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自閉症の子のことばが育つ土台とは?
ことばがなかなか伸びないとき、
「もっと話しかけた方がいいのかな」
「教え方が足りないのかな」
と考えるママは多いと思います。
けれど、ことば・行動・心は、別々に育つものではありません。
この3つは、すべて同じ“土台”の上で育っています。
その土台が、愛着形成です。
愛着形成には、大きく分けて3つの役割があります。
① 安心基地
まず大事なのが【安心基地】です。
安心基地とは、
・ママといると、落ち着く
・なんだかホッとする
・一緒にいると、気持ちがいい
そんな気持ちになれる人のこと。
ここで大事なのは、不安なときに「楽しいことをさせればいい」わけではない、ということ。
楽しいと安心できるは、ちがいます。
安心できるから、子どもの心はゆるみ、ことばが出やすくなります。
② 安全基地
次に大事なのが【安全基地】です。
これは、
・こわい
・不安
・イライラ
・かなしい
そんな気持ちになったときに、
「ここにいれば大丈夫」
「守ってもらえる」
と思える人のこと。
安全基地があると、気持ちが落ち着き、行動も立て直しやすくなります。
③ 探索基地
安心基地と安全基地。
この2つがそろって、はじめて【探索基地】が育ちます。
探索基地ができると、
・自分からやってみる
・少し離れても、また戻れる
・新しいことにチャレンジできる
ようになります。
探索基地は、「離れる → 戻る」このくり返しの中で育ちます。
だから、行動が広がり、ことばも使われるようになっていきます。
【安心基地】
【安全基地】
【探索基地】
この3つがそろうと、
・ことば
・行動
・心
が、いっしょに育ち始めます。
だから、ことばの前に「愛着」の土台が必要なのです。
愛着の土台を知ることで毎日の関わりが分かる
ことばが伸び悩んでいると、多くの場合、「ことばを増やす方法」や「教え方」に意識が向きがちです。
けれど、ことば・行動・心が同じ土台の上で育つことを知らないまま関わると、
✔️頑張っているのに変化を感じにくい
✔️何が足りないのか分からなくなる
✔️関わり方に迷いが出やすくなる
といった状態が起こりやすくなります。
愛着という土台を先に知っておくことで、毎日の関わりの意味が整理され、「今、何を大切にすればいいのか」が見えやすくなります。
だからこそ、ことばが気になり始めた今のタイミングで、この愛着形成の視点を知ってほしいのです。

愛着形成を意識したことで会話ができるようになった自閉症息子の成長ストーリー
実際に、私も愛着形成を土台にした関わりによって、こんな変化が見られています。
オウム返しや要求だけのことばが2年以上続いていた当時4歳半の自閉症の息子。
呼びかけても反応が薄く、必要なことは伝えられても、やりとりは広がらない状態でした。
けれど、愛着形成を意識した関わりを積み重ねていく中で、「ママ、見て〜♪」という一言をきっかけに、会話が始まるようになりました。
それだけではありません。
✅知的好奇心が育ち
✅文字の読み書きができるように
✅縄跳び・鉄棒・自転車など、運動面も大きく成長
さらに、お絵描きやクリエイティブな力も伸び、地図を見て
「ここ、行こ〜♪」
と、気持ちを共有するやりとりも増えていきました。
愛着が育つことで、ことばだけでなく、世界との関わり方そのものが広がっていったのです。

自閉症の子の愛着形成の段階を知ることから始めよう
まず大切なのは、「ことばを言わせること」ではありません。
✅一緒にいると落ち着く
✅気持ちを受け止めてもらえる
✅戻ってこられる場所がある
そんな関係性を、日常の中で少しずつ積み重ねていくこと。
愛着の土台が育つことで、子どもは「伝えたい」「共有したい」という気持ちを持ち始めます。
その先に、ことばがあります。
ただし、定型発達のお子さんと違い、自閉症と子の愛着形成にはユニークな過程があるため一筋縄では行かないこともあります。
実際にお子さんとの愛着が今どの段階なのか?
愛着形成を進めるためにどんな関わりをしたらいいのか?
知りたいママはこちらの記事も読んでみてくださいね!
発達科学コミュニケーション
トレーナー 桜山尚

- ・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
- 一方通行の会話で止まってしまっている自閉っ子の『言葉』を伸ばす専門家です。会話の苦手な自閉っ子の子育てで、寂しい思いをしているママへ。愛着を深く育むと、欲しかった会話力が手に入ります。その夢、私と一緒におうち療育で実現しませんか?







