おうち療育 ことばの発達

自閉症の子が自分の気持ちを伝えられない…癇癪になる前に「疲れた」「手伝って」と言えるようになるママの関わり方

2026年4月6日

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自閉症の子が自分の気持ちを伝えられず、我慢したり急に癇癪になったりして悩んでいませんか?嫌なことや困ったことがあっても、その場でうまく言葉にできない子は少なくありません。この記事では、「疲れた」「手伝って」など、自分の気持ちを言えるようになるためのおうちでの関わり方をお伝えします。

自閉症の子が自分の気持ちを伝えられないのはなぜ?気持ちを言葉にできない理由


「嫌なら言っていいんだよ」
「困ったら言ってね」


そう伝えているのに、わが子は何も言えずに我慢してしまう。


そして限界になると、「イヤ〜!」と泣いたり怒ったり、その場から逃げたりして、癇癪になってしまう。


そんな姿に戸惑っていませんか?


自閉症のお子さんは、自分の気持ちを伝えたいのに、どう言えばいいのか分からないことがあります。


嫌なことがあっても、その気持ちを整理して言葉にするのが難しい。
困っていても、何をどう伝えたらいいのか分からない。



そのため、言葉で伝える代わりに、黙り込んだり、その場から離れたり、感情が爆発したりすることがあるんです。


また、「嫌だ」と感じても、すべてが嫌というわけではない場面もありますよね。


休憩すればできるのか、量を減らせばできるのか、少し手伝ってもらえばできるのか。


実は「嫌!」の中にも、いろいろな気持ちがあるんです。


だからこそ必要なのは、自閉症の子が自分の気持ちを伝えられるように、はじめは大人が気持ちを分解して、言葉を補ってあげることです。


たとえば、

  • どうして嫌だったのか
  • 今は無理でも、あとならできるのか
  • どのくらいならできそうか


こんなふうに、大人が一緒に気持ちを分解していくことで、子どもは少しずつ自分の状態を言葉にしやすくなっていきます。


限界がきて癇癪になる前に、気持ちを伝えられるようにしていきましょう。

今、気持ちを伝える練習を始めることが未来の過ごしやすさにつながる


「困ったことを言葉で出せないままだと、自閉症のお子さんは別の形で苦しさを表すようになります。


癇癪を起こすだけでなく、学校での過ごしづらさが強くなったり、しんどさをため込みやすくなったりすることも。


だからこそ、困ったときに自分の気持ちに気づいて、相手に伝わる形で出す練習は、早めに始めてあげることが大切です。


また、この「気持ちを伝える力」は、子どもの今だけで終わるものではありません。


将来、働くようになったときにも、上司や周りの人に気持ちを伝えたり、助けを求めたりできることはとても大切ですよね。


社会の中で自分を守る力にもつながっていくんです。


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自分の気持ちを伝えられなかった自閉症の息子が「疲れた」「手伝って」と言えるようになった


わが家の自閉症の息子は、現在支援級の3年生です。


以前は、自分の気持ちをうまく伝えられず、しんどいことや嫌なことがあると、そのまま癇癪になったり、情緒不安定になったりすることがよくありました。


小学生になってから特に親子でしんどくなっていたのが、宿題の時間です。


宿題の時間になると、

「やりたくな〜い!」

と怒って、机に向かえなかったり、そのまま荒れてしまったりする日も少なくありませんでした。


正直そんな息子をみて、

「なぜ落ち着いて嫌と言えないんだろう…」
「ちゃちゃっと終わらせればいいのに…」

と感じてしまうこともありました。


けれど息子の中では、

  • 学校での疲れがたまっている
  • すぐに気持ちを切り替えられない
  • 難しそうで気が重い
  • ひとりでは自信が持てない

そんな気持ちがいくつも重なっていたのだと思います。


そこで私は、

「疲れたよね」
「今はやりたくないんだよね」
「あとならできそう?」
「3問だけならできる?」
「残りはママと一緒にやろうか」

というふうに、息子の気持ちを分解して、言葉を補うようにしました。


すると少しずつ、

「疲れた…あとでやる」
「ここ手伝って」

と、自分から言えるようになっていったんです。


最近では、家だけでなく、放課後等デイサービスや学校でも

「疲れた。まだやりたくない。」
「あとでするよ」

と伝えて、少し休んでから宿題などの課題をやることができるようにもなってきました。


ここで大きいなと感じているのは、後回しにしたらそのままやらない、ではないことです。


息子の場合は、今の自分にはすぐ取りかかるのがしんどいこと、でも、やらないわけではないことを、少しずつ言葉で伝えられるようになってきたんです。


限界がきて癇癪になる前に、相手に分かる形で自分の気持ちを伝えられるようになってきたことにすごく成長を感じました。


とはいえ、今はまだ、慣れた人にしか伝えられなかったり、うまく言えずに我慢してしまう場面もあります。


それでも、困ったときに自分の気持ちを言葉で伝えられる力は、学校でも、これから大きくなってからも、きっと息子自身を助けてくれると感じています。


だからこそこれからも、息子が感じている気持ちを分解して代弁しながら、自分の言葉で伝える練習を少しずつ重ねていこうと思います。

自閉症の子が気持ちを伝えられるようになるおうち対応


子どもが「イヤ!」と言ったときは、その先の言葉を足してあげましょう。


たとえば、

「疲れたから嫌だった?」
「今は無理だった?」
「たくさんあると嫌なのかな?」
「少しならできそう?」

このとき大切なのは、正解を当てることではありません。


質問ぜめにするとプレッシャーになることもあるので、1つか2つくらいにしておきましょう。


気持ちはこうやって言葉にしていいんだよ、という型を見せてあげることが大切です。


「今は疲れてるから、あとでやる」
「10個は無理だけど、3個ならできそう」


そんなふうに分解してもらう経験を重ねることで、子どもは少しずつ自分の状態を言葉で伝えやすくなっていきますよ。


そして、理由が説明できない「イヤ」も大事にしましょう。


理由が言えなくても、「嫌なものは嫌」


大人だって、なんとなくいやってこともありますよね。


その感覚を否定しないことが、気持ちを伝えてもいいという安心感につながります。

まとめ

自閉症のお子さんが癇癪になる前に気持ちを伝えられないのは、困っていないからではありません。


「嫌だけど、どう言えばいいか分からない」
「その場で気持ちを整理して話すのが難しい」


そんな背景があるからこそ、大人が一緒に「嫌」の中身を整理し、伝え方を教えていくことが大切です。


「ちゃんと言って」ではなく、


「何が嫌だった?」
「どこまでならできそう?」


と一緒に見ていくこと。


その積み重ねが、自分の気持ちを伝える力につながっていきます。

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや

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