目次
1.かわいいはずのわが子が診断された親の気持ち~診断から受け入れるまでの過程~
自閉症。今では神経発達症と呼ばれたりもしますね。子どもがそんな診断を受けて平気な人はいません。
受け入れなきゃいけないのに、受け入れられない、と悲観的になっていませんか?
赤ちゃんの頃はかわいかったのに...成長するにつれ、「自閉症の特徴」と言われるものがどんどん表にでてくる。
「目が合わない」
「言葉を話さない」
「一人遊びばかりで他の子どもに興味を示さない」
幼稚園や保育園にあがると
「お友だちとうまく関われない」
「パニックや癇癪を起こす」
「手が出る」
など問題が大きくなってきます。
そして入園した3歳前後で診断される・・・というパターンが多いかもしれません。
一旦、受け入れたつもりでも問題が起きると、やっぱりかわいくない...受け入れられない...と考えてしまうこともありますよね。

「障害受容」という言葉はご存じのかたも多いと思います。この障害受容には5つの過程があります。(4つに分ける分類もありますし、段階的なものではなく、螺旋型の分類もあったり、各段階の呼び方もいろいろありますが大まかな流れは同じです。)
「1.ショック」「2.否認」「3.悲しみと怒り」「4.適応」「5.再起」
私の場合↓
1.ショック
自閉症と診断を受けて呆然。
2.否認
そんはずないと受け入れられない。なんでうちの子が?
3.悲しみと怒り
診断した医師に怒りを感じる。楽観的な夫が憎くなったり。毎日泣きました。
4.適応
しばらくして現実を受け止め前向きに考え始める。どうしたらいいのか考えたり行動したりする。療育を探したり、何か解決策がないか模索する。
5.再起(受容)
障害と向き合いポジティブに考えられるようになる。障害があってもこんな事ができる!
この過程は必ずしも順番に進むわけではなく、進んで戻ってを繰り返すこともあります。
自閉症のお子さんは見た目から障害が分かるわけではないので受容が難しかったり、理解を得ることが難しかったりして受容にたどり着くまでに時間がかかることもあります。
ただ、進まないことは少ないと思います。そしてこの1番最初の段階である「ショック」は最初に比べると徐々に小さくなっていきますし、「ショックや否認」から「適応・再起」に進むスピードは速くなっていくはずです。

2.私が受容するまでの苦しみ
私は息子が自閉症かもしれないと疑い始めた時から不安とショックで毎日泣きました。誰かに相談してもその不安は解消されることはなく毎日苦しったです。
診断がつくとほっとするという話もよく聞きますが、私はそんなことはありませんでした。ついに障害者というレッテルを貼られてしまった...と。
受け入れなきゃいけないのに受け入れられない...かわいく思えない日もしばしばでした。
一旦受け入れられた!よかった!と思っていても、ひどい癇癪を起こしたり、周りに迷惑をかけてしまうような出来事、入園、入学などの障害が壁になるような出来事があると、また落ち込むということもよくありました。
3.受容がゴールではないんです^^
つらいままでいるとママ自身どんどん追い込まれていきます。
子どもにも辛くあたってしまうこともあるかもしれません。
受容できるにこしたことはないのですが、受容がゴールではありません。受容できないことを責める必要もありません。
受容を目的にしなくてもいいので、なるべく早く、ママとお子さんが楽になる道、笑顔になれる道を探すことが大切だと思います。

4.ママが立ち直る(適応・再起する)までにできること
私の場合、受け入れられない、かわいいと思えない、逃げたいと思ったときは今はまだ1~3の段階(ショック、否認、悲しみ・怒り)にいるんだな...と認識するようにしています。
ここを乗り越えたら次は「再起」できる=立ち直れるはず!と思ってどうしたらいいか考えます。
自分でできそうなことはやってみる、難しければ療育機関や誰かに相談する。
それすら考えられないときは自分のゴキゲンを取ることを最優先にして、時間が過ぎるのを待ちます。
そんなふうにして過ごしているといつの間にか「やっぱりかわいい」と思えてきます。
みなさんは自分のごきげんの取り方ご存じですか?
自分の好きなこと書き出してみてください。
自分のです^_^子どもや旦那さん、家族は関係なく自分自身の好きなことは何ですか?私は、チョコを食べる。好きな曲を聴く。コーヒーと一緒にとてつもなく甘い物を食べる、などなど。
ちょっとしたこと、短時間でもいいので、自分の好きなことをして過ごす時間作ってみてください。
自分を満たしてあげることで前向きに考える気持ちが出てきやすくなります。
かわいいはずのわが子がかわいいと思えない。苦しいですよね。なんでかわいいって思えないんだろうと悲観的になってしまったとしても、自分自身を責めなくて大丈夫です。自閉っ子のママはそんな経験をしているかたも多いです。
今はそうかもしれない。それでもきっとかわいいと思える日がまたきてくれます。
大事な大事なわが子ですから。

▼東原あやInstagram
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インスタグラムで不安の強いかんしゃくっ子への対応について書いています!

不安の強いかんしゃくっ子をイライラせずに発達させる
自閉症専用3ヶ月おしゃべり上達メソッド
発達科学コミュニケーショントレーナー 東原あや