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知的障害のある子は大好きなママと一緒だからお金を理解できるようになる!
「大好きなママのやっていることを自分もやってみたい!一緒にやりたい!」
知的障害のある子でも、見て、聞いて、実際に体験するといった、お金に触れる機会をどんどん増やせば、お金の理解もできていきます。
知的障害の子にお金を理解させることは大変と思ってしまいますが…
ママが接し方を変えるだけで、日常生活がお金を理解するための療育となるんです♩
わが家の知的障害のある太陽くんが買い物を通して変化したお金の扱い方
私の息子である太陽くんは支援学校の1年生で重度の知的障害があります。
私は、まだわからないから今はお金のことを教える必要はないと決めつけていました。
なぜなら、財布やお金を触ろうとすると口に含もうとしたり、散らばらせたりしていたからです。
そのため、「触らないでね」「食べるものではないからね」という風に、遠ざけてさえいました。
しかし、できないわからないを私が決めつけるものではないと気付いてから、私は接し方を変えて向き合いました。
すると、今ではお金を「ものが買えるもの」と認識できるようになり、買い物にも行ってお金を払うこともできるようになったのです。
知的障害児の日常こそがお金を理解できる絶好のタイミング
実は、日々の生活の中で特別なことをしなくても、お金のトレーニングになることはたくさんあります。
そして、日常的に何度も繰り返すからこそ、継続して取り組むことができるため、一度ではなかなか身に付かない特性のあるお子さんには特に、効果抜群なんです。
知的障害のある子にお金のことを身につけさせていきたいママは、ぜひ今週から取り組んでいきましょう♩
知的障害のある子が買い物でお金に強くなるおうち療育4選
具体的な方法を紹介します。
1)財布の中から硬貨を取り出してコインケースや貯金箱に収納する
難易度 ★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ポイントは、実際に「見て」「持つ」ことで理解を高める効果があります。
硬貨の種類ごとにコインケースに収納する、種類の違いが理解できたら、なお良いですね。
指先の器用さも向上するトレーニングになるでしょう。
どちらかというと買い物の前や後など、おうちにいる時にできるトレーニングです。
2)自動販売機や券売機の操作をしてもらう
難易度 ★★⭐︎⭐︎⭐︎
ここからは実際に外出しましょう!
ポイントは、お金を入れるとモノと交換できるんだよ、が理解できるようになります。
そして、硬貨を指先でつまむ動作は(1)にもありましたが、不器用さを改善していくトレーニングにもなります。
ママの代わりに硬貨を入れてもらう「お仕事」を与えてみましょう。
利用頻度が低い方はトレーニングの一環として取り組んでみることも参考にしてくださいね♩
3)一緒に買い物に行く
難易度 ★★★⭐︎⭐︎
ポイントは、お金はものと交換することができること、を社会のルールの中で理解させましょう。
レジの時に財布やお金を渡して、代わりに支払ってもらうこともさせたいですね。
お金は投げてはいけないといった基本的なことを学ぶ機会にもなります。
4)子どもが自分の買い物をする
難易度 ★★★★★
駄菓子コーナーなど、50円や100円で好きなお菓子買っていいよというように、お金を持たせて買わせてみましょう。
お金の種類と商品の値段がわからないと買い物はできません。
お金を使うための計画を立てるトレーニングにもなります。
「3分」や「300円」といった制限を設けると、より考える力が身につきます。
計算が難しいうちは電卓も使用するといいでしょう。
特に、「できたこと」に注目しながら、「笑顔で優しくゆっくりと」何度も褒めてあげると理解力はどんどん育ちます♩
なぜなら大好きなママと一緒にするから、褒められると嬉しい、今度は自分でやってみよう!という気持ちが芽生えるからです。
ぜひ、日常生活の中で意識して取り組んでみてくださいね。
発達科学コミュニケーション
トレーナー ひがしひかる