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自閉症の子の言葉の遅れにはまず癇癪から対応
「言葉の遅れがあって、癇癪がひどい・・・」
自閉症のお子さんを育てるママたちから、よく聞くお悩みです。
言葉を伸ばそうと思ったら、まずは専門機関で診てもらったり、言語訓練を受けたりする方法が思い浮かぶかもしれません。
ですが実は、言葉を伸ばすよりも先にやるべきことがあります。
それが「癇癪への対応」です。
どれだけ言葉のトレーニングをしても、癇癪が落ち着いていなければ効果が出にくいのです。
逆に、癇癪が落ち着いてくると、言葉の発達はぐんと加速します。
なぜそうなるのか? 少し脳の仕組みからお話ししますね。
まずは、そもそもなぜ癇癪を起こしてしまうのか?
脳はもともと楽しい・嬉しいというポジティブな感情よりも、怖い・危険というネガティブな感情を優先して記憶するようになっています。
生き残るために、この場所は危険だ、この草は食べてはいけない、などということを記憶するためです。
脳の内側にある扁桃体という脳部位は、感情を司る中枢であり特に原始的なネガティブな感情に深く関わっており、扁桃体周辺を「感情の脳」と言うことがあります。

不安が強かったり、癇癪・パニックがある子はこの「感情の脳」の発達が特にゆっくりなのです。
感情の脳の未熟さ故に、ちょっとしたことがきっかけで「感情の脳」が暴走してしまう=癇癪が起きる状態になりやすいのです。
一方で、言葉を司っているのは、感情の脳の外側にある「人間の理性的な脳」です。
感情の脳が暴走しやすいままだと、理性的な脳は働きづらく、言葉が伸びにくい状態。
なので、感情の脳を落ち着かせることではじめて、理性的な脳がより働きやすくなり、言葉などの発達もぐんぐん促していけるようになるんです。
癇癪を減らすとことばが育つ!年長の今こそ取り組むタイミング
年長さんで癇癪がひどく、言葉も遅れていると「来年から小学生なのに大丈夫かな」と心配になりますよね。
このまま癇癪を引きずって小学校へ進むと、失敗体験が積み重なり、自信をなくして、一歩を踏み出せなくなることも。
そうなると、できる経験にも差が出てきてしまいます。
ですが、今のうちにママの関わり方を見直せば、小学校での生活はぐっと変わっていくはずです。
気持ちを癇癪ではなく言葉で伝えられるようになると、先生やお友だちにも理解されやすくなりますし、本人もまわりの人たちもストレスがぐっと減っていきますよね。
ストレスの少ない安心できる環境の中で疎外感を抱かずに過ごせれば、自信も育ちやすくなり、できることはどんどん増えていきます。
だからこそ、年長さんの今がチャンス。
癇癪を落ち着かせ、言葉を育てる関わりを、ぜひ始めてみてください。
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癇癪がひどかった自閉症息子が自分の気持ちを伝えられるようになった!
私の息子は、言葉がゆっくりで、癇癪やパニックを起こすことがよくありました。
幼稚園の年長のころには癇癪が悪化し、手が出る場面も見られるように。
加えて登園渋りもひどくなり、家庭でも園でも落ち着かない日々が続いていました。
ところが、毎日の声かけや癇癪への対応を少しずつ見直していくと、たった1週間ほどで、あれほど激しかった癇癪が落ち着き、手が出ることもピタリと止まったのです。
私が行ったのは、癇癪がないときにしっかり褒めるなど、肯定的な声かけを意識して増やすこと。
そして、癇癪が起きたときには注意せず、あえて見て見ぬふりをし、落ち着いてから声をかけるようにしただけです。
最初の3日ほどは、むしろ前よりひどくなったのでは…と思うほど激しく泣くこともありましたが、イライラをぐっとこらえて続けました。
すると、1か月ほど経ったころには、気に入らないことがあっても、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになってきたのです。
それまでは「イヤだ!わかんない!」の一言だけだった登園渋りの理由も、「ダンスが苦手だからやりたくない」など、自分の言葉で説明できるようになりました。
ほかにも、「ママ見て見て〜!」と自分の作ったものを見せながら説明したり、「今日は〜して遊んだよ♪」と幼稚園での出来事を話してくれる場面が増えていき、おしゃべりの力がどんどん育っていきました。
自閉症の子の癇癪を落ち着かせて言葉を伸ばすママの対応
では、どうやって癇癪を落ち着かせるのか?
必要な対応は2つです。
①癇癪が起きたら距離を取る
癇癪を起こしているときに、怒る・叱る声かけは脳に届きません!
驚くことに、怒る・叱ることが子どもにとって、ママから注目してもらえた、というご褒美になってしまっているのです。
ご褒美があると次もまたやりたくなりますよね。
ですので、癇癪が起きてしまったときは、声かけではなく、注目せずに距離を取る、見て見ぬふりをするという対応をします。
癇癪を起こしても自分の要求は通らない・ママから注目もしてもらえない
↓
それでは癇癪を起こす意味がない
↓
結果的に癇癪が落ち着いていく
ということになります。
距離を取るときのポイントは以下の3点です。
●視線も体も向けない
癇癪に気付いていないように演じます。
●否定的な感情は出さない
ため息など無言のプレッシャーは出さないようにします。
●落ち着けたらすぐに褒める
褒めて終わることで、どの行動ならママが注目してくれるのか自然と覚えていきます。
②癇癪を起こしていないときの肯定の声かけ
癇癪を根本的に解決していくためには褒めの声かけがとても重要です。
脳にしっかりと届く褒め、肯定的な注目をすることが「感情の脳」を育てていく。
癇癪を起こしにくい脳にすることに繋がっていきます!
肯定的な注目をする、褒めるときのポイントは、子どもがすでにできていること・終えていることに注目して褒めることです。
例をあげますね。
●食事の場面で食べこぼしがひどい!床にもこぼれちゃってる!という状況では…

「自分で食べてるね。」
「食べるの楽しそうだね。」
「椅子に座ってるね。」
と、できていないことはスルーして、できていることだけ言えばOKです。
「ママのご飯たべてくれてありがとう‼」もいいですね。
●パジャマは脱ぎっぱなし、片付けもせずテレビを見始めているという状況では…

「自分で起きたね!」
「パジャマ脱いだね!」
「着替えたんだね!」
と、すでにできているところに注目して声かけします。
今は褒めるところが上手く見つけられない、と心配しなくても大丈夫です。
できているところはどこかな~と普段の生活の中で観察していると徐々に慣れて見つかるようになっていきます!
ぜひ毎日のママとコミュニケーションの中で、感情の脳を育て、言葉の発達をぐーんと加速させていきましょう!!
発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや






