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「片付けしてね」と言ってるのにしてくれないことありませんか?
いつもおもちゃが部屋に散乱している、片付けてと言ってもしてくれない、だから毎回ママが片付けていて大変!とモヤモヤしていませんか?
「片付けて」は自閉っ子にとっては難問かもしれません
大人は「片付けて」の一言で、これは棚にしまう、あれは箱にしまうとすぐにできますが、子どもは大人より脳の情報処理の速度がゆっくりなので、なかなか情報が入っていきません。
また自閉っ子は理解系の脳の発達がゆっくりな場合もあるので、「片付けて」と大きなくくりで言われても、何をどうすればいいのか分からないという、脳に負荷がかかりすぎてしまっている状況なのです。
ですので、ママの声かけを分解して伝えることで負荷が軽くなり、片付けができなかった自閉っ子が、自分で片付けができるようになっていきますよ。

抽象的な声かけだからできなかったのだと気づいた私
常にリビングの床におもちゃが散乱している状態。
おもちゃを踏んづけて痛くてイライラして・・・「『片付けて』って何回言ったら分かるの!」と怒りを娘にぶつける私。
言えばやってくれると思っていたのに、私の娘は床に置いてある本を1冊机に置くだけ、おもちゃを1つ箱に入れるだけ。
怒るのも疲れるので、結局子どもが寝た後に自分で片付けるか、そのまま放置してしまっていました。
そして毎日その散らかっている部屋を見て、またイライラしてしまうという悪循環。
「くつろげる空間が欲しい!」といつも思っていました。
しかし、提案のテクニックを使った声かけに変えていったところ、床におもちゃが散乱していることもなくなり、素直に片付けができるようになっていきました。
具体的でシンプルに伝えることが、自閉っ子が自分で行動できるカギ♪
ママの「片付けて」の一言を、できるだけ分解してシンプルに子どもに伝えることが大切です。
床に散らばっているお人形、ブロック、絵本、色鉛筆。
これを一つずつどこにしまうか伝えていくのです。
・お人形はカゴに入れてね
・ブロックはこの箱に入れてね
・絵本は棚にしまおうね
・色鉛筆はケースに入れようね
と分かりやすく伝えていくことで、子どもは行動がしやすくなります。
ポイントは、
・子どもが簡単にできそうなものから声をかけていくこと
・あまり多くの段階を作らないこと
・全部が上手くできると思わないこと
です。
最初から手先を使った色鉛筆をしまうような行動をさせてしまうと、脳への負荷がかかりすぎてしまい、次の行動を起こすのが難しくなってしまいます。
そして段階を作りすぎると、飽きてしまいやる気をなくしてしまうことがあります。
できれば3段階まで、多くて5段階くらいにしてみましょう。
脳が未熟なほど、途中で終わってしまうことがあるので、できなかった記憶で終わってしまうのではなく、「今日はここまでできた!」の成功体験の記憶で終わらせてください。
段階を作ることで、できた!の成功体験や褒められることが増えるので、やる気がアップし自信がついていきます!
このように具体的でシンプルに伝え続けていくことで、片付ける場所を覚えられるようになり、一言伝えるだけでスムーズに行動できるようになっていきますよ^^
発達科学コミュニケーション トレーナー 長瀬楓
▼Instagramでも自閉っ子を伸ばす声かけを紹介しています^^