②単語期 ③コミュニケーション期 おうち療育 ことばの発達

【発達障害・自閉症】会話が続かない・オウム返しの子が話せるようになるおうち療育|課題と対策チェックリスト付き(前編)

2025年12月3日

「ことばが遅くて心配…」

おうちでの声かけが会話力を育てます
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発達障害・自閉症のお子さんの“オウム返し”から“会話”へ進む発達のステップを解説。会話が続かない理由や三項関係や心の理論の理解を通じて、子どもが言葉で思いを伝えられるようになる方法をご紹介します。

オウム返し、会話が続かないのはなぜ?“三項関係と心の理論の発達”がカギ


オウム返しばかりで会話が続かない。


質問もできないし、やりとりが苦手。



「このまま、うちの子は会話できるようになるの?」


そんな不安を抱えていませんか?

安心してください。


オウム返しは “会話の入り口” であり、その次に必要なのは「三項関係」と「心の理論」の発達です。

オウム返しとは?


オウム返しは、 子どもが大人や周囲の人が言ったことばをそのまま繰り返す行為です。


例えば、「ごはんいる?」と聞いたときに、 「ゴハンイル?」と返ってくるのがオウム返しです。


多くの子どもたちがこの段階を経て、 ことばを覚えていきます。


そのためオウム返しはただの模倣ではなく、 ことばを覚えるための大事なステップであり自分の思いを「ことば」にする準備をしているのです。

オウム返しが進むと…


オウム返しを使えば使うほど、 子どもは「誰が」「何をしているか」を意識するようになります。


なぜなら、 子どもの世界は最初、すべてがまだ意味を持たない 「混沌」の状態から始まるからです。


モノやコトはただそこに存在していて、 まだそれに意味や境界線はありません。


単語が言えるようになると少しずつ、「りんご」と 「りんごじゃないところ」の境界線を作り、「アンパンマン」と 「アンパンマンじゃないところ」を区別できるようになっていきます。


その経験を経てオウム返しの段階になるとお母さんが「りんご、いる?」と聞いて、 子どもが「リンゴイル?」とオウム返しをすると、 それが体験としてことばに変わり心に刻まれます。


そのことで、 子どもは「りんご」の存在をより深く理解し、 想像の世界が広がっていきます。


「繰り返す」ことばのひとつひとつが、 ストーリーとなって意味を持ち、 子どもの世界に色を加えていきます。


こんな風に少しずつ周りの世界に対する理解が深まり成長していくのです。


そして、 そこから会話にステップアップするためには 「三項関係」から「心の理論」まで発達のステップを進めていくことが会話力のカギになっていきます。

三項関係と心の理論


「三項関係」とは、 「自分・相手・モノ (またはコト)」の三者の間で成り立つ関係を言います。


「心の理論」とは、 他者が自分と異なる考えや感情を持っていることを理解する力です。


「三項関係」から「心の理論」まで発達のステップを踏んでいくと、これまで以上にことばのやり取りがステップアップします。

◇4つのステップでたどる!三項関係から心の理論へ
【三項関係のはじまり】

いっしょに見る・気づく段階(モノや出来事に注目する)

この段階では、子どもは物や出来事に対して、周りの人と同じように注目することを学びます。


例えば、親が「見て!これすごいね」と声をかけると、子どももその対象に目を向け、関心を共有できるようになります。


ただし、この時期の子どもは、相手のことばの音をそのまま繰り返すことはできても、他者の感情や意図を理解する力はまだ十分ではありません。


つまり、「自分の世界」と「他者の世界」をはっきり区別するのが難しく、 主に音の模倣を通じてことばを覚えている段階です。

② はじまりと終わりが分かる段階 (「いただきます」 「ごちそうさま」など)

この段階では、子どもは物事のはじまりと終わりを意識し、「今」を理解する力を育んでいきます。


例えば、「よーい、どん」という掛け声や、 「いただきます」 「ごちそうさま」といった習慣を通じて、物事のはじまりと終わりに気づくようになります。


こうした経験を積むことで、 時間の流れや、物事が終わるタイミングを意識できるようになり、 次の発達のステップへとつながっていきます。

【ここから「心の理論」の世界へ】

③ きのう・あしたがわかる段階 (過去や未来を意識し始める)

この段階では、子どもは「今、何が起こっているか」だけでなく、 「過去」や「未来」にも目を向けられるようになります。


例えば、
「昨日、公園で遊んだね」 → 過去を振り返る力
「明日は何する?」→未来を考える力


といったように、時間の流れを意識した会話が増えていきます。


さらに、状況を詳しく知ったり説明したりする必要が出てくるため、子どもは 5W1H (何・どこ・誰・いつ・なぜ・どうやって)の質問を理解し、答えたり、自分で質問したりできるようになります。


これは、少しずつ相手の考えや感情をより深く理解できるようになった結果です。


▼ 5W1Hの発達段階
(具体的な質問から抽象的な質問へ)


【難易度★☆☆☆☆☆】
「何?」(初期)
→ 目の前のものや出来事に興味を持ち、名前を知りたがる。


例:「これ、なあに?」


【難易度★★☆☆☆☆】
「どこ?」
→物や人の位置を把握しようとする。


例:「○○ちゃんはどこ?」


【難易度★★★☆☆☆】
「誰?」
→人や所有関係を理解し始める。


例:「これ、だれの?」


【難易度★★★★☆☆】
「いつ?」
→ 時間の概念を持ち始め、過去や未来を考えられるようになる。


例:「明日、公園行く?」


【難易度★★★★★☆】
「どうして?」
→ 理由や原因を知りたくなる。


例:「どうして雨ふるの?」


【難易度★★★★★★】
「どうやって?」
→方法や手順を理解しようとする。


例:「どうやって積み木を高くするの?」

④ 相手の気持ちがわかる段階 (他者の心を理解し、思いやる)

この段階では、 子どもは他者の「思いや感情」を理解し、 それに敏感に反応できるようになります。


例えば、 相手が喜んでいるのか、悲しんでいるのか何を感じているのかを理解する力が育ちます。


この段階に達すると、 他者の視点に立ってコミュニケーションを取ることができるようになったり、 一問一答ができるようになったり、 豊かな会話が少しずつ生まれるようになります。


これにより、 子どもは相手の気持ちを理解する力を育て、 自分と他者の感情や意図を切り分け、 相手の気持ちに配慮した反応ができるようになります。


この段階では、 他者の感情や考えをより深く理解し、 より深いコミュニケーションが可能になります。


例:「どうして泣いてるの?」 (相手の感情に寄り添おうとする)


また、物語や日常生活での出来事を通じて、 複雑な感情や出来事を理解するようになります。


これに関連することばを使いこなすようになり、 抽象的な思考にも興味を持ち始めます。


例:「怖かった」 「楽しかった」 「悲しかった」 「嬉しかった」など


今はまだこんな段階にわが子のことばは進むのだろうか?と半信半疑かもしれません。


確かに自閉症児のことばの脳を育てるのは簡単ではありません。


脳の発達には、 最低でも3ヶ月の継続的な働きかけが必要だと言われています。


そのため、 おうち療育の最大の強みは、 脳を育てる『時間の圧倒的な量』にあります。


通所型の療育は週に数時間程度ですが、 おうち療育なら、日常生活の中で圧倒的に多くの時間をかけて脳の発達を促すことができます。


そして何より、 おうち療育はお母さんがわが子と親子の絆である 『愛着』を深めながら進めることができるのです。


お母さんとの愛着形成は言うまでもなくお母さんとしか育めません。


毎日の関わりが、 子どもの脳と心をしっかり育てる力になります。

発達障害・自閉症の子の愛着の重要性


「三項関係」から「心の理論」まで発達のステップを進めるためには、 親子の絆である「愛着」が深まっていることが重要です。


なぜなら、 愛着が深まることで、子どもは他者の気持ちを意識し始め、理解できるようになっていくからです。


例えば、お母さんが笑ったり、悲しんだりすることで、 子どもはその感情を認識し、 (あ、笑っているな) (何か困っているんだな) と気づけるようになるのです。


けれども自閉症の障害の核は 「対人関係の障害」です。


つまり、愛着形成が一筋縄ではいかないため、「心の理論」の発達もゆっくり。


オウム返しからなかなかことばが伸びないということが起こってきます。


だからこそ、自閉症のお子さんに合わせた関わり、声かけに変えていく必要があるのです。


▼自閉症のお子さんの愛着形成についてはこちらに詳しく書いています。

オウム返しばかりだった自閉症の息子が質問してくれた


初めての質問は、 アニメ「はなかっぱ」を観ている時に、 主人公のはなかっぱが、 見たことのないキラキラの花を咲かせており、 「これ何の食べ物?」 と聞いてくれたことでした!


突然のことに驚きすぎて 「何の食べ物だろう?」と答えてしまった私。


ほんとに悔やまれました。


そしてその後すぐ、人生2度目の質問!


お出かけ先でプロジェクターのスクリーンに映る自分の影で遊びながら「これ誰の影~?」という質問でした。


それまでどんな治療や療育をしても 2年間ことばが伸びなかったわが子のことばが、 自分の手で会話へのステップアップへ導けた感動が忘れられません。


だからこそ今、当時の私のようにオウム返しからことばが伸びずに悩んでいるママに愛着を深めてことばを伸ばすおうち療育術を届けたいと思っています。


後編では、わが子の現状を把握できるチェックリストを公開。


課題に合わせた具体的な対策も紹介しています。


▼後編はこちら

https://horn2020.com/12987

・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
一方通行の会話で止まってしまっている自閉っ子の『言葉』を伸ばす専門家です。会話の苦手な自閉っ子の子育てで、寂しい思いをしているママへ。愛着を深く育むと、欲しかった会話力が手に入ります。その夢、私と一緒におうち療育で実現しませんか?

 

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