やめさせない関わりで自閉症の子どもはみるみる落ち着く
自閉症の子がくるくる回るのには、主に2つの理由があります。
① 脳が必要な感覚刺激を自分で補おうとしている
② 不安や緊張を落ち着かせるためのセルフケアになっている
くるくる回る行動は、遊びや癖ではなく、子ども自身が脳と気持ちを整えるための行動です。
そのため、無理にやめさせる必要はありません。
まず①の理由として、自閉症の子どもたちは五感の感じ方が独特で、「もっと見たい」「もっと感じたい」と脳が求めている刺激を自分で取りにいく力がとても強いのです。
たとえば、くるくる回ることで「目がぐるぐるする感覚」や「体がふわっとする感覚」を感じられるので、その刺激が“ちょうどいい”と感じると、何度でも同じ動きを繰り返します。
そして②の理由として、自閉症の子は「いつも通り」が安心につながる脳の特性があるため、くるくる回るという動きをルーティン化することで、不安を落ち着かせていることもあります。
つまり、くるくる回るのは、ただの遊びではなく、脳を整えるために必要なセルフケアのようなもの。
だからこそ、「やめなさい」と叱るよりも、“今、どんな感覚を欲しがっているのかな?”と観察し、子どもが安心できる環境や関わり方を増やしていくことがとても大切なんです。
そしてこの関わりが、脳の発達をうながし、くるくる回る行動が自然と減っていくきっかけになっていきます。

我が家の自閉症の娘の「困った」が「かわいい」に変わった日
我が家の自閉症の娘も、家でも外でもとにかくくるくる回ってばかりでした。
目が回らないのかな!?と心配になるほどで、滑って転ばないかとヒヤヒヤする毎日。
けれど、「これは娘の脳が求めている行動なんだ」と知ってから、家の中で好きなように安全に回れるスペースを確保し、止めるのをやめました。
すると、少しずつ“回らない時間”が増えてきて、いつの間にかほとんど回らなくなっていたんです。
そして驚いたのは、私自身が「回る姿が可愛い」と思えるようになっていたこと。
回っている娘の姿を見ていると本当に気持ちよさそうで生き生きとした表情をしているんです。
私がくるくる回ることを“困りごと”から“必要なこと”として受け止められたことも、大きな変化でした。

自閉症の子のくるくる回る行動を落ち着かせる関わり方3ステップ
ステップ1:無理に止めず、安全に回れる環境を整える
広くて滑らない場所で回れるようにしたり、床にクッション性のある素材を敷くなど、お家の中で安全な空間を作ってあげましょう。
ステップ2:回っていないときの状態をしっかり褒める
「今、ゆっくり歩いてるね」「止まってお話しできたね!」など、“回っていない”瞬間をしっかり認めて伝えましょう。
ステップ3:五感が満たされる遊びを取り入れる
例えば、トランポリンやブランコ、ボディタッチの遊びなど。
バランス感覚や感覚統合を促す遊びを意識的に入れていくと、自然と回る行動が減っていきます。
大丈夫です。
永遠に続くんじゃないかと思う自閉症の子の「くるくる回る」遊びも、必ず落ち着く日がやってきますよ^^
発達科学コミュニケーション
トレーナー 奥山えりか

- ・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
- ママの声かけでことばの脳が育ちます^^
公認心理師、5歳男女双子のママです。無発語だった重度知的障害・自閉症の娘とことばと心が通い合う感動の毎日を過ごしています。
育たない脳はありません!一緒におうちでお子さんとのことばのコミュニケーションを叶えていきましょう♪






