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「私のせいだ」は脳が“誤解”しているだけであなたのせいじゃない
自閉症の子育ては思うようにいかないことだらけ。
癇癪がひどかったり、言葉が遅れていたりすると、「私の育て方のせいなのかな…」と自分を責めてしまうことがあります。
でも実はその思考、あなたの脳が「誤解」しているだけなんです。
脳は、つながりの強い出来事同士を関連づけて記憶する仕組みがあります。
たとえば、「子どもが泣いた」+「自分がそばにいた」→「私のせいだ」というように、因果関係があるように錯覚してしまう。
これは「誤帰属」と呼ばれる脳の働きで、本来、ママのせいではないことも“自分の責任”として処理してしまうのです。
つまり、「私の育て方のせいなんだ」と思うのは、事実ではなく、思考の癖でしかないということ。
この思考の癖に気づくだけで、心の重荷は少しずつ軽くなっていきます。

今こそ書き換えるチャンス!“自分を責める回路”は繰り返すほど強くなる
脳には、「よく使う思考パターンが定着していく」という性質があります。
つまり、「私のせいだ」「もっと頑張らなきゃ」と何度も思うほど、脳がその考え方を“正しいルート”として学習してしまうということ。
でも脳は、何歳からでも新しい回路を作り直すことができるのです。
今、自分を責めてしまうクセに気づけたということは、思考を再学習させるチャンス。
そして、子どもはママの表情や声色をよく見て育つのです。
ママが自分にやさしくできるようになると、その安心感が子どもに伝わり、子どもの発達にも良い影響を与えてくれますよ。

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「私のせいだ」を手放して自閉症の娘の癇癪に落ち着いて向き合えるようになったストーリー
私には男女の双子がいます。
娘に知的障害と自閉症があり2歳半になっても言葉が出なかったとき「何か育て方を間違えているのかな…」と毎晩悩んでいました。
「双子だけど娘に私がもっと関わる時間を増やせていれば」と自分を責め続ける日々。
そんなある日、自分が子ども達と関わる姿を客観的に見てみました。
お母さんは双子の甘えん坊の男の子の相手をしながらも女の子のこともいつも気にして大切に関わっている。
じゅうぶんよくやっていると思えました。
そして“娘の発達が遅いことは私のせいじゃない”と脳に教えてあげるだけで、気持ちがふっと楽になったのです。
その日から、自分を責めそうになったら「私は何も悪くない。よくやってる。子ども達を大切に思っているだけ」と思い出すようにしました。
すると、不思議なことに子どもの癇癪に対する余裕が出てきて、娘も落ち着く場面が増えたのです。
ママの安心が、子どもの安心に変わることを実感した出来事でした。

「自分を責めてしまう」を手放す3つのセルフケア
「私のせいかも」という思考が浮かんだとき、次のステップで“脳の思考パターン”を書き換えていきましょう。
① 「私は〇〇した」など、事実だけを切り取って記録する
自分の行動を“事実”として捉える練習です。
【例】
「今日は娘の癇癪に付き合った」
「抱きしめてあげた」
「ダメな母親」ではなく、「行動している母親」に脳を再認識させます。
② 「それでも私は〇〇した」と“自分への肯定”をセットでつぶやく
ネガティブな感情に対し、肯定的な視点を一緒に加えることで、脳内の回路が書き換わります。
【例】
「イライラした。けれど娘の目を見て話せた」
「子育てつらい。それでも毎食ご飯を用意してる」
③ 1日1回、「私は〇〇なママです」と脳にインプット
ポジティブな自己定義を繰り返すことで、脳は“新しい思考パターン”を学習します。
【例】
「私は、子どもを大切にしたいママです」
「私は、学ぼうとしているママです」
「私が悪い」は、脳の誤作動でしかありません。
その思考をやさしく修正していくことで、ママの心は軽くなり、子どもとの関係も穏やかに変化していきます。
あなたはもうじゅうぶん子どものことを想って頑張っています。
そのことに、今日は気づいてあげてくださいね。

公認心理師、5歳男女双子のママです。無発語だった重度知的障害・自閉症の娘とことばと心が通い合う感動の毎日を過ごしています。
育たない脳はありません!一緒におうちでお子さんとのことばのコミュニケーションを叶えていきましょう♪





