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「ママの笑顔と安心を与える声かけ」で「何度も同じ事を聞く」は解決できる!
明日幼稚園?
明日本屋さんいく?
これは何??
同じ質問を何度も何度も繰り返すことってありませんか?
答えを返してあげているのに繰り返されると、「私の言ってること、理解できてないのかな?」と不安になったり、あるいは、理解できているはずなのに質問が頻繁だとうんざり〜な気持ちにもなりますよね・・・

知的障害や自閉症の子が同じことを何度も繰り返すのにはいくつかの理由があるのです。
ママの答えを理解できていない場合もありますが、大きく分けて次の2つのパターンが考えられます。
1:理解はしているけれど、不安になって何度も確認したくなるパターン
2:同じ返答が返ってくることを期待して、こだわっているパターン
どちらにせよ、毎回笑顔で同じ返答をしてあげることで安心感を持たせてあげてくださいね。
まずは「安心」という土台作りが大事です‼︎
安心ができた後、会話を広げる=やりとりのバリエーションを増やすアプローチをしていくことで一方的なコミュニケーションを楽しいストレスフリーな会話のやりとりに変えていきましょう^^

私のネガティブ対応で悪化させた‥‥「何度も同じ事を聞く」知的障害×自閉症息子の不安
私の息子の場合、「不安」が理由のパターンと「こだわり」のパターンどちらもありました。
年長さんの時によくあったのが「不安」からくる予定の確認です。
「明日、ようちえん?」
「明日、〜買う?」
はじめは穏やかに返事を返していても1日に何度も何度も聞かれるとだんだんイライラしてきて「幼稚園だって言ってるでしょ‼︎」と怒った口調で返してしまうこともありました。
そのせいで、何度も聞く行動はさらに悪化し、回数が増えることになってしまったのです…
現在小学2年生の息子ですが、実は最近も同じような悩みがありました。
今度は「不安」というより「こだわり」の要素が強く、「この恐竜とこの恐竜、どっちが大きい?」と毎日何度も何度も同じ質問を繰り返し聞いてきました。
息子は大の恐竜好きで、私より知識は豊富。
答えを知らないわけではなく、私の返答を期待して何度も繰り返し聞いていたのです。
今回のこだわりパターンでもあまりのしつこさにだんだん返事をすることが面倒になり、息子の質問の内容もちゃんと聞かずに「うんうん・・・」と適当な返事ばかりしていました。
すると、今度はママが答えてくれない「不安」も出てきたのか、さらに聞いてくる回数が増える事態になっていってしまったのです。
ですが、息子が年長さんのときも今回も解決した方法は同じで「毎回、笑顔で同じ返答をしてあげること」でした。

面倒な気持ちを少し抑えてはじめから笑顔で返してあげる方が質問の頻度は減っていったのです。
そして、笑顔で返したあとで私が逆に質問したり、会話を広げるような声かけをするとしっかり返してくれるようにもなり、息子とのやりとりはどんどんスムーズになっていきました。
今でも同じ質問を繰り返すことはありますが、ストレスを感じるほどではなくなっています^^
何度も聞く行動にイライラする毎日を会話を楽しむ毎日に変えよう!
自閉症の子の会話は独特な面もあり、自分たちとは違った視点に関心があったり、面白さを感じたり、こだわりも強く出やすいです。
特に忙しい時間帯に何度も何度も聞かれるとイライラしてしまうこともありますよね。
ですが、面倒くさそうに対応してしまうと、余計に不安が強くなって、質問の頻度は増えてしまうのです。
お子さんの「ママとやりとりをしたい」という気持ちに変わりはないので、一見大変に思えるこの瞬間を会話力アップのチャンスに変えていきましょう!

「何度も同じ事を聞く」が激減するママの声かけ&対応
①まずは笑顔でお子さんが求めている返答をする。
ママは自分の質問をちゃんと聞いてくれてる!!大丈夫!!という安心の土台ができてはじめて次のステップへのアプローチ・対応も有効になっていきます^^
②理由に応じた対応
◇不安が理由の時
毎回、同じ返答をすることに加えて、視覚的に確認できるようにしましょう!
スケジュール表やカレンダーに書いたり絵で書いて補足してあげるとより安心できます^^
◇返ってくる答えがわかっていて楽しんでいたり、こだわっているパターンの時
同じ返答を期待してるのでまずは同じ返答してあげてましょう!
プラス、時々ママの方から「じゃあ、これは?」と質問したり、いろんなやりとりのパターンを教えるつもりで「会話の練習!!」と思って関わってあげてくださいね!!

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや