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障害児育児を理解した職場環境があれば、理想の仕事を実現できると約7割の母親が回答。自閉症児育児と仕事の両立の厳しい現状が明らかに

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障害児育児を理解した職場環境があれば、理想の仕事を実現できると約7割の母親が回答。自閉症児育児と仕事の両立の厳しい現状が明らかに

自閉症児を育てているママは、登園しぶり、不登校、母子通園、付き添い登校、療育施設への送迎、日々のこだわりや癇癪対応で精神的疲労など様々な問題に直面し、好きな仕事も辞めざる得なくなった方が多いというのは世間で言われています。

 

私達編集部の中にも同じ悩みを抱えたママがいます。

当編集部の知的障害を伴う自閉症スペクトラムのお子さんをもつママは、お子さんが2歳の時に、保育園と週に1日だけ療育に通うこととなり、それまで正社員で勤めていた広告代理店を退職せざるをえない状況となりました。

また、登園しぶりや癇癪対応などもあり、毎日疲弊し、仕事どころではない日々が続き、収入が8割減るけれども時間の融通がきくパートタイムの働き方を選択せざるをえませんでした。

 

そこでこの度、こんな思いをしながら自閉症児を育てるママはさぞかし多いのではないか。

果たしてどれだけのママが同じ悩みを抱え、具体的にどのような問題に直面しているのかということを明らかにし、自閉症児を育てるママの就労状況の実態を知り、世間での問題点の認知度を上げ、自閉症児を抱えるママの育児と仕事の両立を支援する企業がもっと増えるように、世の中に訴えていきたい、そんな思いでこのアンケートを実施致しました。

 

◯調査期間:2024年10月17日から10月21日(5日間)

◯調査方法:インターネット調査

◯回答者数:129名

 

①自閉症または自閉症傾向のあるお子様の性別を教えてください

 

 

②自閉症の診断の有無をお聞かせください

 

 

 

③記入している方の雇用形態を教えてください。

 

 

④今は働いていないと答えた方に質問です。以前はどのような雇用形態で働いていましたか?

 

 

 

⑤今は働いていないと答えた方に質問です。なぜ退職しましたか?

 

 

⑥その他と答えた方に聞きします 具体的に状況を教えてください。(一部抜粋)

 

  • 療育園に預かり保育がないため就労しようとしても時短になり職探しが難しい。
  • こだわりが強く長い休みの時の預かり先が少ない
  • 療育の送迎が10時から17時のため正職員の仕事に間に合わなかったため。
  • パートで働こうした矢先長男が不登校、完全支援級になる。
  • 子供に睡眠障害があり、私も睡眠が安定して取れない為
  • 子供の送迎や通院、体調不良などで、勤務できる日がバラバラで働きづらい
  • 子どもに自信を取り戻してほしいという強い想いから、退職を決断した。
  • 子どもを短期間で生み、そのあと仕事に集中しようと思っていたら、自閉症で、兄も自閉症なので、訓練など色々あり、働けなくなった。

 

⑦仕事と子育ての両立で困っていることや困っていたこと  複数回答可

 

 

⑧理想の仕事を実現するのに求めるものはなんですか?  複数回答可

 

 

 

⑨その他と答えた方他にどのようなことがあれば理想の仕事が実現しそうですか?(一部抜粋)

 

  • 公立小中学校での移動支援
  • フレキシブルな勤務体制
  • 社会の理解
  • 職場全体の理解
  • フレックスや短期正社員制度が広がると良いと思う
  • フルリモートや在宅でも選べるフレックスなど
  • 在宅勤務ができる、時間を自分で自由に決められる、周りの理解
  • 上司やメンバーの理解が不可欠
  • 日中一時支援の拡充と、その施設までの送迎があること

ーまとめー

今回のアンケート結果から、自閉症児を育てるママの就労状況は、働いていない方が約4割、時間に自由がきく働き方を選択されている方は約3割であることがわかりました。

また、働いていないと回答された方の約7割以上は、以前は、正社員や契約社員などで働いている状況でした。

この結果から浮かび上がる課題として、

(1)ワンオペ育児が半数以上

(2)職場の理解が不可欠

(3)預かり先の都合で、正社員や契約社員などの働き方ができない

という3点がみえてきました。

また自閉症児を育てるママが、働きながらママ自身の居場所を見つけてイキイキとした未来を歩むために必要なこととして、

(1)夫や家族の協力体制

(2)発達の特性を理解した預かり保育の拡充

(3)働く時間や場所を自由に設定できる職場の理解

といった3つのことが求められていることもわかりました。

自閉症総研ホルンでは、育児と仕事の両立に悩むママたちへ、療育もやりがいのある仕事も諦めないライフスタイルを提案しています。

また、自閉症総研ホルンは、我が子の発達も自分の人生も諦めたくない、そんなママたちをこれからも全力で応援します。

 

 

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