目次
ママが用意周到で望めば知的障害児は美容院での癇癪は怖くない!
知的障害児が、美容院でのヘアカットが苦手な理由は主にこちらです。
・見通しが持てなくて不安
・慣れない場所にストレスを感じる
・感覚の過敏
(例えば水の音、ハサミの音、ドライヤーの音、バリカンの音や人の声、シャンプーの感触が苦手で不快)
・同じ姿勢でいることが不快
・過去のトラウマや嫌な記憶が忘れられない
これらはママの事前準備で対策をすることができます!
ことばを話せなかったり、うまくことばにできない知的障害児は「嫌だ!」の気持ちを伝えることが難しいため、癇癪やパニックを起こしてしまいます。
そのため、知的障害児のヘアカットは感覚を和らげることだったり見通しを持たせるといったママの事前準備がとっても大事なのです!
子どもの苦手なことや特性をよく理解しているママだからこそ、子どもに合わせた対策ができるようになり、ママが用意周到であればあるほど、知的障害児は癇癪を起こしづらくなりますよ!
対策を練って用意をしたママは、ぜひ恐れずに美容院でのヘアカットに臨んでくださいね♩

わが家の知的障害児は癇癪で美容院のヘアカットを諦めていた…
わが家には重度知的障害があり、まだことばを話せない支援学校1年生の太陽くんがいます。
太陽くんは保育園の年少の頃からヘアカットがとても苦手でした。
美容院でヘアカットをすると、私の膝の上に座ってケープをしても暴れるし泣くし癇癪を起こすため中断したり、「じっとできないならできません」と美容院から事前に断られることも多かったです。
そのため、私は太陽くんの負担を考えたら美容院では切れないと判断し、動画で男児のヘアカットを研究して、おうちでセルフカットをするようにしました。
お風呂の時にシャワーを体に当ててヘアカットの感覚を誤魔化し、タブレットで動画を見せながら、バリカンが苦手なのでハサミで整えるようにしていました。
けれども、暴れながらのため不格好な仕上がりになることが多かったのです…。
そこで、以前から太陽くんの癇癪に悩んでいた私は、肯定的なコミュニケーションを意識して関わるようにしていきました。
すると、約2〜3ヶ月に1度のペースでしていたセルフカットで徐々に暴れなくなり、支援学校1年生の春、苦手だったバリカンで整えることもできるようになったのです!
そして、おうちのセルフカットでバリカンを使用できた春と夏を経て、秋に癇癪を起こしたことがある美容院でのヘアカットに挑戦しました。
すると、事前準備の成果もあってなのか、癇癪を全く起こさずにバリカンでヘアカットをすることができたのです!

知的障害児が癇癪を起こさずに美容院でヘアカットしたいママは普段のコミュニケーションを大切に!
知的障害児の癇癪は繰り返すほど癖になってしまうため、早めの対応が重要です!
ネガティブな記憶が残りやすく、一度の経験で覚えることが難しい知的障害児だからこそ、いまから普段のコミュニケーションを肯定的なものにしましょう!
肯定的なコミュニケーションを行っていくと素直な脳になっていき、癇癪を起こしづらくなったり感情コントロールができるようになります。
早めの対応が肝心なので、褒めるといった肯定的なコミュニケーションを意識していきましょう!

知的障害児が癇癪を起こさずに美容院でヘアカットができるマル秘テクニック!
①普段から肯定的なコミュニケーションをしましょう!
できていることを、笑顔で、優しく、ゆっくりと間をおいて声をかけます。
この声掛けを続けることで、癇癪を起こしづらい素直な脳を作り、親子のコミュニケーションがスムーズになっていきますよ。
②ヘアカットの事前準備!
ヘアカットをする予定の美容院の建物や内装を写真で提示して、到着する前に「ここにいくよ」と声かけをしておきます。
一度では伝わらない可能性があるため、何度でも、笑顔で、優しく、ゆっくりと声をかけるようにしてくださいね♩
さらに、イラストや動画でもヘアカットをする様子を見せておきましょう。
見通しを持たせるためです^^
③美容院の下調べも重要!
子どものヘアカットがしやすい環境か、膝上に座らせられることが可能か、映像や椅子の形が特殊なもので子どもがじっとできる工夫がされているか、などホームページや口コミなど見て美容院を選んでおきましょう!

④ヘアカット中とカット終了後にたくさん褒める!
美容院に到着したり、お店の中に入ったり、椅子に座れたり、ケープができたり、カットされている時にじっとできていたり、もちろん終わった時も…できていることをすかさず、たくさん褒めるようにしましょう♩
「頑張っているね」
「あと少しだね」
といった声かけも効果的ですよ^^
子どもの癇癪で美容院のヘアカットを諦めていたママはぜひ参考にしてくださいね!
発達科学コミュニケーション
トレーナー ひがしひかる