようになって欲しいですよね。
私たち大人は、相手の目を見て、ハッキリとした声で挨拶するのが当たり前の常識。
ですが自閉症などの発達障害の子たちは、手を振ったり、よそ見をしながら返事をしたりといった、常識とは違う挨拶をしているかもしれません。
相手に挨拶をされた我が子の些細な反応をよく観察することで、どんな挨拶スタイルを持っているのかを知ることが大切です。
自分なりの挨拶スタイルを大好きなママに理解してもらえたら、子どもはとても安心するし嬉しくなります。
”挨拶できた”という成功体験の積み重ねが自信に繋がり、自分から挨拶してみようと前向きに思えるようになるのです。
挨拶できない発達障害の息子がお友達に「おはよう」って言えた!成長の記録
私には小学1年生の発達障害の息子がいます。
息子は言葉がゆっくりでお友だちとの関わりも苦手でした。
幼稚園に通っている頃、お友だちに「おはよう!」と言われても息子は気にせずスルーする毎日。
その度にいつも私が「おはよう!ごめんね〜。」と、息子が挨拶できないことを謝っていました。
息子が挨拶できるようになるにはどうしたらいいんだろう…。
お友だちにも申し訳ない気持ちでいっぱい…。
悩んでいた時に、おしゃべり上達メソッドの講義で挨拶について学ぶ機会がありました。
発達障害の子なりの挨拶スタイルを見つけてあげることで、”挨拶できた”という成功体験を積み重ねることが大切だということを知ったのです。
早速、講義の次の日の朝、息子が挨拶をされた後どんな反応をしているのかをよく観察してみることに。
すると、挨拶されると何かよく分からない独り言を呟いていたのです。
「もしかして、これが息子の挨拶スタイルなの…!?」
独特な挨拶スタイルに驚きましたが、息子なりに挨拶の返事をしているのかもしれないと嬉しくなりました。
そして、「おはようできたね!」とたくさん褒めました。
息子の挨拶スタイルを知った後、「おはよう」という挨拶の言葉を教えていきました。
「一緒におはようって言ってみようか。せーの!”おはよう!”」
挨拶の言葉はスルーされましたが、根気よく「せーの!」の声かけを続けていきました。
するとある日、「せーの!」という声かけの後、一緒に「おはよう」と小さな声で挨拶してくれたのです!
スルーが当たり前だった息子が初めてお友だちに挨拶でき、「コミュニケーションの一歩を踏み出した!」と嬉しかったのを覚えています。
それから小学生になり、今では自分から先生やお友だちに「おはよう!」と挨拶できる、たくましい息子に成長していきました!
今、挨拶できなくても大丈夫!ゆっくり育てるコミュニケーションの土台
幼稚園児や小学生の子はまだまだ挨拶の意義をあまり理解していないので、自発的に挨拶するのは難しいこともあります。
なので無理に挨拶させようとしなくてOK!
ですが、挨拶は人と関わる上でとても大切なコミュニケーションの手段。
社会に出た時には必須のスキルと言われています。
大人になる前に挨拶ができたら、ママも安心して子どもを社会に送り出せますよね。
小さい時から挨拶が習慣化できれば、大人になっても自然と挨拶ができるようになります。
ただ、自閉症などの発達障害の子は理解したり覚えたりすることがゆっくりなので、挨拶が習慣化するのに時間がかかります。
習慣化するのに時間がかかるからこそ、挨拶できるようにさせたいと思っている今、おうち対応を始めてみましょう!
楽しく挨拶ができるようになる3STEP
①我が子の挨拶スタイルを発見しましょう。
例)
・チラッと見る
・会釈をする
・手を振り返す
・何かを呟く
・よそ見しながら返事をする
”相手の目をみてハッキリした声で「おはよう」”という大人の挨拶の常識にとらわれず、まずは我が子なりの挨拶スタイルを見つけましょう。
②「挨拶できたね!」とたくさん褒めてあげましょう。
とても重要なポイント!
”挨拶できた”という成功体験を積み重ねることで自信に繋がり、「自分から挨拶してみようかな…」と前向きになれます。
③合言葉は「せーの!」ママと一緒に挨拶の練習!
ママが「せーの!」と言った後、子どもと一緒に「おはよう!」など挨拶の言葉を言います。
挨拶の言葉を教えながら、一緒に練習していきましょう。
ママが子どもの目線に合わせて言ってあげるとより効果的◎
3STEPを心がけて、挨拶できない発達障害の子の挨拶スキルをグーンと伸ばしていきましょう^^
発達科学コミュニケーション
アンバサダー 畠中 なつみ






