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ママの安心感ある声かけが行き渋りの気持ちを和らげます。
行き渋りが続くと「幼稚園に行くだけでなんでこんなに時間がかかるの?」と、ついイライラしてしまいますよね。
幼稚園は子どもにとって生まれて初めての「社会の場」。
大人だって、初めての職場、慣れない仕事に就いた時は不安になり、ストレスも沢山たまりますよね。
特に不安が強い発達障害の子は、幼稚園という外の世界に行くのにとても勇気がいります。
そこで、いつでも安心できる場所があれば、「ボクにはいつでも戻れる場所があるから大丈夫だ!」と自信を持つことができ、外の世界へ飛び出す勇気が生まれます。
子ども達が1番安心できる場所は、もちろんいつでもママがいる「おうち」。
1番大好きなママがどんな時でも肯定的な声かけをしてくれたら、子どもはさらに自信がついてどんなことにもチャレンジできちゃうんです!
1年半の行き渋りがたった3ヶ月で解消した発達障害グレーゾーンの息子
私には4歳の発達障害グレーゾーンの息子がいます。
言葉も少しゆっくりで、自分の気持ちを表現することが苦手でした。
また、とても繊細な子で環境の変化にも弱かったです。
幼稚園の満3歳児クラスから通い始めましたが初日から大号泣…。
大泣きしている息子を無理やり引き離して、先生に教室まで連れていかれる毎日でした。
年少に上がると新しいクラスに新しい先生…息子は行き渋りが更にエスカレート。
ある日、いつも通り「幼稚園行くよ〜」と声をかけると突然、「幼稚園行かない!」と拒絶。
その日を境に家から出るのも一苦労になりました。
教室に入れば大丈夫なのに…どうしたらいいんだろう。
このまま放置していたら、小学校に上がった時に行き渋りが悪化して不登校になってしまうかもしれない…。
漠然とした不安がどんどん大きくなっていきました。
そんな時、おしゃべり上達メソッドで会話は褒めからスタートすることを学びました。
特に朝はバタバタしていて「早く着替えるよ!」などと指示ばかりしていたことに気づいた私。
ですが、息子に必要なのは指示より自信だったんです。
「ごはん全部食べたね!」「トイレできたね!」といった出来たことを褒めるだけでなく、「電車で遊んでるんだね!」「ごはんいっぱい食べてるね!」といった実況中継をすることも意識しました。
そして、実況中継をしてから「そろそろお着替えしようか!」「歯磨きしよう〜!」と指示出しをしてみたのです。
そうすると1ヶ月で「幼稚園行かない!」という声を聞かなくなり、わずか3ヶ月で幼稚園の門までニコニコで登園することができるようになりました!
発達障害グレーゾーンの息子の中に、「ぼく、大丈夫かも」という自信の芽が育ったのだと思います。
連休明けや長期休み明けは行き渋りに要注意
楽しいことがたくさんあったり、いつもよりゆったり過ごす時間が多かった連休や長期休みの後は行き渋りが起きやすいです。
休み明けは生活リズムが変わったり、家で過ごす安心感からなかなか抜け出せなかったりして不安が高まるタイミング。
なので、休み明けの朝は特におうちでの声かけを意識してみてください♪
Let's 褒めのサンドイッチ!
自信が揺らぎやすい発達障害の子にとって、朝の声かけ一つでその日のスタートが大きく変わります。
特に「〇〇しなさい!」と指示だけされると、「できるかな…」と不安がふくらみ、行動しづらくなってしまうことも。
だからこそ、おしゃべり上達メソッドでは、
「褒め」→「指示(提案)」→「褒め」という、褒めのサンドイッチの声かけをオススメしています!
褒めのサンドイッチは一度の会話で2回も褒められるから自信がアップしやすいんです^^
最初の褒められることで「ママに見てもらえている」と感じ、自信をチャージ。
そして、褒めた後に指示(提案)を出すことで、受け取りやすくなります。
さらに、最後にもう一度褒めることで、「やればできた!」と自分に対しても自信が付きますね。
つまり、小さな“できた”を積み重ねることで、自分の行動に自信が付き、「ぼく、幼稚園に行けるかも!」と思えるようになっていくのです。
①最初の褒めでママに見てもらえてると感じる
例:ご飯食べたんだねー
②指示・提案
例:歯みがきしよっかー
③褒めで自信をさらにプラス!子どもが行動したらすぐに褒める
例:歯磨きしてるねー
▼効果的な褒めの声かけをご紹介!
・実況中継「電車で遊んでるんだね!」
・興味を示す「何書いたの?」「何作ったの?」「ママにも見せて〜!」
・驚く「もうお着替えしたの!」
・喜ぶ「お手伝いしてくれて嬉しい!」
・感謝する「ゴミ捨ててくれてありがとう!」
「できていること」を見つけて伝える。
それが、子どもの中に「やってみようかな」「今日行けそうかも」という自信を育てる第一歩です!
おうちで褒めのサンドイッチの会話をすることで発達障害の子の行き渋りを解消していきましょう♪
発達科学コミュニケーション
アンバサダー 畠中 なつみ