目次
自閉症の子の「要求が伝えられない」を解決する鍵は“動詞を出すこと”
「何がしたいのか分からない…」
そう感じて、今日もお子さんの言葉を必死に読み取ろうとしていませんか?
「りんご」
「でんしゃ」
「テレビ」
名詞は言えるのに、“どうしてほしいのか”がよく分からない。
✔ 欲しいの?
✔ 見たいの?
✔ 取ってほしいの?
✔ 一緒にやりたいの?
毎回、ママが当てずっぽうで動いて、それでも伝わらなくて、癇癪になってしまう…。
「私の関わり方が悪いのかな」
「このまま会話できるようになるの?」
そんな不安が、頭から離れない日もありますよね。
ですが、それはママのせいではありません。
その“分からなさ”の要因の一つに「動詞が出ていないこと」があります。
名詞は言える。
けれど、「とって」「たべる」「あけて」などの動詞で “伝える言葉”が、まだ育っていないだけなのです。
この記事では、
✅ なぜ自閉症の子は動詞が出にくいのか
✅ なぜ名詞だけだと「伝わらない会話」になってしまうのか
✅ どうすれば要求を言葉で伝えられるようになるのか
をお伝えします。
実は動詞が出にくいのは「発達の順序として自然なこと」でもある。
◆ 名詞と動詞の“見えやすさ”のちがい
名詞は、
・そこにある
・形が変わらない
・見続けられる
という特徴があります。
たとえば「バナナ」なら、色も形も場所も、はっきり見えます。
一方、動詞は、
✔ 一瞬で終わる
✔ 形として残らない
といった性質から、特に自閉症の子にはつかみにくい言葉です。
◆ 自閉症の子は「静止画」で世界を見ている
自閉症の子は、世界を「動画」より「写真」のように捉えやすいと言われています。
・名詞=写真などの静止画でも理解できる
・動詞=動画的な理解が必要
この違いが、名詞は得意、動詞は苦手という傾向につながります。
◆ だからこそ大切なのは…
✅ 動きがはっきり見える動詞から
✅ 何度も同じ場面で
✅ 経験とセットで覚えること
「自然に覚える」ことを待つよりも、覚えやすい環境を用意してあげることが、何より大切です。

今の段階と3ヶ月後に目指すステップが
見えてきます♪

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要求が伝えられない自閉症の息子とコミュニケーションが取れるようになったわが家の体験談
わが家の自閉症の息子も
「くるま!」
「でんしゃ!」
「パン!」
など、名詞ばかりでした。
いつも一緒にいるママであれば、名詞だけでも、「こう言いたいんだろうなぁ〜」と分かってしまうこともありますよね。
わが家も私がある程度予測してなんとかやりとりする毎日でした。
けれど、分からないときはお互いにイライラして、息子の癇癪につながってしまったり、「ちゃんと言葉で言ってよ!!」と私が怒ってしまうこともよくありました。
しかし、声かけを変えたことで、少しずつ変化が現れていったんです。
・息子の行動を丁寧に実況中継する
・子どもの気持ちを代弁する
こんな声かけを意識的に続けていくと、
「ちょうだい」
「食べたい」
「おちた」
と、動詞が出てくるように!
動詞で伝えてくれるようになったことで、息子の伝えたいことがわかりやすくなり、お互いにイライラせずにコミュニケーションが取れるようになっていきました。

動詞を増やすことが二語文や要求の伝えやすさにつながる
なぜ“今”、動詞を増やしたほうがいいのか?
動詞が増えると、子どもの世界がぐっと広がります。
✅ 二語文につながる
✅ 要求が伝えやすくなる
✅ 癇癪が減りやすくなる
✅ やりとりが楽しくなる
という変化が起きやすくなるのです。
◆ 名詞だけだと起こりやすい困りごと
「おかし」と言われても、
✔ 食べたいのか
✔ 取ってほしいのか
✔ 見せたいのか
分かりませんよね。
でも、
「とって」
「たべる」
と言えれば、気持ちは一気に伝わります。
だからこそ動詞は、 “生活で使える言葉”なのです。

今日からできる!動詞が出やすくなる声かけ実践法
方法①:「とって」など動詞を引き出す環境をつくる
・上着を別の場所に置く
・フタをちょっと固く閉める
・お菓子を届かない棚へ置く
「ひとりでできない場面」を用意してみましょう。
すると、動詞を使うチャンスが自然と生まれます。
欲しそうにしたら、
✅ 気持ちを代弁
「ほしいんだね」
✅ 動詞を提示
「とって、だね」
✅ まねできたらすぐ渡す
「とって、言えたね!」
はっきり言えなくても、言おうとした時には褒めて必ず成功体験を作りましょう。
※癇癪が強い時期は無理せず、次の方法②を続けてみてください。
方法②:実況中継で動詞を刷り込む
動作と一緒に、短く伝えます。
靴→「はいてるね」
コップ→「もってるね」
落下→「おちたね」
説明も、指導もいりません。
事実をそのまま言うだけでOKです。
動詞は、「教え込む言葉」ではなく「日常で育つ言葉」
ママの日々の声かけが、子どものことばの力を育てていきますよ(^^)

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや
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