◇歯医者に慣れるのは至難のワザ
自閉症のお子さんは歯医者さんが苦手なこと、多いのではないでしょうか?
自閉っ子は感覚の特性がありますし、口の中や歯は他の部位よりもかなり敏感になりやすいところ。余計に辛いですよね。
歯医者さんだけじゃなく、病院は基本的に楽しいところではありませんし、積極的に行きたい場所ではありません。
まして
・注射打たれた
・痛い思いをした
・気持ち悪い思いをした
・押さえつけられた...
などなど嫌な思い出があるところならばなおさら嫌な記憶が強く鮮明に残っていますから嫌がるのも無理はありません。
なかなか慣れるものではありませんが、スモールステップで少しずつでも自閉っ子が受け入れやすいように支援してあげたいですね。
◇息子も大の歯医者嫌いでした
私の息子も歯医者さんが苦手です。
2歳ころから4ヶ月に1回くらいのペースで定期検診に連れて行っていましたが、6歳になっても慣れることはなく、毎回押さえつけていました。
泣き叫ぶわが子を必死に押さえながら、早く終わって~っと祈るのみ。診察が終わる頃には私も子どももぐったりな状態でした。嫌な記憶をどんどん貯め、当然ながら歯医者さんが大嫌いになりました。
それが6歳の冬、ちょうど発達科学コミュニケーションをはじめて4ヶ月たったころに定期検診に行くと、先生の説明を聞きながら「それ無理」と言って自分で先生と交渉し、違う方法に変えてもらったんです。
今まで泣くだけで、暴れることしかできなかった息子が落ち着いて自分の言葉で交渉した姿に驚きでした。
歯医者さんに慣れるには時間がかかるかもしれません。実際息子もかなり時間がかかりました。ですが、つらい思いを工夫次第で軽減させてあげることはできるので、次の歯医者さんではお子さんにあった不安軽減の工夫をしてあげましょう!
◇自閉っ子が歯医者に泣かずに行けるようになる対策3選
ここからはママができる工夫をお伝えしていきます。
①予告のタイミング
事前予告するっていうことはみなさんされているかと思いますが、そのタイミングは絶対○日前がいい!とは言えないんです。一番はお子さんがどのタイミングがいいのか探るということ。
私は、始め不安な期間が長いと嫌だろうな...と思い、前日に予告することが多かったのですが、2日前に変えたところ当日までに気持ちを整えられたことがよかったのか、泣かずに病院にいけることも多くなりました。お子さんの性格や特性を観察しながら良さそうな予告のタイミングを試して探っていきましょう。
②まずは手で試す
歯医者さんの使用する器具ってとても特殊で、嫌な音もしますし、実際どんな風に動くのか口の中だと見えないのでとても怖いです。何か器具を使うときは説明してもらったり、手の甲など口の中ほど敏感ではない部位、かつ見えるところで試してもらうのがいいです。
③スモールステップ
本当にはじめの場合は
もう診察台に座れただけでOK。
診察台に横になれただけでOK。
口の中に歯ブラシ入れさせてくれただけでOK。
というように少しずつステップアップしていきましょう。
とは言え、こんな頻回に通えないよ~という気持ちも分かります(..;)理解のある歯医者さんで、もし可能ならしてみてください^^
そして中長期的なお話にはなりますが、おしゃべりの力を授けて、自分で嫌な事を伝えられるようにすることもとても重要です。
嫌な感覚は人それぞれですし、歯磨き粉、フッ素の味が嫌だったり、器具が触れる感覚が気持ち悪かったり、なかなか言葉で伝えてくれないと分からないことも多いです。
これが言葉で伝えられるようになれば、フッ素の味を替えることができたり、電動じゃない器具に替えてもらったり、色々とやりようがあります。
簡単にできるようになることではないかもしれないですが、おしゃべりが苦手であれば、日々肯定の声かけをしたり、おしゃべり上達メソッドで言葉を伸ばすテクニックを使っておしゃべりの力をつけていくことも考えていきましょう!
▼東原あやInstagram https://www.instagram.com/higashihara_aya/ インスタグラムで不安の強いかんしゃくっ子への対応について書いています!
不安の強いかんしゃくっ子をイライラせずに発達させる 自閉症専用3ヶ月おしゃべり上達メソッド
発達科学コミュニケーショントレーナー 東原あや