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自閉症の子の「自信」を育てることが小学校・支援級入学後の学びの土台になる!
「自信」が小学校生活の学びの土台になることを知っていますか?
自信があることで、「やってみよう!」と新しいことにチャレンジでき、経験を積み重ねることで、できることも増えていきます。
また、自信があるからこそ、人の話を素直に聞き入れたり、我慢したり、譲ることができるんです。
これから入学を迎える自閉症の子のママたちは
『友だちや先生とうまくやっていけるかな?』
『授業中、座って話を聞けるかな?』
『登校を嫌がったりしないかな?』
とさまざまな不安を感じてらっしゃいますよね。
ですが、入学までに「自信」を育てておくことで、小学校生活の不安をぐっと軽くすることができますよ。
「好き」なものだとより自信も育ちやすいので、入学前には「好き」をとことん追求する時間を大切にしてほしいです。
自閉症息子が小学校で好きを活かして学習が進んだ話
今から3年前、私も息子の入学を前に、不安でいっぱいでした。
特に、就学時健診でもらった書類を見たときは、不安がさらに大きくなり、焦りを感じたのを覚えています。

入学前チェックリスト(一部抜粋)
- 自分の名前が書ける
- ひらがなが読める
- 左右がわかる
- 時間割通りに準備ができる
- 時刻を意識して行動できる
- 自分が困っていることを言葉で伝えられる
チェックリストは支援級向けではなく全体向けのものではあったものの、息子はほとんどできていない状態。
「周りのお友達ができているのに、自分はできていない・・・と落ち込んでしまうのではないか。。。」より不安が増しました。

ですが、息子には「恐竜が大好き」という強みがありました。
昆虫も大好きで、ブロック遊びも得意!
「好き」なことが強み・自信になったおかげで、小学校でも「よく知ってるね!」「すごいね!」と周囲からたくさん褒めてもらえたのです。
先生たちも、息子の「好き」を活かして学習を組み立ててくれました。
例えば、恐竜の名前を使ったカタカナプリントを作成してくれたりと、支援級ならではの個別対応をしてくださったんです。
支援級には、普通級の子どもたちと交流する機会もあります。
交流できることはメリットでもありますが、やはり息子は「自分は他の子よりできない」と感じてしまい、自信をなくすことがありました。
それでも、「好きなもの」でたくさん褒められることで、自信を取り戻し、また前に進むことができたんです。
そして小学校生活を送る中で、できることがどんどん増えていきました。
入学前にチェックリストの項目のほとんどができなかった息子も、2年生になる頃には、
- ひらがなが読めるようになった
- 足し算・引き算ができるようになった
- 時計を見ながら自分で支度ができるようになった
と、出来ることが増えて大きく成長しました。
自閉症の子の小学校入学までに「好き」を究めて「自信」を育てよう
小学校入学が近づくと、どうしても焦る気持ちが出てきますよね。
ですが、大丈夫!
小学校・支援級に入学したあとでもできることはたくさん増やせます^^
ただし、小学校入学後はおうち時間がどんどん減っていきますし、宿題にも時間がとられます。
なので、お子さんのやりたいこと・好きなことに付き合ってあげられる時間は少なくなっていきます。
だからこそ、入学前のおうち時間は、「好きなこと」にとことん付き合って、自信を育てる時間にしてあげてください^^

好きから自信を育てるママの声かけ
お子さんの「好きなもの」の世界に入り込み、一緒に楽しんでみてください。
「すごいね!上手だね!」と褒めるだけでなく、
- 「何を作ったの?」
- 「これはなんていうの?」
- 「へぇ〜、ママ知らなかったよ!」
といったように、少し大袈裟にリアクションしながら「興味関心を示す」声かけをするのもおすすめです。
お子さんの「好き」を尊重し、一緒に楽しみながら、自信を育んでいきましょう!

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや