ママの声かけが不安な自閉っ子を救うカギ
自閉症のお子さんの中にはとても不安の強い傾向がある子もいますよね。
感覚の過敏さゆえに、いつどこから嫌な刺激が入ってくるか分からない...などの気持ちから不安になったり。 先が見えない、見通しがたたないことに不安になったり。

自閉症のお子さんはネガティブな記憶を貯めやすく、自分に自信がなくなってしまうこともありますし、 そこからどんどん不安感も増していきます。
おうちを離れて、幼稚園や保育園に通うようになるとなおさら不安を感じることも多くなってきます。
その結果、かんしゃくがひどくなったり、パニックを起こしたり、様々な困りごとが表に出てくることもあります。
この困りごと、どうしたらいいの?解決策はないか?と調べまわったりしていませんか?
すぐに解決したい!!という気持ちもすごくよく分かるのですが一番始めにすることは親子の関係作り♪
まずはこの親子のコミュニケーションがうまくいくように日々の声かけを変えて、 しっかりベースができてくると様々な課題をクリアしやすくなっていきます^^
困りごとが解決しないママの対応
自閉っ子息子もとても不安のつよいタイプでした。 見通しが持てないと不安になり、何度も何度も繰り返し予定を聞いてきたりします。
幼稚園に入園後、不安感の強さから精神的にも不安定になることが増え、かんしゃくを起こす場面も増えていきました。 いよいよどうにかしないとまずい...と追い詰められ、 かんしゃくに対して怒ることもしましたし、そんなことするならおやつあげないよ!と 脅すようなことを言ってみたりもしました。
一時的には収っていても、また繰り返す。結局あまり変わらない状態でした。
他にも、全然言うことを聞いてくれない、全然自分から身支度をしない、いつもママやって...などなど困りごとはどんどん増え、 同時に私が怒る回数も増えていきました。
それが親子の良好な関係づくりを始めてから1週間ほどで、 私の声かけに素直に反応してくれることも増え、かんしゃくなどの困りごとを解決しやすくなりました。
不安の強い自閉っ子が起こしやすい二次障害
自閉っ子の困りごとはそのままにして様子をみていると悪化していくこともあります。
あるとき爆発して、おとなしかった子が反抗的な態度に変わっていくこともありますし、 元々不安の強いタイプであればうつになったりメンタルヘルスにトラブルを抱えていってしまうこともあります。
そんな二次障害を起こす前に解決しておきたいですよね^^
ママの注目と笑顔が自閉っ子の困りごとを解決する最善の策
始めに親子の関係作りが大切♪とお伝えしましたが、そのために必要なことは以下の2つです。
◆子どもへの「肯定的な注目」
一番始めにイメージされるのが「褒め」かなと思います。
褒めも肯定の1つですが他にもたくさんあります。
①褒める:頑張ったね。できたね。 ②励ます:あと少しだね。 ③感謝する:ありがとう。(役に立てて嬉しい) ④興味や関心を示す:何作ってるの?へ~知らなかった。 ⑤気付いていると知らせる:○○してるんだね。 ⑥喜ぶ、驚く:~してくれて嬉しいな。もう~してくれたの? ⑦スキンシップ:肩や背中に触れる。ハイタッチ。 ⑧ジェスチャー:うなずく。拍手。OKサイン。 ⑨次の活動に誘う:ママと一緒に~しようか。 ⑩同意する:そうだよね。ママもそう思う!などです。
日々の生活の中で肯定的な注目8割を目指しましょう。それ以上ならもっと理想的です(*^^*)
肯定的な注目が多いと良い行動が増え、好ましくない行動は減っていきます。
◆そしてママの笑顔!!
不安の強い自閉っ子、視覚が得意なことが多いですよね。
そんな視覚優位のお子さんにはまず笑顔で接してあげてください!
ママが笑顔でいるだけで自閉っ子の不安は軽減されます。 ママが笑ってるなら大丈夫かな。って安心するはずです。
今回は自閉っ子の困りごとを解決していく前にまずやって欲しいこと2つを紹介しました。
習慣化するまでは意識的にやる必要がありますが、徐々に慣れていきます。
まずはここから始めてみてください^^


- ・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
- かんしゃくっ子の『言葉』を伸ばす専門家です!小学1年生の息子の子育てをしている作業療法士ママです♡かんしゃくなどの困りごとをなくして、会話力を伸ばし、ママもイライラ子育てを卒業して笑顔の子育てを一緒に叶えていきませんか?