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知的障害児のママは現状把握と将来からの逆算をすれば使えるお金が増える!
知的障害児を育てていると働く時間が短くなることで収入が減ったり、発達の特性で特殊な支出が増えるといった理由から、使えるお金が少ない!とお悩みのママはいませんか?
実は、国の制度を活用しているか、いまどんなものにお金を使っているか現状を把握することと、将来かかるお金から逆算して、いま使えるお金を知れば、使えるお金を増やすことができますよ!
まず、国の制度を活用すると、収入をカバーできて、支出を抑えることができるため、お金が貯まるようになります!
知的障害の診断がついていれば、児童手当のほかに、特別児童扶養手当や障害児福祉手当、子どもが大人になったら障害年金や障害手当金など、所得制限はありますが、手当や給付金、年金といったお金がもらえる可能性が高いのです。
そして、医療費や療育費用の助成、所得税や住民税、自動車税といった税制の優遇や、療育手帳による公共交通機関や各施設の割引サービスといった、支出を減らす効果があります。
また、普段の生活で使えるお金を多くすることと、どのくらいお金を使っていいか知ることも、お金の不安を解消するうえでは重要です。
具体的には、固定費を見直すことと、家族のライフイベントや家族のやりたいことからお金の流れを逆算することです。
つまり、制度を活用してお金の使い方を見直すと、生活の満足度を下げることなく、使えるお金を多くすることができるため、突発的な日々の出費がかさんだとしても、お金が貯まるようになります!
お子さんに知的障害があるママこそ、お金の不安をなくしていきましょう!

知的障害を受け入れられなかった私が制度も活用して使えるお金を増やした話
わが家の6歳の太陽くんは3歳の時にはじめて軽度知的障害の診断を受けました。
その当時の私は、ショックでなかなか受け入れることができませんでした。
そして、太陽くんの発達は療育施設のプロに任せよう、私は「太陽くんのためにお金を稼がなきゃ!」と仕事に没頭するようになったのです。
それから1年半過ぎたある日、療育手帳を保持しておらず、知的障害の診断はないけれども発達グレーの子どもを育てているママ友との会話の中で特別児童扶養手当を受給しているという話がでたのです。
私はその制度も療育手帳についても診断を受けた時に説明を聞いていましたが、ずっと太陽くんの障害を受け入れることができずにいたので、ママ友の話は衝撃的でした。
そこで、障害を受け入れることは「子どもの可能性を広げる」ことだと気付いたのです。
国から手当などのお金がもらえるのならば、身を削って働く必要はなく、子どもとの時間を有意義に過ごせるような時間とお金の使い方を模索するようになりました。
特に、療育手帳を保持してからは「障害があるから…」と諦めていた施設にも挑戦することができるようになり、さらに割引サービスも活用できるので、発達を促しつつお財布の負担は軽くなるといった好循環が生まれました!
例えば、水が大好きな太陽くんは夏になると毎週末、市民プールにいきます。
太陽くんと大人1人は無料で泳ぐことができるので支出を抑えながら、泳ぎ方やプールサイドを走ってはいけない社会ルール、終わる時の場面を切り替える練習など、療育手帳を使用して有意義な時間を過ごすことができています。
※療育手帳の割引については施設によるので確認してくださいね。
そして、入るお金と出るお金、特に将来から逆算したお金の使い方を見直していくと、生活の満足度を下げなくても使えるお金が増えていき、仕事に没頭する時間は激減して、お金を気にせず子どもとの時間を大切にすることができました。

知的障害児のママはいますぐお金を考える!
ママがやりたいことはなんですか?
子どもにどうあって欲しいですか?
お金を増やすことは目的ではなく、手段です!
使えるお金を増やすことは子どもの選択肢を増やしたり、ママの負担を減らしたりすることができます。
そして使えるお金が増えると心に余裕が生まれます。
目の前のお金のことにとらわれる前に、ママはいますぐやりたいことや子どもにどうあって欲しいか想いを書き出してみてくださいね!

知的障害児のママのいま使えるお金が増える家計管理3ステップ
ステップ1)行政を活用できているか確認しましょう!
✓ 特別児童扶養手当は申請していますか?
✓ 障害の程度が重いお子さんは障害児福祉手当も検討してみてください。
✓ 療育手帳は保有していますか?
手続きについてはお住まいの役場の窓口で確認してみてくださいね!
ステップ2)現状を把握しましょう!
✓ 家計簿が効果的です。
特に固定費と必要な支出と不必要な出費に分けるといいですよ。
固定費の中でも、通信費、光熱費、保険を見直すと生活の満足度を下げることなく支出が激減する効果があります。
特に保険は社会保障制度が充実しているので民間の保険は不要な方も多いです。
なお、食費や日用品費を少なくすることは、生活の満足を下げるうえに、あまり効果はありません。
毎月一定にかかるお金と大きな出費を見直すことが出費を減らす効果は高いのです。
ステップ3)やりたいことがいつ頃いくらかかるかシュミレーションしましょう!
✓ ライフプラン表やキャッシュフロー表を作成してお金の流れを見える化しましょう
お子さんの学校の入学や卒業、車の買い替え、家族の旅行など時期と金額を想定し、どの時期にいくら必要かを知っておくと「いま使えるお金」がわかるようになります♩
入るお金を手当で多くして、出るお金をコントロールすれば、使えるお金が増える家計になるので、ぜひやってみてくださいね♩

発達科学コミュニケーション
トレーナー ひがしひかる