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発達障害グレーゾーンの息子にあった行き渋り
私には発達障害グレーゾーンの年中の息子がいます。
満三歳児クラスから幼稚園に通っていますが、集団活動が苦手で、激しい行き渋りがありました。
玄関で泣き、教室の前で動けなくなる毎日。
発達科学コミュニケーションを学び始めてから、息子の行き渋りは一度ぐっと落ち着きました。
安心して送り出せる日が増え、やっと前に進めると心からほっとしたのを覚えています。
行き渋りと友だちトラブルで強まった母の焦り
ですが、年中になった今も、行き渋りの波はあります。
新学期や行事が続く時期は特に不安定に。
さらに年中では、お友だちとのトラブルが増えました。
担任の先生から、喧嘩をした、手が出たという報告を受けることも。
行き渋りに加えて他害があったという事実に、胸がざわつきました。
このまま小学校に上がれるのだろうか。
将来、社会で生きていけるのだろうか。
どうにかしなければならない。
原因探しが、毎日の思考になっていました。
子育ての不安に光をくれた精神科医さわ先生の言葉
ちょうど息子の行き渋りが強まっていた時期、学んでいる発達科学コミュニケーションを教えてくれた今川ホルン先生の2冊目出版記念講演会がありました。
講演会で登壇されていたのが、精神科医のさわ先生でした。
(写真左が今川ホルン先生、右が精神科医さわ先生)
この講演の中でわたしの心に残った言葉があります。
「どんなあなたでも大丈夫。
人は生きる安心感がなければ何事にも挑戦できない。」
将来への不安でいっぱいだった心に、言葉がまっすぐ届きました。
もっと知りたいと思い、さわ先生の書籍『子どもが本当に思っていること』を手に取りました。
原因を追いかける毎日から安心をつくる毎日へ
本を読み進める中で、強く心に残った言葉がありました。
「わからないことをわかろうとしすぎない。」
「子どもの人生の答えは子どもの中にある。」
ページを読んだ瞬間、はっとしました。
どうして行き渋りがあるのか。
どうして手が出るのか。
どうして強い言葉をぶつけるのか。
一つひとつの理由を解き明かさなければ前に進めないと思い込んでいました。
しかし、息子は一人の人間です。
親がすべてを理解し、答えを出さなければならないわけではありません。
分からないことがあってもいい。
すぐに解決できなくてもいい。
そのように思えたとき、固くなっていた表情がゆるみ、肩の力がスッと抜けました。
原因探しをやめたときに見えた子育ての安心
行き渋りが完全になくなったわけではありません。
しかし、受け止め方が変わりました。
幼稚園に毎日通えなくてもよい。
今日行けなくても、成長が止まるわけではない。
すると、行き渋りは少しずつ和らいでいったのです。
原因を追いかける毎日から、安心をつくる毎日へ、意識が変わりました。
発達障害グレーゾーンの子育てでは、不安が消える日はなかなか来ません。
思い通りにならないこともあります。
それでも、原因を探し続けることだけが前進ではありません。
精神科医のさわ先生の言葉は、問題の答えを示す言葉ではありませんでした。
安心が土台であるという視点を示す言葉だったのです。
原因を探すことに必死になっていた母親から、安心を手渡す存在へ。
私はこれからも迷うことがあると思います。
それでも、原因探しに飲み込まれそうになったときは思い出します。
「子どもの人生の答えは、子どもの中にある。」
この言葉を胸に、私は息子の隣で笑顔で過ごしていきます。
発達科学コミュニケーション アンバサダー
畠中なつみ







