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ママが気持ちを受け止めてあげれば考える力が引き出せる!
「うちの子、自分で考えるのが苦手で…」
そんなふうに感じているママ、多いと思います。
知的障害があると「考える力」は育ちにくいと思われがち。
実はその力、ママとのやりとりの中で知らないうちに育っていくんです。
何かがうまくいかないとき、ただ泣くだけじゃなく「じゃあどうする?」と考えられる力。
それは子どもが自分の気持ちや目的を意識し、工夫して行動する力のはじまり。
ママが「伝えたい気持ち」に気づき、「考えたね」と受け止めてあげるだけで、その力はぐんぐん育っていきます。

考える力が育つ “今” の関わりが未来を変える理由
「考える力」は、将来の自立や社会性の基盤になる力です。
だけどいきなり育つわけではありません。
とくに知的障害のある子は
● 柔軟に考える
● 見通しを立てて行動する
● 感情をコントロールする
などが苦手なことが多く、そもそも “考えるきっかけ” が少ないのです。
だからこそ、今この時期に「考えたね」「どうしたらいいか工夫してみたんだね」と伝えることが大切。
その積み重ねが子どもの “考える力” を着実に育てていきます。

知的障害のある息子が見せた “考える力” の連続プレー
私の息子は、最重度知的障害と身体障害があります。
言葉でうまく気持ちを伝えることはできませんが、「伝えたい」という気持ちは日々、全身を使って届けてくれます。
ある日、息子の学校がお休みの日に私が在宅でオンラインの仕事をしていたときのこと。
息子は最初の1時間ほどは、静かに一人で遊んでいてくれましたが、いよいよ我慢できなくなった時、こんな行動を取ったんです。
まず、私のパソコンをパタンと閉じた。
次に、コンセントを抜こうとした。
それもダメだったら、私の背後に周り、背中を足で蹴る!
ただ泣くでもなく、順番に「どうしたらママが気づくか?」を自分なりに考えて試していたんです。
その姿に私はハッとしました。
この子、ちゃんと考えてる!
「うまく伝えられない」のは手段の問題であって、心の中では「伝えたい」を実現するために作戦を立てていたんです。
声かけひとつで考える力が伸びる!ママができる3つの工夫
では、知的障害キッズに「じゃあどうする?」と考える力を育てるには、ママはどう関わればいいのでしょうか?
方法は簡単です。
① 気持ちに共感して選択肢を見せる
「かまってほしかったんだね」
「じゃあ、絵本読むのとギューするの、どっちがいい?」
“選べる” ことで、子どもは考えるきっかけをもらえます。

② 行動に注目し、「考えたこと」を言葉にしてあげる
「パソコン閉じたの、ママに伝えたかったんだね」
「コンセントまで行ったの、すごい作戦!」
問題行動に見えることも「考えた証」として受け止めると自信になります。
③ 一緒に “作戦会議” をする
「どうしたらママに伝わるか一緒に考えてみよう!」
「作戦Aでいく?それともB?」
“伝えるって楽しい” という気持ちが芽生えます。
④ 行動じゃなく「思考」をほめる
「それを思いついたんだ!」
「やってみようって思ったの、すごい!」
「できた」よりも「考えた」を褒めると挑戦する力が伸びていきます。
伝えたいのに、うまく伝わらない。
そんなとき、子どもたちは必死に「どうすれば伝わるか」を考えています。
その小さな試行錯誤を「考えたね」と認めるだけで、子どもは「考えるって面白い」「伝えるって楽しい」と感じられるように。
ママのひと声で、「考える力」の芽は知らない間にグンと伸びていきますよ。
発達科学コミュニケーション
トレーナー 岩村 萌永(いわむら もな)







