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自閉症グレーの息子は1歳の頃から偏食でした
私には4歳の自閉症グレーの息子がいます。
赤ちゃんの頃はなんでも食べていた息子。
好き嫌いがなくて嬉しいなと思っていたのも束の間…。
1歳を過ぎた頃から、食べないものがどんどん増えていきました。
食べられるものはお米とお芋…偏食が治らない息子の将来への不安
今まで1歳半検診や3歳児検診でも偏食のことを指摘されていました。
保健師さんから「食卓に苦手なものも並べていって、少しずつ色んな食べ物に慣れさせていきましょう」とアドバイスをもらったのです。
ですが、息子は苦手なものをどんなに小さくしても、一つでも入っていると食べずに残していました。
食べないものが増え続け、ごはんとお芋が主な栄養源となってしまった息子。
そんな時、自閉症の子は口の中の感覚過敏で食べられないことがあるので無理に食べさせなくて良いこと、そして食事が楽しいと思ってもらうことが1番だということを知りました。
そして、発達障害の子を診てくれる病院の先生には、「今は食べたいものを食べさせればOK。毎日うどんでもパンでも、食べられれば何でもいいよ。」とも言われたのです。
「好きなものを食べ続けることで食事が楽しくなって、成長とともに感覚過敏が和らげば、偏食も良くなるだろう…」と考えていました。
けれども偏食は一向に良くならず、気がついたら息子は4歳になってしまったのです。
このまま何もしないで偏食が治るのかな…
栄養が偏ったまま大きくなって大丈夫なのかな…
息子の偏食に対する不安がじわじわ膨らんでいきました。
意外とシンプル…おしゃべり上達メソッドが解決してくれた偏食の改善方法
息子の偏食に少し悩んでいた時に、おしゃべり上達メソッドでスペシャルミーティングが開催されました。
毎月行われているスペシャルミーティングでは、わが子の悩みをみんなでアドバイスし合って解決していく時間があります。
そこで、我が子の偏食が改善したエピソードを伺うことができました。
凄く小さくした苦手なものを1つだけ並べて、食べられたらご褒美をあげるという、とてもシンプルなやり方。
以前は、どんなご褒美をあげてもガンとして苦手なものに手をつけなかった息子。
ですが、私は自閉症グレーの息子に1年間おしゃべり上達メソッドを実践してきました。
おしゃべり上達メソッドでは、「できたね!」「食べてるんだね!」といった肯定的な声かけを常に意識することで、我が子の自信をつけて良い行動を増やしていきます。
肯定的な声かけを続けてきたことで、「褒められて嬉しい!もっとやってみたい!」と自信がついた息子。
自信がついた今の息子だったらできるかもしれない…
ご褒美作戦をやってみようと決意しました。
一口パクっ!自閉症グレーの息子が苦手な食べ物にチャレンジできた褒め褒め作戦!
スペシャルミーティングの日の夜ごはんから早速やってみることにしました。
「大根1つ食べたら大好きなぶどうのラムネ、プレゼントしちゃおうかな~!」と笑顔で伝えてみると、なんと1口パクッ!
昔の息子だったらどんなご褒美にも反応しなかったのに、「ねぇボク食べたよ!」と、自信満々に伝えてくれたのです!
今までの肯定的な声かけがちゃんと息子に伝わっていたからこそ、「褒められると嬉しいから、もっとチャレンジしてみたい!」と思えるようになったのだと感じました。
そして次の日は、「ねぇボクこれ(嫌いなえのき)食べたらブドウのラムネね」と言って、自ら苦手な食べ物にチャレンジできたのです。
さらに2週間が経つと、ブドウのラムネがなくても「食べられたね!カッコイイ!!」という言葉だけで満足できました。
こうして偏食が酷かった自閉症グレーの息子が、少しずつ苦手なものに挑戦できるようになったのです。
何を作っても食べてくれなかった息子が、私の作った料理を少しずつ食べられるようになって本当に嬉しかったのを覚えています。
小さな成功体験の積み重ねが偏食ゼロの未来へ繋がる!
小さな成功体験を積み重ねていくことで、「自分ならもっとできる!」と自信に繋がります。
これからも"苦手なものが食べられた"という成功体験を積み重ねて、自閉症グレーの息子の偏食を改善させていきたいです。
そして、私の作った料理を「美味しいね!」と言いながらたくさん食べてくれる日が来るを信じて、息子に肯定的な声かけを続けていこうと思います。
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ





