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コミュニケーションの苦手さを克服するカギは“共有経験”
「話しかけても返ってこない」
「呼んでも振り向かない」
「会話がつづかない」
そんな“やり取りの難しさ”に課題を感じているママはとても多いです。
そんなとき、多くのママは
「もっと話しかけた方がいいのかな?」
「言葉を教えなきゃいけないのかな?」
と悩みます。
ですが実は、ことば以前にコミュニケーションの“土台” がまだ育っている途中、というケースがとても多いのです。
コミュニケーションの本来の意味は「伝える」ことではなく、「共有すること」。
子どもは、大人と
・同じものを見て
・同じ気持ちを感じて
・同じ体験を重ねる
などの「共有経験」の積み重ねの中で、自然とコミュニケーション力やことばを育てていきます。
つまり、「どう話させるか」ではなく「何を一緒に共有できているか」がとても大切なのです。

◇コミュニケーションが育つ“共有”の5つのステップ
実は、コミュニケーションの力はいきなり「会話」から育つわけではありません。
「秦野悦子(編)(2010)シリーズ子どもへの発達支援のエッセンス 第1巻 生きたことばの力とコミュニケーションの回復.金子書房.」を参照しながら見ていきましょう。
著書の中では、以下のように大きく〝5つの段階″があるとしています。
① 情動の共有(生後1か月ごろ)|安心がないとやり取りは始まらない
大人が笑うと赤ちゃんも笑う。
泣くと、声や抱っこで安心する。
表情や声を通して気持ちそのものを共有する段階です。
ここが、すべてのコミュニケーションの出発点です。
② 視線の共有(生後3か月ごろ〜)|「同じものを見る」が話題の土台
大人が見ている方向に気づき、やがて同じものを見るようになります。
これは「共同注意」と呼ばれ、ことばの理解や心の育ちの大切な土台になります。
③ フォーマットの共有(10か月ごろ)|やり取りの型ができる
いないいないばあ
ボールを交互に転がす
といった、決まった流れのやり取りができるようになります。
この「お決まりの型」が、やり取りの安心感を育てます。
④ 意味の共有(1歳ごろ)|ことばの一致が会話につながる
子どもが車を見て「ブーブー」と言い、大人も同じ車を見て「ブーブーだね」と返す。
こうして同じ意味をことばで共有できるようになります。
ことばの世界が一気に広がり始める段階です。
⑤ スクリプトの共有(1歳半ごろ〜)|場面の理解が会話の幅を広げる
スクリプトとは「出来事の流れの知識」のこと。
「ごはんだよ」と聞くと、
椅子を運ぶ
手を洗う
座る
食べる
片付ける
と、一連の流れを思い浮かべて行動できるようになります。
これは、ママとのたくさんの共有経験の積み重ねで育っていきますよ。
このように共有経験にも発達のステップがあり、段階を経て育っていくことで、コミュニケーションの力も育っていくのです。
ママとの愛着を土台にした共有経験が1年後の大きな差につながる
子どもの脳は、日々の関わりの中でどんどん形づくられていきます。
特に、
安心できる大人がそばにいる
一緒に楽しい・面白いを感じられる
こうした愛着を土台にした共有経験 は、
✅脳の発達
✅感情の安定
✅ことばの理解と表出
すべてに深く関わっています。
つまり、「そのうち話すようになるかも」と待つよりも、今の関わり方を少し変えること が、半年後・1年後の大きな差につながるのです。
脳の発達は待ったなしです^^

自閉症の息子の癇癪などの困り事が減りコミュニケーションの力が伸びた体験談
私の自閉症の息子も、以前は
ことばのやり取りが続かない
癇癪が多い
外出先が限られる
という状態でした。
ですが「発達科学コミュニケーション」を通して、
一緒に感じる
一緒に楽しむ
同じ体験を共有する
この共有する関わりを意識していくと、少しずつ変化が出てきました。
癇癪や困りごとが減り、行ける場所やできる経験が増え、その分だけ、さらに脳が育ち、会話の力も伸びていったのです。
だからこそ私は、できるだけ早く愛着を深めて「共有」する世界を豊かにすることが何より大切だと実感しています。

自閉症の子のコミュニケーション力がUPする!共有経験を育てる関わり
ここまで読んでくださったママは、「共有や愛着が大事なのは分かった。けれど、具体的にどう関わればいいの?」と感じているかもしれません。
共有世界や愛着は、たった一言で劇的に変わるものではなく、
✅今、お子さんがどの段階にいるのか
✅どんな関わり何を増やすと、安心感が育ちやすいのか
✅逆に、良かれと思ってやっていることですれ違ってしまう関わりは何か
こうした【全体の構造】を理解したうえで、日常の関わりを少しずつ整えていくことで育っていきます。
実は私自身も、「声をかければいい」「褒めればいい」と思いながら、息子の興味や集中を知らず知らずのうちに邪魔してしまっていた時期がありました。
その後、愛着形成を軸にした関わり方を、順番立てて学び直したことで、癇癪や困りごとが減り、親子のやり取りが少しずつ噛み合うようになっていったのです。
- 愛着がなぜすべての土台になるのか
- ことばが伸び始めた実例
- 家庭での関わり方を考える視点
- 具体的な声かけ
これらを『自閉症と言われたら最初に読む本』 という小冊子にまとめています。
もし今、
「この関わり方で合っているのかな…」
「頑張っているのに変わらない…」
と感じているなら、まずは土台となる考え方から、ゆっくり整えてみてください。
その先に、今とは違う親子のやり取りが待っています。

▼小冊子の無料ダウンロードはこちら
発達科学コミュニケーション
トレーナー 桜山尚

- ・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
- 一方通行の会話で止まってしまっている自閉っ子の『言葉』を伸ばす専門家です。会話の苦手な自閉っ子の子育てで、寂しい思いをしているママへ。愛着を深く育むと、欲しかった会話力が手に入ります。その夢、私と一緒におうち療育で実現しませんか?








