おうち療育

自閉症の子の会話のキャッチボールを育てる質問の出し方

▼嬉しい声が続々と届いています^^
「気持ちが伝わらず癇癪になっていた子が、少しずつことばで伝えてくれるようになりました」(年長男の子のママより)
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自閉症の子が会話のキャッチボールに答えないのは、言葉の量が足りないからとは限りません。「どっち?」と選べる質問から始めることで、会話が少しずつつながる方法を紹介します。


「わが子と会話のキャッチボールができない


「言葉は出るのに、やりとりにならない


と感じるとき、多くのママは言葉の力が足りないのではないかと考えてしまいます。


けれど、会話のやり取りができない本当の理由は、質問の難しさにあることが多くあるのです。


例えば、「何食べる?」という質問は、頭の中でいくつもの選択肢を思い出し、その中から一つを選び、言葉にして伝える必要があります。


言葉がまだ少ない子にとっては、とても大きな作業。


考えることが多すぎると、答える前に止まってしまいます


止まってしまうと、会話は続きません。


そこで質問を少し変えて、答えやすい形にします





考える量が減ると返事が返ってきます。


返事があると順番が生まれ、やりとりが始まるのです。


質問を変えることは、子どもの力を試すことではありません。


会話のハードルを下げることです。


ハードルが下がると、会話のキャッチボールは少しずつ形になっていきますよ。


私には自閉症で中度知的障害の息子がいます。


幼稚園に通っている頃、単語は出ているのに質問に答えない状態が続きました。


要求は出るけど会話にならない


このまま会話のキャッチボールができないまま小学生になっちゃうのかな…。


言葉がゆっくりな息子への不安を払拭させたい一心で、年長さんになる春に発達科学コミュニケーションを始めました。


肯定的な声かけをしていくと言葉は少しずつ増えていきました。


けれどもなかなか質問に対して答えてくれない


どうしたら会話のキャッチボールができるようになるんだろう…。


悩んでいる時に、まずは子どもの興味のあることを、「どっちがいい?」と選択させることから質問を始めると良いことを講義で学びました。


「オレンジジュースとカルピス、どっちにする?」


「山手線のおもちゃと総武線のおもちゃ、どっちがいい?」


息子の好きなことから「どっち?」と聞く質問の形を毎日の生活に取り入れました。


小学1年生の今、「朝ごはんは何食べたい?」という質問に答えられるようになっています。


更に、「今日は暑かったね」と私が言うと


「うん!今日は暑かったの!太陽があるから」


返事をしてくれました





些細な日常かもしれません。


ですが私には、「今、息子と会話のキャッチボール、できてる!!」と、とても感動したのを覚えています。


同時に、“息子は答えられないのではなく、考える量が多すぎたのかもしれない”ことに気づきました。


時間はかかりましたが、私が質問を変えただけで、息子との会話のキャッチボールが少しずつ成り立っていきました。


たわいもない会話を息子とできるようになった毎日が、今はとても愛おしいです。


会話のキャッチボールができるようになると、子どもは人とのやりとりが少しずつ楽になります。


友だちと話すとき。


先生に気持ちを伝えるとき。


大人になって仕事をするとき。


会話は、生活のいろいろな場面で使う力です。


言葉の発達がゆっくりな自閉症の子は、会話が形になるまでに時間がかかることがあります。


だからこそ、早めに土台を作っておくことが大切です。


小さな積み重ねは、すぐに大きな変化になるわけではありません。


けれど、続けた分だけ、確実に力になる。


「いつかできるようになればいい」と待つよりも、「今日から少しずつ始める」ほうが、未来は広がります。



やってみてほしいことはたったの2つ!

① 好きなことについて聞く

人は、好きなことなら答えやすくなります。

・好きな食べもの

・好きな電車

・好きなあそび



毎日の生活の中で、子どもがよく話題にすることをテーマにします。


あまり興味がないことを聞かれると、考えるだけで疲れてしまいます。


なので、まずはわが子の「好きなこと」から会話を始めましょう!

② 「どっち?」と選べる質問をする

質問には、簡単なものと難しいものがあります。


例えば、
「何食べる?」 という質問は、自分で答えを考えないといけません。


言葉がまだ少ない子にとっては、少し難しい質問です。


そこで、選べる形にします。


「クッキーとチョコ、どっち?」


「赤い電車と青い電車、どっち?」





選べるようになると、答えの範囲が狭くなり、答えやすくなるのです。


質問のやり方を少し意識して、自閉症のわが子と会話のキャッチボールができる未来を、一緒に創っていきましょう!

発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ

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