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”やめたいのにやめられない…”自閉症の特性を理解することが、こだわり行動を減らす第一歩
気に入った遊びや行動を延々に繰り返す自閉症の子たち…
強いこだわりは不安の表れの一つ。
こだわり行動は安心感を得るために行っていることが多いです。
なので、基本的には子どもが飽きるまでやらせます。
子どもの脳が満足することで、こだわり行動が徐々に減っていくのです。
ですが自閉症の子は、自分の意思でこだわり行動をコントロールできず、大きなストレスやパニックになることがあります。
つまり、”やめたくてもやめられない”こだわり行動となっているのです。
そこで、ママが「こだわり行動は、性格ではなく自閉症の特性によるものであり、子ども本人にとってもどうしようもない」ということを理解するのが大切になります。
そして、自閉症の特性に合った対応をしていくことが重要なのです。
自閉症には
・見通しが立たない状況で強い不安を感じやすい
・気持ちの切り替えが苦手
といった特性があります。
見通しを立てて、気持ちの切り替えをサポートをすることで、自閉症の子のこだわり行動がみるみる落ち着いていきますよ。
エレベーターに乗り続けないと気が済まない自閉症の息子がスッと切り替えられるようになったママの声かけ
私には7歳の息子がいます。
自閉症と中度知的障害があり、エレベーターへのこだわりが強い息子。
特に新しい場所へお出かけした時には、目に入ったエレベーターに全て乗り、最上階に行かないと気が済まないというこだわり行動が止まりませんでした。
おしゃべり上達メソッドで、「こだわり行動は子どもが満足するまでやらせてあげてOK」と学んでいたので、なるべく息子のこだわり行動に付き合っていました。
ですが、人が多い時は息子よりも周りに気を遣うことが優先されてしまい、無理やりエレベーターから下ろさせることも。
すると息子の怒りが止まらず、パニックを起こしていました。
毎回お出かけが本当に大変…
4年くらい続く息子のこだわり行動に、いつまで付き合ったらいいんだろう…。
悩んでいた時に、おしゃべり上達メソッドの仲間からアドバイスをいただきました。
「自閉症の子には、”やめたくてもやめられないこだわり行動”があって、息子くんもやめたいけどやめられない状態なのかもしれない。」
私は新しい知識で目からウロコ!
自閉症の特性で、こだわり行動が自分でもコントロールできないんだと知ることができました。
そして、私は自閉症の特性にあった支援の仕方を考えることに。
「あと3回でエレベーター終わりにしよう!終わりにしたらママとお買い物しようね!」と事前に予告することで、不安が強い自閉症の息子に見通しを持たせるようにしました。
また、視覚が得意なので、「あと◯回」と書かれた紙を用意し、終わりにするタイミングが目で見て分かるようにサポート。
エレベーターを終わらせることができたらすぐに「じゃあママとお買い物に行こう〜!何のお菓子買おっか〜♪」と、息子がワクワクするような声かけの工夫をしていきました。
最初は、気持ちの切り替えが上手くできず、公共の場の真ん中で騒ぎまくる息子。
周りの目が気になるものの、おしゃべり上達メソッドで学んだ癇癪の対応を実践。
グッと我慢して徹底的に息子をスルーしました。
30分くらい経って落ち着いてきた頃、すかさず「アイス買いに行く〜?」と、息子が喜ぶようなことを提案してみることに。
すると、「いちごアイス!」と言って、切り替えることができました。
お出かけをする度に予告や声かけの工夫を徹底すると、次第に癇癪がなくなり、今では「あと1回で終わりにしようね」という声かけだけで、エレベーターを終わりにすることができるようになったのです!
終わりの見えなかったエレベーターのこだわり行動が落ち着いたことで、私はとても安心して息子とお出かけができるようになり、次のお出かけが楽しみでなりません^^
自閉症の子のこだわりが続く”今”こそ適切な対応で行動を落ち着かせるチャンス!
「やめなければならないのに、やめられない」状況を繰り返し、失敗体験が積み重なることで、自己肯定感の低下やうつなどの二次障害に繋がることもあります。
また、自分のこだわり行動にイラつき、自傷行為に陥る場合も。
こだわり行動がエスカレートして二次障害が発生することは避けたいですよね。
自閉症の子のこだわり行動に終わりが見えなくて悩んでいる”今”こそ適切な対応をすることで、ママも子どもも穏やかに過ごすことができますよ。
自閉症の子のこだわり行動が落ち着く3つのポイント
自閉症の子のこだわり行動の対応には、3つのポイントがあります。
①事前に予告をする
必ずこだわり行動が始まる前に「◯回やったらお買い物に行こうね」などと予告をしましょう。
視覚が得意な自閉症の子には「あと◯回やったらお買い物♪」と書かれた紙を用意するのも効果的!
こだわり行動をしている時も、紙を見せながら予告をし続けると、終わりが分かりやすくなりますよ。
②癇癪が起きたらスルー
予告をしても気持ちを切り替えることが苦手な自閉症の子。
癇癪を起こしてしまうことがありますよね^^
ですが、どんなに泣き騒いでも徹底的にスルーです。
③次の活動に誘う
癇癪の対応はスルーしたら終わりではありません。
スルーをしている間に子どもが少しでも落ち着いたら、「好きなアイス食べに行っちゃう〜?」など、子どもがワクワクするような活動を提案してください。
子どもの好奇心を引き立てるような活動を入れると、こだわり行動から切り替えやすくなりますよ。
自閉症の子のこだわり行動を落ち着かせて、ママも子どもも穏やかな毎日を過ごしていきましょう^^
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中 なつみ
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