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「一人でお着替えできた!」で自信UP!お着替えがどんどん早くなります♪
朝も夜もママはいつもやることがいっぱいでバタバタ。
ママが忙しい時に、お着替えせずにぼーっとしていたり遊んでいたりすると、つい「早く着替えなさい!」と怒りたくなってしまいますよね。
私たちは「着替え」と言われたら、服を選んでシャツを脱いでからシャツを着て…という細かい1つ1つの工程を一瞬で思い浮かべることができますよね。
ただ、発達障害の子は「着替え」と言われた時に、この細かい工程がパッと浮かびにくく、何からすればいいのか頭の中で整理できないことがあります。
また、私たち大人でも何かを始める時に「めんどくさいなぁ」と思うとき、ありませんか?
発達障害の子は特に、行動を始めるのにエンジンがかかりにくいです。
「何からすればいいのか分からないし、めんどくさいなぁ…」というのが発達障害の子たちの本音。
そこで、着替えを細かく分解し、褒めるタイミングを増やすことで「お着替えできた!」という成功体験をたくさん積み重ねることができます。
すると、「ボクお着替えできるんだ!」と自信がつき、「自分でお着替えしてみよう!」と意欲的になれますよ。
着替えが遅い発達障害の息子に毎日イライラしていました。
私には発達障害と知的障害の診断が出ている6歳の男の子がいます。
ズボンやシャツを着たり脱いだりなど、一つ一つの工程はやればできるのに、「着替えて」と言ってもなかなか着替えてくれませんでした。
お風呂上がりはいつもパンツでリビングをウロウロしているのが当たり前。
着たい洋服を選ばせてみたり、お着替えできたらご褒美をあげる、などおしゃべり上達メソッドで学んだテクニックを使ってみてもなかなか上手くいかず…。
笑顔で優しい声で話しかけても全然反応してくれない…。
「なんでできるのにやらないの…」
私はどんどんイライラしてしまいました。
そこで、思いきって着替えのゴールを低くしました。
シャツを着るのとズボンに足を通すのは私がやってあげて、ズボンを腰まであげるという最後の工程だけ息子にやってもらうことで、「1人でできた!」という成功体験を積むようにしたのです。
そして、難なくズボンを腰まで上げる息子に「お着替えできたね!」と褒めて、たくさん自信をつけさせていきました。
着替えのゴールを低くしたことで、私も「これでおっけい!」と感じることができ、ストレスが減っていったんです。
徐々にズボンに右足を通す、両足を通す…と工程を増やし、1つ1つの工程の度に「できたね!」と褒めていきました。
するとある日突然、いつものようにお着替えするよ〜と声をかけただけで、「ようちえんのふく!」と叫んで、幼稚園の制服を取りに行き、自ら着替え始めました!
今でも疲れていたりすると着替えが遅いことがあります。
ですが、その度に工程を減らして「1人でできた!」という成功体験を大事にしています♪
着替えが遅い発達障害っ子にはスモールステップで声かけをしていきましょう!
「着替え」には、実は10個もの工程があります。
①シャツを選ぶ
②ズボンを選ぶ
③シャツに頭を入れる
④シャツに左手を入れる
⑤シャツに右手を入れる
⑥シャツの裾をのばす
⑦ズボンに左足を入れる
⑧ズボンに右足を入れる
⑨ズボンを上に引っ張る
⑩ズボンを腰まで上げる
この工程ごとに褒めの言葉をかけてあげましょう!
最初は⑩だけできたらOK!という気持ちでやってみてください。
ママが工程の9割をやって、子どもは残りの1割でOK!!
子どもが取り組む工程を簡単にすれば、必ず子どもは「できた!」を実感することができます。
そして、徐々に⑨と⑩…というように工程を増やしていきます。
慣れてきたら、できそうな①と②と⑩だけ…とやっていき、「最後までできた!」という成功体験を積み重ねていきましょう!
すると、自分から着替え始めたり、服を持ってきてくれるようになっていきますよ♪
ぜひ、スモールステップでの声かけで「お着替えできた!」の成功体験をたくさん積んで、お着替え上手にさせましょう!
発達科学コミュニケーション
リサーチャー 畠中 なつみ