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「ただいま」と「おかえり」を正しく言えるようになるには間違いを指摘しないのが鍵!
こんなお悩みはありませんか?
・帰ってきたときに「おかえり」と言ってしまう
・「行く」と「来る」の意味を取り違えてしまう
・ママの言葉をそのままオウム返ししてしまう
「言葉は出ているのに正しく使えない…」と、もどかしい気持ちになりますよね。
自閉症の子が「ただいま」と「おかえり」を間違える理由として、 その時々で自分の立場と相手の立場を入れ替えて考えるのが苦手ということがあります。
つい「違うよ!」と正したくなりますが、強く指摘すると発語の意欲が下がり、かえって言葉が出にくくなることもあります。
だからこそ、何気なく正しい言い方を聞かせてあげたり、 正しい言い方を模倣させてあげるところからスタートしてくださいね。

自閉症息子が「ただいま」「おかえり」が言えるようになるまで
自閉症息子も幼稚園時代から「ただいま」と「おかえり」をよく間違えていました。
私自身、はじめは言い間違えを指摘して、直させるような関わりをしていたのですが、「指摘すると発語の意欲が下がる」と聞き、それからは、指摘せずに正しい言葉を聞かせる対応を続けていったんです。
すると、だんだん私が「おかえり〜」と言った後に「た・・・?」とヒントを出せばスッと「ただいま」と言えるようになり、小学校に上がる頃にはヒントを出さなくても自然に使えることが増えていきました。
今でも時々間違えることがあるのですが、自分で「あ、間違えた」と気付けるようになったり成長がしっかり見られています^^

自閉症の子の言い間違いを指摘せずに受け止めることが大切な理由
「ただいま」と「おかえり」の言い間違いやオウム返しは、自閉症の子の話そうとする意欲の表れです。
間違いを否定せずに受け止めてあげることで「ママに話したい」という気持ちが育ち、言葉の発達もいい方向に進んでいきますよ。
自閉症の子に「ただいま」「おかえり」を教える3つのおうち対応
① 言い間違いは直さずに「正しい言葉を聞かせる」
お子さんが「おかえり」と言っても、「違うよ!」ではなく、自然に「おかえり♡」と返してあげましょう。
② 絵や文字を使って「場面と言葉」をつなげる
絵や文字などで視覚的に示しながら 「この場面ではこう言うんだよ」と伝えてあげるのも効果的です。
③ 家族で役割分担して自然にお手本を見せる
例:
ママが「おかえり」とお出迎え
↓
子どもとパパが同じ向きで並んで
パパが「ただいま」と言う
上記の例のように、パパが言ってるのを聞かせるor模倣してもらうのが 一番状況的に理解しやすいです。
自閉症の子の言い間違えは無理に言い直させる必要はありません。
正しい言葉をさらっと聞かせてあげながら、少しずつ練習していきましょう^ ^

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや







