1.作業療法士は自閉っ子を育てる専門家??
発達障害の専門家と言うと、医師のほかに臨床心理士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、療育現場で働いている保育士さんなどが思い浮かぶでしょうか。
私は一応、その専門職である作業療法士(OT)です。
学校でも発達障害のことは学びましたし、どんな障害なのか、どんな評価や検査をするのか、など障害の知識だけは詰め込まれてきました。
ですが、自閉っ子の育て方なんて習ってきませんでした。
これを学んで始めて、息子がぐーんと伸びるようになり、かつ私の育児が楽になっていきました。

2.自閉っ子息子に必要なのは訓練ではなかった!?
OTなので、知識だけはあり、息子が10ヶ月のときにASDかもしれないと疑いはじめました。
しかし、そこで保健センターに相談しても様子を見ましょうとしか言われませんでしたし、もしかしたら違うかも...と様子をみたい気持ちもありました。
ですが、年齢が上がるにつれASDの特徴がどんどん現れ、ASDの診断がつくことは明らかでした。
にも関わらず、正直私は何もしてあげられませんでした。
3歳で療育を始めましたが言葉はなかなか増えず、問題行動はどんどん増える。
どうにかしようと、できないことばかりに注目し、訓練のような運動をさせ、言い間違いは修正し、普通じゃない行動をしかりつける。
そんなことを繰り返し、できないことにイライラしていました。改善されるものもありましたが、言葉は思ったように伸びませんでした。
息子に必要なのは訓練ではなかったんです。
3.癇癪が悪化した自閉っ子息子
年長の夏休み後半から2学期、それまで叩くなんて行動をしたことがなかった息子がかんしゃくを起こし、私を叩くようになりました。
問題行動も増え、困り果てたときに出会った発コミュというお家療育。
発コミュを始めて、1週間ほどでかんしゃくは落ち着いていき、徐々に自分の気持ちを言葉で伝えてくれることも増えました。質問に答えられなかった息子が選択肢を与えなくても自分で考えて答えられるようになっていきました。

子どもの脳の成長にまったなし。
気付いたそのときからすぐに脳の発達を適切な声かけ、方法で伸ばしていかないと問題行動や二次障害に繋がってしまいます。
早いに越したことはありません。
4.自閉っ子に一番大事なこと
自閉っ子に一番大事だったのはママの肯定の声かけです。
◇肯定日々のママの声かけを肯定的なものにしていきましょう。
肯定8割以上が理想的です。
肯定のテクニックとしては以下のものがあります。
①褒める:頑張ったね。できたね。
②励ます:あと少しだね。
③感謝する:ありがとう。(役に立てて嬉しい)
④興味や関心を示す:何作ってるの?へ~知らなかった。
⑤気付いていると知らせる:○○してるんだね。
⑥喜ぶ、驚く:~してくれて嬉しいな。もう~してくれたの?
⑦スキンシップ:肩や背中に触れる。ハイタッチ。
⑧ジェスチャー:うなずく。拍手。OKサイン。
⑨次の活動に誘う:ママと一緒に~しようか。
⑩同意する:そうだよね。ママもそう思う!
これを繰り返していくことでママの声に耳を傾けて、聞く力や理解力がついていきます。
ママの声かけや指示で行動できることが増え、行動するからこそどんどん脳が発達していきます。
まずは肯定の声かけから始めましょう。

▼東原あやInstagram https://www.instagram.com/higashihara_aya/ インスタグラムで不安の強いかんしゃくっ子への対応について書いています!

不安の強いかんしゃくっ子をイライラせずに発達させる 自閉症専用3ヶ月おしゃべり上達メソッド
発達科学コミュニケーショントレーナー 東原あや