おうち療育

就学準備だけど机もプリントも必要なし!自閉症の子の集中力がみるみるUPするビジョントレーニング

2025年4月6日

集中力がなくてじっとしていられないという自閉症の子はいませんか?この記事では集中力がUPするビジョントレーニングをご紹介します。机もプリントも要りません!あそびながらできちゃうのです!非常識なビジョントレーニングのご提案をどうぞご覧ください。


視力が良くて景色や物がハッキリくっきり見えていても、学校で板書に苦戦して学習が困難になる子がいます。


「視力が良い」=「見る力がある」ではないのです。


見る力とは以下の3つのプロセスをまとめたものを言います。

  1. 入力⇒目で映像を捉える
  2. 情報処理⇒見たものを認識する
  3. 出力⇒見たものに合わせて体を動かす

学習が苦手な子たちには「見る力」の3つのプロセスに問題があるケースがあります。


そして、3つの内のどれかが一つでも苦手だと学習でつまずきやすくなるのです。


さらに、「見る力」は集中力にも関係しています。


見る力が弱いと授業中に黒板の文字をノートに写すことや、文章を読むことに時間がかかり、結果として集中が続かなくなってしまいます。


最近、小学生の集中力が低下しているという問題が指摘されています。


先生の話や黒板、教科書の内容に集中できず、立ち歩いてしまうケースも増えているようです。


原因の一つとして、現代の子どもたちが「見る力」を自然に鍛えられる遊びをする機会が減ってきていることが挙げられます。


見る力」とは、目で見た情報を適切に処理し、行動につなげる力のこと。


この力が十分に育っていないと、学習時の負担が大きくなり、結果として集中力が続かなくなることがあるのです。


特に発達特性のある子どもは、「見る力」の発達に偏りがあることが多く、学習に対するハードルがさらに高くなります。


そのため、「発達特性があるから集中できなくても仕方ない」と考えてしまいがちに。


しかし、特別支援学級では、一人ひとりのペースに合わせた学習が進められるため、プリント学習が多くなる傾向があります。


つまり、自閉症などの特性がある子どもこそ、「見る力」を鍛えることで集中力がつき、学習の負担を軽減できるのです。


45分間ずっと集中し続けるのは難しい。


けれど、1枚のプリントをやり切れるだけの集中力があればいいのです。


1日に短時間の集中を何度か積み重ねることで、1年後には大きな成果になります。


だからこそ、集中力につながる「見る力」は自閉症の子が就学前に身につけたい大切な力なのです。


私には自閉症で軽度知的障害と診断をされているADHD傾向の息子がいて、地域の小学校で特別支援級の知的クラスに在籍しています。 


軽度ですが、知的障害なので学年相応の学習を進めていくことは難しいです。


なので、息子のペースで学習を進めています。


担任の先生は息子の力を信じて毎日宿題を出してくださるのですが、宿題に取り組む時に集中が続かない、という悩みがありました。


 集中が続かない悩みを、連絡帳で担任の先生へご報告した所、先生からは「見る力が弱いのではないか」というご意見をいただいたのです。


そして、自閉症の息子にビジョントレーニングを薦めていただきました。


先生から資料をいただき読みましたが、とても悩んだのです。 


なぜならば

・机に座ってビジョントレーニングをやる気持ちと集中力があるか?

・学校の勉強だけで、大変なのでは?

と感じたから。 


そして、以前手に取った本に書いてあったことを思い出しました。


「見る力が育ちにくい理由は、室内遊びの増加や、体を大きく動かす機会の減少にある」


それなら、体を動かす遊びでビジョントレーニングをしようじゃないか!


休日だけでしたが、夏の間はプールに行って身体を思いっきり動かす機会を増やしました。


夏の始めは泳げなかった息子ですが、隣のレーンで泳いでいる人をじっと見ていることがありました。 

そして夏の終わり、息子はクロールらしき動きをするようになったんです。


息子はしっかり、目で見て、認識し、見たことをマネするという視覚機能の3つのプロセスを踏んで成長していました!


さらに、夏の間に身体を動かした結果、宿題の取り組みにも変化が。


ある日、息子に「『みなみ』ってどんな漢字?」と聞かれ、一緒に漢字辞典を開きました。


すると息子は「南」の漢字を何度も見返しながら、紙に書き写していたのです。


見たものを書き写す作業は専門用語では「跳躍性眼球運動」と言います。


跳躍性眼球運動は黒板の字をノートに書き移すときに必要になる力です。


辞書を見返している息子の姿を見て、視覚機能を使う力が少しずつついてきていると実感しました。


なぜなら、漢字を書き写す息子の姿は驚くほど集中していたからです。


集中して宿題に取り組めるようになり学習効率も上がったのか、宿題の漢字の書き取りは何も見ずに書けるようになりました。


遊びの中で自然に集中力をUPすることができる、おすすめのあそび方をご紹介します。

お散歩しながら「観察」しよう!

・ 花壇や道端の花や虫を探してみる
・ 近くと遠くを交互に見て、眼球運動を鍛えます

図鑑を活用しよう!

・ 実物と本の写真を見比べることで、視覚認識力UP!

どんぐり拾いや石探し

・ 目を動かして「探す」ことで、見る力を養います

石や枝を並べる遊び

・ 目的のものを探し、並べることで視覚機能を刺激!

ただ外を歩くだけでもOK!

・ 外の景色は視野が広がり、家の中よりも自然と目を使う機会が増えますよ

机やプリントを用意しなくても、わが子と一緒にあそぶだけで見る力が鍛えられて、集中力がUPしていきます!

ぜひ楽しくあそびながら就学準備のビジョントレーニングをしてみてくださいね^^

発達科学コミュニケーション
アンバサダー たなかようこ

 

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