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落ち着いていた小学校生活が続くと思っていたのに・・・
自閉症の子どもは、予定変更や失敗など、見通しが立たない状況でパニックになりやすいです。
わが家の息子も、変化や失敗が大の苦手でした。
息子は現在、特別支援学級に通う小学3年生。
2年生までは落ち着いた小学校生活を送っていました。
「このまま安心して送り出せる毎日が続けばいいのに」と思っていたのですが…3年生になって状況が変わっていったんです。

変化の多い3年生でパニックが再燃した自閉症の息子
3年生になると、授業科目が増え、理科や社会、書写など新しい内容も増えてきます。
教室間の移動も増え、授業の予定変更も多くなりました。
変化が苦手な息子にとって、これは大きなストレス。
見通しが立たなくなり、不安感も強くなってパニックや癇癪が再燃してしまったんです。
そして、学校でのストレスが増えるにつれ、家でも不安定に…。
今までならスルーできた小さな変化や失敗にも、すぐに泣いたり怒ったりするようになってしまいました。

失敗や予定変更でのパニック対応…自閉症の子をどうサポートする?
ちょうど息子が不安定だった頃、学校との面談がありました。
状況を伺っていると、授業変更や短縮授業などの予定変更について、事前にほとんど伝えられていないことがわかったのです。
ひどいパニックを起こした時には大きな声で泣きながら廊下を走り回っていたとのことでした。
正直ショックでしたが、何より息子のためにどう対応するかを考えました。
自閉症息子は基本的に先生の言うことを素直に聞くタイプ。
限界まで我慢してしまう傾向があり、しんどくても、自分の困っていることや気持ちを伝えられていませんでした。
そのため、学校での小さな我慢やストレスが積み重なり、大きなパニックにつながっていたのかもしれません。
「このままでは、息子にとって小学校が安心できる場所ではなくなる」 そう考え、パニックへの対応方法を改めて共有することにしました。

パニック対応3つのポイントと学校&家での具体的なサポート方法
パニックや癇癪への対応には、3つのポイントがあります。
① パニックを起こさないように回避する
過去の状況を振り返り、原因となるものを極力避けます。
パニックが増えるほど嫌な記憶が残るため、まだ自分で切り替えが難しい間は重要です。
② パニックが起きたら落ち着くまで「待つ」
起きてしまった場合は、安全を確保して落ち着くのを待ちます。
気持ちの代弁をする声かけは行っても大丈夫です。
③ 代わりの行動を取れるようサポートする
パニックになりそうなとき、別の行動に置き換えたり、次にどうしたらいいかを教えます。
◇学校では①②の対応を細かく共有
以上の3点を踏まえたうえで、学校には①②の対応をお願いすることにしました。
実際には、
✔︎どんな時にパニックを起こすのか
✔︎どんな予告をするといいか(タイムタイマーの使用や時計を使った伝え方、どのくらい前に伝えたらいいのか)
などを文書にしてお渡ししています。
◇家で実践した具体的サポート
家では①②の対応方法に加え③のパニックの代替行動を教えるサポートも行っていきました。
実際に私が行ったのは、「私の失敗を見せる」ことです。
大人がパニックや癇癪を起こさずに済むのは、失敗してもリカバリーの方法を知っているから。
それをまだ経験の少ない子どもに同じことを求めても難しいので、まずは身近な大人が失敗からどう立て直すかを見せます。
例:
- 「ママ、買い忘れちゃった><」「でも、〜を使えばいっか!」
- 「ママ、こぼしちゃった!」「まぁ、ふけばいいよね!」
- 「〜するの忘れてた!」「けど、〜のあとですればいっか!」
少し慣れたら、息子に以下のように相談してみました。
「ママ、失敗しちゃった〜どうしたらいいかな〜?」
自分以外の失敗なら冷静に考えられるので、少しずつ「考える力」が育ちます。
さらに、パニックになった後で、落ち着いたときに話し合うことも重要。
「どうしたらよかったかな?」と一緒に振り返りをしていきました。
◇上記の関わりを1か月続けた結果
息子の学校でのパニックは激減し、家でも落ち着きを取り戻していったんです。
そしてある時、家で予定通りに事が進まず、パニックになりかけた事がありました。
すると、「〇〇、困ってるんだよ〜」と私に伝えてきてくれたんです。
さらには、いろいろ考えた末に「〜のあとで〜するよ!」と、自分で切り替えて、次にどうしたらいいのかを考えることができたんです^^

ママだからできるおうち療育
自閉症の子がパニックになったり癇癪になるのは珍しいことではありません。
基本的な対応は
- パニックをできるだけ回避してあげる
- パニック時は安全を確保し、落ち着くまで待つ
(子どもの気持ちを受け止めて代弁する) - 代わりの行動を取れるようサポートする
(リカバリーの方法を一緒に考える)
ただし、パニックからのリカバリー方法を身につけるには時間がかかることも多いです。
ですが、こうした関わりを続けることで、子どもは少しずつ自分で切り替える力や、次にどうすればいいかを考える力を身につけることができますよ。
長期的なサポートが必要なものだからこそ、「ママがサポートすること=おうち療育」に大きな意味があります^^
私も引き続き、息子の「できた!」を一つずつ増やしていこうと思います!!

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや








