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「相手の気持ちが分からない」は誤解!ママの理解が自閉症の子のトラブルを防ぐカギ
発達障害、特に自閉症の子は、「相手の立場になって考えることができない」「相手の気持ちがわからない」と言われることがあります。
たとえば、
・お友だちに思ったことをストレートに言ってしまい、相手を傷つけてしまう
・相手がなぜ怒っているのか、なぜ悲しんでいるのか、その理由がピンとこない
こんなすれ違いが起きやすく、「冷たい子」「空気が読めない」と誤解されてしまうことも少なくありません。
ですが、思ったことをなんでも言ってしまうのは決して「わざと」でも「思いやりがない」からでもないんです。
自閉症の子には、
・相手の立場になって考えるのが苦手
・目に見えない感情を想像するのが難しい
といった特性があり、「事実」を重視する傾向があります。
そのため本人にとっては、「ただ本当のことを言っただけ」。
ですが、相手にとっては「ひどいことを言われた」と受け取られてしまう──そんなズレが生じてしまうのです。
また「自閉症の子は相手の気持ちがまったくわからない」と、思われがちですが、これは誤解。
というのも、「共感」には2つの側面があるからです。
- 認知的共感:相手の気持ちを理解する力(=頭で理解する力)
- 情動的共感:相手の感情に一緒に反応する力(=心で感じる力)
ある研究によると、自閉症のある子どもは認知的共感には難しさがあるものの、情動的共感はしっかり持っているということがわかってきています。
たとえば──
・クラスの子が怒られているのを見ると、自分までしょんぼりしてしまう
・友だちが泣いていると、自分も胸が痛くなって涙が出そうになる
こうした反応はまさに「感じている」証拠。
「なぜ相手がそう感じているのか」を説明するのは難しくても、感情を受け取る力をしっかり持っている子はたくさんいます。
また別の研究では、「自閉症の人同士では共感が起きやすい」という報告もあるんです。
同じ特徴を持つ人同士だと“波長”が合いやすく、経験や感情の共有が自然にできるということ。
つまり、「相手の気持ちがわからない」というのは、自閉症の子にとってだけの問題ではなく、自閉症の子と定型発達の子との“感じ方の違い”から生まれるズレなんです。
だから、この違いをまずは親や大人が理解しようとすることが大切なんです。
そして、理解してあげた上で自閉症のお子さんがわかるように、
・相手がどう感じるのか?
・どう話したらいいのか?
というように、対応策を教えていきましょう!!

「相手の気持ちが分からない」と言われないために─自閉症の子に今からできるおうちサポート
発達障害・自閉症の子の特性だから仕方ないと、そのまましておくと、小さなすれ違いの積み重ねで、友だちとのトラブルや誤解につながってしまいます。
「言ってはいけないことを言ってしまった」
「相手がどうして怒ったのかがわからない」
──そんな経験を繰り返すうちに、自信をなくしたり、人と関わるのが怖くなったりすることも。
ですが逆に、小さいうちから“伝え方”や“相手の気持ちの受け取り方”を少しずつ学んでいければ、トラブルを減らし、安心して人と関われる力が育っていきます。
だからこそ、「悪気があるわけじゃないから」と放っておくのではなく、今のうちから丁寧に教えていくことがとても大事なんです。
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思ったことを言っちゃう自閉症の息子が「相手の気持ちが分からない」を卒業し始めたストーリー
わが家の自閉症の息子も、以前は「あの人、髪の毛ないね〜」なんて平気で言ってしまったり、ヒヤヒヤすることがありました。
また最近では「ママ、かわいいね〜♡」なんて言ってくれるようになったのですが……
「顔まんまるでかわいいね〜♡」と言われると、私は笑って受け止められるけれど、 「これ、もしお友だちに言ったらどう思われるかな……?」と悩むことも。
本人にはまったく悪気はないですし、むしろ“良かれ”と思って言ってるのが伝わるだけに、こちらとしては複雑です。
そこで、「可愛いって言ってくれてありがとう。でも、顔のことは言わないようにしようね。嫌な気持ちになる人もいるかもしれないから」と、笑顔で伝え続けました。
すると、1ヶ月ほどで顔についてはあまり言わなくなってきたんです。
すぐに覚えられるものではないからこそ、おうちで日々“練習”することが大事なんだなと感じました。
また、息子は「誰かが怒られていると自分もしょんぼりする」といった様子も見られますし、「かわいそう」「大丈夫?」と言えることもあります。
つまり、“感じる力”はちゃんとある。
相手の気持ちを理解する力も育っているなぁと日々感じる場面も多いです。

自閉症の子のトラブルを未然に防ぐ!ママのおうち対応
何か失礼なことを言っちゃった時には、自閉症のお子さんに、“相手の気持ちを想像してごらん”という曖昧な声かけではなく、「具体的な言葉」で伝えてあげましょう。
・「その言葉は○○くんが傷つくから、言わないでね」
・「次からはこう言ってみよう」と代わりの表現を一緒に練習
・トラブルの場面を絵や図にして整理し、何が起きたのかを“視覚的”に伝えるのもおすすめです。
たとえば、
・ノートや紙に「漫画」のように状況を描きます。
・自分(お子さん)と相手の子を描いて、それぞれの吹き出しに言った言葉や感じた気持ちを書きます。
①〇〇くんが「〇〇ちゃん、△△だね〜」と言った
②〇〇ちゃんが泣いてしまった(気にしていることを言われて傷ついた)
③〇〇くんが「え?なんで?」(気にしていると思っていなかった)
…など、会話と気持ちの流れが“見える”ように描くことで、子ども自身が状況を整理しやすくなります。(イラストが苦手でも棒人間でOK!)
上記のような対応を重ねていくことで、少しずつ「こういうときは、こうすればいいんだ」というパターン”が蓄積されていきます。
その積み重ねが子ども自身の“安心材料”になり、社会の中での振る舞いに自信を持てる土台になっていきますよ。

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや






