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自閉症の子が体調不良を言えない理由と“言えるようになる”関わり方
自閉症の子は体調が悪くても、「つらい」「気持ち悪い」など言葉でうまく言えないことがよくあります。
言えない背景には、
- 体の不調に気づきにくい(感覚鈍麻)
- 「どの程度で伝えるべき?」が分からない
- 誰に伝えるのか分からない
- 言葉のストックが少ない
- 相手が察してくれると思っている
など、いろいろな要因が重なっています。
特に幼児期は「自分の感情や体の変化そのものに気づきにくい」傾向があり、疲れ・気持ち悪さ・眠さなどの内側の変化を捉えにくいことが多いのです。
そのため、体調が悪くても言わなかったり、明らかにしんどいのに「大丈夫!」と返してしまうこともよくあります。
ですが、自閉症の子どもたちも、周りの大人に“体調や気持ちを代弁してもらう経験”を重ねることで、少しずつ自分の状態を理解し始めます。
さらに、相手に共感して受け止めてもらえることで「言っても大丈夫なんだ」という安心感が育ち、ゆっくりと“言葉で伝えられる子”へと変わっていきますよ。

今、体調不良を伝えるサポートを始めることが未来の過ごしやすさにつながる
体調を伝える力は、これから園・学校、そして社会へと広がっていく子どもの未来の生活にとってなくてはならないスキルです。
園や学校では、先生は多くの子を同時に見ていますから、気づいてもらえないこともあります。
もし子どもが体調不良を言えないままだと、
- 不調に気づかれずがんばりすぎてしまう
- しんどさが溜まって癇癪や不安につながる
- 困ったときにSOSを出せず集団生活がつらくなる
という悪循環に入りやすくなってしまうんです。
逆にいうと、伝えることができれば、安心して集団生活を送ることができますよね。
だからこそ、「体調がわからないな…」「自分から言えないな…」と感じる今こそ、体調を伝えるための土台づくりを始める絶好のタイミングです。

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体調不良を言えなかった自閉症の息子が支援級2年生ではっきり伝えてくれるようになるまで
わが家の自閉症の息子も、幼稚園時代はことばがゆっくりで、体調不良をほとんど伝えられませんでした。
ぼーっとしてる息子をみて、私が「しんどい?眠い?」と聞いてもスルーだったり、「わかんない…」
明らかに苦しそうでも、
私「大丈夫?」
息子「大丈夫!」と返ってくる。
…本当に分からない毎日でした。
息子自身も「自分がどう感じているか」がよく分かっていなかったんですよね。
ですが、気持ちを代弁する関わりや相手に気持ちを伝えても大丈夫なんだよ、という環境を整えてきたことで少しずつ変わっていきました。

小学生の支援学級2年生の冬のことでした。
小学校で風邪が大流行し、息子も胃腸炎 → 復活 → 咳と鼻水ですぐに再びダウンしていたのですが、今回は以前の息子とは違いました。
「気持ち悪い」
「眠い」
「食べれない」
「つらいんだよ〜」
と言葉で伝えてくれたり、少し回復してきたときには「ご飯食べれそう」 と教えてくれるまでに。
点滴一歩手前の状態だったのに、ここまで“言えて”いたおかげで家での対応も、病院での判断もめちゃくちゃスムーズ。
ずっと続けてきた「共感・代弁」 の積み重ねの効果を実感した出来事でした。
続いて、次の章では息子にも効果があった 共感・代弁の具体的な方法を紹介しますね。
自閉症の子が体調を言えるようになる2つのポイント
難しいテクニックは必要ありません。ポイントは2つ。
①子どもの感じていることを、代わりに言う(=共感・代弁)
▼ 体調の言葉を増やすための例
✅体調系
・風邪でしんどそう →「体つらいね」
・くしゃみ連発 →「鼻、むずむずするね」
✅ケガ系
・転んだとき→「痛かったね」
✅感情系
・うまくできない →「難しいよね」
・あくび →「眠たいね〜」「疲れたね〜」など
②子どもが言ってきたときは“否定しない”
「痛い」「気持ち悪い」と言ってきたとき、
✕「大丈夫!痛くないよ!」と否定はせず、
○「そうなんだね。教えてくれてありがとう」
これだけで、 “本当の気持ちを言っていい”安全基地になります。
気持ちの代弁や共感をコツコツ続けることで、「こんなときにはこう言えばいいんだ」という“言葉の型”が子どもに積み上がります。
その経験の積み重ねが少しずつ「自分の体調を自分で説明できる子」へと育っていきますよ。

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや








