児童発達支援

『トイレが怖い...』不安の強い自閉っ子が1人で行けるようになるママの声かけと環境作り

1.不安の強い自閉っ子がトイレを怖がる理由

不安の強い自閉っ子。

何かを恐れてトイレがなかなか行けるようにならない。そんなお悩みありませんか?

不安の強い自閉っ子は必要以上に様々なことに恐怖を感じています。

ネガティブな記憶を貯めやすく、その記憶をうまく消すこともできない。過去のトラウマがフラッシュバックしてくることもあります。

そんな記憶の特性の他にも、感覚の特性からも恐怖心が強くでやすいです。

また、自閉っ子は体の様々なところから入力される感覚を適切に処理できない子も多いです。トイレをする動作の中で、平衡感覚のつまずきによる姿勢不安が原因で動作ができなかったりもします。

トイレが怖い原因は以下ものが挙げられます。

①失敗体験などのフラッシュバック

これは上記にも記載した通り、過去にトイレで失敗した経験や怒られた経験、またはセンサーで勝手に水が流れてすごくびっくりした...などのネガティブな感情が鮮明に記憶されていてそれがブレーキをかけてしまっているいうこと。

②こだわり

自閉っ子はこだわりがつよいことがありますよね。いつもの手順で順番通りにやりたい。この補助便座じゃないと嫌だ、など。このこだわりによって安心感を得ていることもあるのでできるだけ許容してあげられるといいですね。

③見通しが持てない

最近のトイレは自動で流れたり、音がしたり、便座が上がったり下がったりすることがあります。自閉っ子にとって、初めてのトイレでは何が起きるのか分からず、不安になって怖くなってしまうんですよね。

④感覚過敏

聴覚過敏があって、トイレの音や外のトイレだとハンドドライヤーの音が嫌など。においが苦手、視覚的に嫌な刺激があるっていう子もいると思います。

⑤身体機能の問題

これは例えば小さいお子さんだと便器が大きいので頑張って大股でまたぐ、補助便座を使う、足の踏み台を置いておくことがあると思います。

またがなくても後ろ向きにゆっくり座る方法の方もいますよね。

このあたりは体が大きくなれば自然と解消することもあります。

ただそれまではかなり難易度が高いです。

 

またぐ動作に関していうと、

基本的には、

まずどこか支えとなる物を手で掴む→どちらか片方の足で片足立ちをして、反対の足でまたぐ。そして足を着地。という流れがあるわけです。(状況によって支えが必要ない、支え自体がないこともあると思います。)

このとき、片足立ちをする足の踏み台が不安定だったらすごく怖いですよね。もちろん着地する方の踏み台も然りです。

大人にとっては不安定ではないと思っていても、うまくバランスを保てないお子さんにとってはちょっとした揺れが大きく感じてより恐怖を感じてしまうこともあるんです。

原因は1つではなく、重複することもあります。

どこに原因があるのか、判断して適切に対処してあげたいですね。

2.トイレは怖いがいっぱい

我が家は、最近引っ越しをしたのですが引っ越し後、極端にトイレを怖がるようになりました。

元々、トイレはギリギリに走って行く!ことが多かったので、おしっこが便器からはみ出て失敗するということがよくありました。

そのたびに私は「もっと早く行けばよかったのに...」と言い続け、夫には「そんなことしてたらおばけがくるよ...」と言われ...どんどん自信がなくなり、トイレに行くと何か出るかも...と怖くなっていってしまいました。

発コミュを学んでからは、できていることに注目するようにしていたので、少しずつ怖さも薄れ、しっかり座ってトイレができるようになっていったにも関わらず...

引っ越しでまた逆戻り。

新しい家のトイレは自動で流れる、便器の蓋が勝手に上がる下がる、機械音がたくさんする...トイレ自体の大きさも変わったので座りにくくなった...などわが子にとっては怖い物だらけでした。しかも行きたくないから、もれる寸前で行って失敗して汚してしまう。そして父親に怒られる...。

これはもう「トイレ怖い」になっても仕方ない状況でした。
ですが、怖い原因をしっかり解消してあげたことで、今では怖いということはなくなりました。

体が大きくなっていけば解消される原因もあるかもしれませんが、当然ながらすぐに大きくはなりませんし、失敗体験恐怖体験を積んでいってもいいことはありません。

他の日常生活動作にも影響を及ぼしかねないので、ママの声かけと環境をうまく整えてあげることで成功体験に変えていってあげましょう

 

3.トイレ怖いをトイレ行く!に変える対策

ここからは私が具体的に息子にした対応をお伝えしていきます。


我が家の自閉っ子息子は上記あげた原因5点すべてに恐怖を感じていました。

①失敗体験のフラッシュバックについては、過去は変えられないので気付いた時点から記憶を塗り替えていきます。

トイレに行けたら、もらしていても、汚してしまってもそこには触れません。

トイレに行けたこと、おしっこが出せたことなど、いいところだけに注目して「トイレにこれたね」「おしっこ出せたね」と声をかけます。トイレに来れたことを失敗体験にせず、成功体験にします。こんな声かけを続けていきました。

②こだわりに関しては、息子の場合元々使っていた補助便座にこだわりがあったので、単純にこの補助便座を使うことにしました。(本当はもっとスリムなものにしたかったのですが笑)

③④の見通しを持てないことや感覚過敏については、息子は自動洗浄や音に怖さを感じていたので自動のスイッチを切ることにしました。また、切れないものに関しては何の音なのか説明しました。

⑤身体機能に関しては、息子の使っていた補助便座はおまるタイプのものだったので前に持ち手が付いていたんです。そうするとまたぐしかないわけです。

少し幅の広くなった便器をまたぐのは結構大変で、しかも便座の形状はやや前下がり。姿勢不安のある息子にとっては怖すぎる状況でした。

なので、思い切ってプラスチック製の足ふみ台を木製のしっかり重さのある安定感たっぷりのものに変更することしました。これでまたぐときの足台に不安定さはなくなり、動作がしやすくなりました。

こんな環境の工夫と、いいところだけに注目した声かけを続けていくことで、自信が戻っていき、できるかも....やってみよう!と不安な自閉っ子が一歩踏み出す!ことに繋がっていきます。

ぜひ、原因を考えてみて、環境調整で解消できるものは解消してあげる。

あとは、ママの日々の声かけで自閉っ子の自信、僕ならできるという自己効力感をもたせてあげられると、今後また何か壁にぶつかったときに乗り越えやすくなっていきます。


▼東原あやInstagram                                                          https://www.instagram.com/higashihara_aya/                                                       インスタグラムで不安の強いかんしゃくっ子への対応について書いています!

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不安の強いかんしゃくっ子をイライラせずに発達させる                                                      自閉症専用3ヶ月おしゃべり上達メソッド 

発達科学コミュニケーショントレーナー  東原あや

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