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自閉っ子が動いてくれるようになる絵カードの使い方
自閉症のお子さんは視覚優位で見た物を理解することが得意!ということがよくありますよね。
逆に耳から聞いた情報を処理するのは苦手です。 そのため、視覚で分かりやすく伝える支援が重要になってきます。
絵カードを使った支援もその1つです。 しかし、絵カードを使っているのに理解してくれない。 絵カードを使ってスケジュールを伝えているのにその通りに動いてくれない。
そんなお悩みを抱えているかたはいませんか?
確かに絵カードでの支援はとても有効な支援ではあるのですが、コツがいります。 まず大前提として、絵カードは自閉っ子にこちらのいうことをきかせるための道具ではないんです。 絵カードは自閉っ子が物事を理解しやすいように使う物なので、 理解したところでその通りに動くかは別の話なんですよね...。
それでも、理解してもらった上で行動も促したい! そんな時はママがご褒美を用意したらいいんです^^
行動分析の方法であるABC分析で考えてみます。 A(先行刺激)→B(行動)→C(結果)
A:絵カードでスケジュールを確認→B:トイレ・着替えをした→C:何もなし これだとAとBは促されていきません。このCをご褒美にすることが大事です!!
絵カードの使用が思惑通りにいかずにイライラしていた私
私も、よし!絵カードを使って朝の支度を促そう!と意気込んで絵カードを用意し、
毎日のスケジュールに「トイレ→お着替え→ご飯→歯磨き・・・」と並べて貼っておきましたが、
全く見ない!全くその通りに動いてくれない(T-T)
絵カード使ってるのに・・・と悩んだ経験があります。
結果的に全く動かない息子に怒ってしまう...そんなことも多かったです。
ママにも子どもにもメリットがない「怒る」という行動
怒らないと動かない、ではママが疲れてしまいますのでストレスがたまっていつか爆発してしまうかもしれません。
子どもも毎回怒られていては自信をなくしていき、余計になにもしてくれなくなっていきます。 なので、怒らずに自閉っ子が動きやすくなるような方法を複数知っているといいと思います。
今回は絵カードを使って、やることを理解してもらった上で、自閉っ子が進んで動こうと思える工夫についてお伝えします。
自閉っ子が自ら見て、自らサクッと動くようになる絵カードの使い方
最初にも記載しましたが、 絵カードでただ示したからと言って「こうなってるんだからこの通りに動いてよ!」というスタンスでは動いてくれません。
「してほしい活動」のあとにご褒美を用意してあげてください。
例えば朝の支度。 絵カードで「トイレに行く」→「着替える」などの絵をスケジュール表に貼ったら、 その次に「テレビを見る」などのご褒美カードも一緒に提示してあげてください。
はじめはご褒美がないと動かないかもしれませんが、こうやって促していくうちに定着していく活動も多いです。
ご褒美がないと動かないことにならないか心配されるかたもいるかもしれませんが大丈夫です。 自分で出来るようになってくると自然とご褒美は必要なくなってきます。
大人になって、ご褒美がないとトイレに行かない、お風呂に入らないなんてことはないですよね。
いかがだったでしょうか。ちょっとしたことかもしれませんが、工夫次第でサクッと動けることも増えていきます。
ぜひ試してみてください^^
▼東原あやInstagram https://www.instagram.com/higashihara_aya/ インスタグラムで不安の強いかんしゃくっ子への対応について書いています!
不安の強いかんしゃくっ子をイライラせずに発達させる 自閉症専用3ヶ月おしゃべり上達メソッド 発達科学コミュニケーショントレーナー 東原あや