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発達障害の息子とのお出かけは”順番待ち”が最大の試練
私には発達障害の診断が出ている6歳の息子がいます。
アトラクションが大好きな息子のために、時々遊園地に連れて行ってあげていました。
年齢が上がるに連れて乗ることのできるアトラクションも増えて楽しさも倍増!
ただ、お出かけをする土曜日や日曜日のお休みの日は大体どこも激混みですよね。
アトラクションに乗るにも、必ず長い順番待ちをしなければならなかったのです。
待てずに奇声…行列はいつも苦痛だった
当時の息子は目の前に乗り物が見えると「早く乗りたい!」と気持ちが高ぶり、列に割り込んだり奇声を上げたりしていました。
なんとか並べても3分が限界…。
「お友だちの番だから順番で待とうね〜」と列に戻すと癇癪になることもありました。
奇声を上げたり癇癪を起こす息子に変な目で見られることも多く、私自身とても嫌な気持ちになったことを覚えています。
そんな息子に半年ほど「おしゃべり上達メソッド」を続けたある日。
家族で久しぶりに遊園地へ行くことになりました。
子どもたちは大喜びでしたが、私は「また順番待ちで大変になるのかな」と不安な気持ちを抱えていました。
“順番が待てない”には理由があった!感覚を変えたら列に並べた師匠のアドバイス
順番が待てない発達障害の息子も私も楽しめるにはどうしたら良いだろう。
悩んでいた時に、おしゃべり上達メソッドの師匠であるホルン先生からアドバイスをいただきました。
アトラクションを見つけてしまうと奇声や癇癪に繋がってしまうのであれば、”アトラクションを見る”という「目・視覚」からの情報が強すぎるのかもしれない。
そこで、「皮膚感覚」「味覚」「思考系」「耳・聴覚」といった、他の感覚からの刺激を与えることで、気持ちを切り替えさせてみましょうとのことでした。
確かに、私たち大人でも何もせずに順番待ちをしている人はほとんどいなません。
順番が待てない息子がどんなことをしたら楽しみながら待つことができるのか、ホルン先生のアドバイスを元に考えて実践してみたのです。
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息子が笑顔で30分も並べた!感覚を使った待ち時間アイディア集
そこで私は、待ち時間に「視覚以外の感覚刺激」を取り入れてみました。
・皮膚感覚:冷感グッズ、肌触りの良い毛布、好きな人形
・味覚:ジュース、お菓子、アイス
・思考系:迷路、お絵かき、シール
・耳・聴覚:音楽を聴く
息子はまだイヤホンをして音楽を聴くことができないので、皮膚感覚や味覚、思考系からの刺激を入れることで気持ちを切り替えさせてみることに。
当時は真冬ということで、息子が好きなモフモフした毛布を持ち歩き、待ち時間では毛布でギュッと包み込んであげました。
お菓子はなるべく長続きする飴を用意したり、売店で好きなお菓子を選んでもらうことで思考系も一緒に使うことを意識してみたのです。
また、お絵かきブームだった息子に、10色以上のペンやクーピーを用意。
地面に座り込みながら、あるいはテンションが上がって大きな声を出しながら描いたりしていましたが、奇声や癇癪を起こさずに楽しく待つことができている息子の姿を見て嬉しく思いました。
いくつもの小さなアトラクションに並んで乗ることができた息子。
最後は息子の大好きなジェットコースターへ!
しかし、待ち時間はなんと30分…。
ですが、他のアトラクションで「待てた」という成功体験があったからか、息子は「ジェットコースター乗る!」と自信満々に言いました。
息子を信じて、思考系、皮膚感覚、味覚…色々な感覚刺激を入れながら長蛇の列に並ぶことに。
息子の順番があと5番目くらいの時に「あともうちょっとだね!いっぱい順番待ちできたね!」と声かけをすると、とってもニコニコな笑顔を向けてくれたのです。
最後まで奇声を上げたり癇癪を起こしたりせず、家族みんなで楽しく順番待ちができ、最後のジェットコースターを全力で楽しむことができました。
たった3分も順番が待てなかったのに、大好きなジェットコースターに乗るために30分も待つことができた発達障害の息子の成長がとても嬉しかったです。
”待てた”が自信に!成功体験で広がる子どもの世界
「順番を待てたから楽しいことができた」という成功体験が積み重なり、息子は少しずつ自信をつけています。
順番を待てるようになったことで、更に大きな遊園地や乗り物にチャレンジして、もっと面白いことを体験させてあげたいと思いました。
そして「ボクは順番待ちができるんだ」と更に自信をつけさせて、色んなことに挑戦できる息子になってほしいです。
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ






