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ママの声かけで知的障害キッズの気持ちの切り替えが上手くなる
遊んでいるときに「もう終わりだよ」と伝えた瞬間に、泣き出してしまう…。
そんな場面、経験したことはありませんか?
知的障害のある子どもには、こうした “切り替えの難しさ” がよく見られます。
その背景には、以下のような発達の特性があります。
・ワーキングメモリ(今と次をつなぐ力)が弱い
・時間の見通しを持つ力が育ちにくい
・「今この瞬間」に全力で生きている子が多く、次のことまで頭が回らない
そのため、楽しいことが “終わる” = “失われる” という感覚になり、気持ちの整理が追いつかないのです。
もし、「このあとも楽しいことがある」とわかれば、安心して “今” を手放せるようになります。
ママの共感と見通しをセットにした声かけは、子どもの脳に未来のイメージを届ける “橋渡し” になるんですよ。

早めの切り替え力育成が知的障害キッズの生活の中に必要な理由
知的障害のある子はもともと “切り替えが苦手” な子が多いからこそ、早めに「切り替える力」を育てることが大切です。
この力がつくと
・公園から帰るときに泣かなくなる
・活動が変わってもスムーズに取り組める
・幼稚園や学校、放デイなど集団の中でも安心して過ごせる
ようになります。
日常の小さな場面で「切り替えの練習」を重ねていくことで予定変更にも強くなり、子ども自身が安心して毎日を過ごせるようになります。
それは子どもにとっても、ママにとっても、大きな安心につながりますよね。

切り替え下手だった障害の息子が少しの声掛けで切り替え上手に変身
私の息子は音楽が大好きで、音楽療法に通っています。
中でも「パラバルーン」が大好きで、始まるといつもニコニコ大喜び!
そして、その時間が終わると悲しくて涙がポロポロ…。
たとえ「次も楽しいことがある」と経験的に知っていても、気持ちはすぐには切り替えられなかったのです。
そんなとき、私はまず「悲しいね」「もっとやりたかったね」と、息子の気持ちにしっかり寄り添うことから始めました。
そして落ち着いてきたところで、「次はどんな楽しいことが来るかな?」「何が出てくるかな?」と、先の期待をゆっくり届ける声かけをしてみたのです。
すると少しずつ、「終わってもまた楽しい」という感覚が息子の中に根づいていき、今ではバルーンのあともスムーズに気持ちを切り替えられるようになりました。
知的障害キッズの切り替え力がママの対応でぐんぐん伸びる3ステップ
切り替え力を育てるといっても難しいことは何もありません。
① 子どもの気持ちに “しっかり寄り添う”
「悲しいね」
「もっとやりたかったね」
と、まずは気持ちを受け止める言葉を伝えましょう。
無理に泣き止ませようとせず 、“わかってくれる人がいる” という安心感が切り替えの土台になります。

② 「次も楽しそう」を伝えて未来のイメージを届ける
「このあとも楽しいよ」「何が来るかな?」と、期待のタネをまく声かけを。
不安から希望へ。
先が見えると子どもは次のステップへ進みやすくなります。
③ 切り替えられたら “できたね” をしっかり言葉にして “成功体験” にしてあげる
「すぐ次に行けたね、すごい!」
「かっこよかったね」
行動を認めてもらい、自分でも「できた」と感じられるようになると、「またやってみよう!」と次からも前向きに挑戦できます。
知的障害のある子の “切り替えの苦手さ” は特性だけでなく、「経験不足」から来ることも多いものです。
ママのちょっとした関わりで
「切り替えられた!」→「楽しかった!」→「次も大丈夫」
という経験が積み重なっていけば、子どもの心は確実に育ち、毎日の生活もスムーズに変わっていきます。
大切なのはまず子どもの気持ちに寄り添い、未来に希望を届けること。
今日から、できるところからはじめてみませんか?
発達科学コミュニケーション
トレーナー 岩村 萌永(いわむら もな)







